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全国民が通える学校。

遠く離れた未来のこと。
科学が発展し、全ての仕事をロボットがするようになった。人々は働く必要がなくなり、自分のやりたいことを好きなだけできるようになった。

そんな世界にある学校は、昔の学校とはまったく違う。
それは、全国民が通うことのできる学校だ。

昔でいう小学生の年齢の子供たちは、国語、算数、理科を主に勉強している。社会や英語などはあまり教えられない。なぜなら、知りたいと思った情報は、全国民が持つ小型デバイスで検索すれば一瞬で手に入れられるからだ。それを使うと、翻訳だって一瞬でできてしまうのだ。

勉強のほかにも、社会の常識、ルール、モラルなど社会で生活していく上で知っていなければならないことを学習している。そのために、友達と遊んだり、年齢が違う人と遊んだりすることも授業の一つとしてある。六年間そのクラスに通ったら卒業だ。

卒業したら、年齢関係なく誰でも通える学校に入ることができる。その学校では、いろんなことを学ぶことができる。スポーツ教室やゲーム教室、料理教室など自分がしたい教室に通えるのだ。

もちろん教師はロボットだ。教室ひとつひとつに、それに合ったプログラミングを施されたロボットがいる。腕前は超一流だ。なぜなら、超一流の人間のプログラムが入っているから。

きっと同じ趣味を持った人と会えるだろう。違う趣味も見つかるかもしれない。学校に行けば、そんな楽しいことが待っている。

そんな世界では、子供だけでなく母親だって、じいちゃんだって「今日は学校でこんなことがあったんだよ!」とか「いっけねー、ちこくちこく!」なんてこともある。

今日は家族みんなで学校だ。僕は国語と算数を勉強しに。姉ちゃんはピアノ教室を。お母さんはガーデニング教室を。お父さんは釣り教室を。放課後、家族みんなと一緒に帰った。今日習ったことを話しながら帰った。明日も学校楽しみだ。なんてことも。

そんな学校あったらいいなー

おわり。


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