＃２２　🇦🇺バスルーム争奪戦

言わずもがな、シェアハウスでのバスルーム争奪戦には皆、疲弊しているのではないか・・・

突然この記事を開いた方には「なんのこと？」と思われる可能性大なので、興味のある方は私の"シェアハウスヒストリーinオーストラリア"を以下から、ぜひ順を追ってご覧ください。（#18~#22と続きます。）

さて、さかのぼること1年前、メルボルンのシティからトラム1本で行けるビーチエリア、St.Kildaに「ここだ！」という部屋を見つけ住み始めました。

この家、ビーチから歩いて行けるしスーパーやトラム停留所まで歩いて５分だし、最高！！と思ったのも束の間、少しずつ気になることが発生しました。

その１）朝のバスルーム争奪戦。

オーナーカップルの男のほうが、建築系の仕事をしており朝が早い。そして外国人あるある、「朝にシャワーを浴びるタイプ」の方だったので、すでに彼がバスルームを使う時間はもともと決まっていたのです。私が使える時間はオーナーカップルの女のほうがバスルームを使うまでの束の間の１０分。私はササっとトイレを済ませ歯磨きをするというだけなので実際に問題だったのかと言われたそうではないのですが、いくら互いがぶつかり合わないように、ということでもそもそもバスルーム事情って「何分」って決められるものではないよな。。。と思うのでした。当時私はシティで働いており、早い時は８時出勤。もし誰ともトイレ争奪戦をしなくていいのなら、私は６時２０分くらいに起きればよかったんです。それなのに、トイレのスケジュールのせいで朝の５時５０分には起きるという鬼の生活w
もうこの時点でストレス。

その２）４人暮らしのフラットに２匹のオウムがいること・・・。

内見に行った時、オーナーから「実は私たち、オウムを飼っているんだけど、あなた大丈夫かしら？」と２匹のオウムを紹介され、当時は私も「鳥か。。ま、ふだん彼らの部屋にいるなら私の生活には影響ないだろうし大丈夫でしょ」と思っていたのでした。

皆さんオウムと暮らしたことありますか？犬や猫のように、なついてくれるわけでもなく、「ックワァああああ」と鳴き、その音はとてつもなくでかい。
それにいつ飛んでくるかわからない・・・

この２匹のオウムはオーナーが我が子のように愛でており、オーナーが外出している時は彼らの部屋にかくまわれているので問題ないのですが、オーナーが家にいる時に、どうにかそのオウムを少しでも自由にさせたいと、バスルームにオウムを放置するのです。

すると何が起こるか。

そう、たとえば週末の朝、寝ぼけ眼でトイレに向かうと洗面台の上にオウム。
私を見つけるなり興奮して鳴く。鳴く。鳴く。

２匹のうち、１匹は飛ぶことができず（ホルモン注射の関係らしい、なんじゃそりゃ。）もう１匹は、台所まで飛んできて私の頭上を旋回。

私「ごめんトイレしたいからオウムどけてくれる？」
オーナー「あ、ごめんごめん」

みたいなやりとりが日常茶飯事で、オーナーも私に慣れてくると「あ、そっちの鳥は飛べないから、そのままトイレしても大丈夫よ。」とか言い出す始末。

なんやねんこの会話。w

いやいや、オウムに見られながら用を足す三十路の海外生活なんだこれ？

そうこうしているうちに私はオーナーへの声かけも面倒くさくなって、いつのまにか「オウムがいない隙を狙ってトイレを使う」みたいな状況になっていたのです。

また、オーナーカップルが１週間ほどバリに旅行した時のこと。

オーナー不在時に「Babies(オウム２匹)の世話をしてくれる人を探しているの。」と始まり、どこから連れてきたん？みたいな少女が現れ、彼女がその１週間、鳥の世話のため１週間住み込みで常駐。

よくよく考えると、私が払っている家賃、こんなふうに鳥の世話代に使われてるんだろうな、なんて考え始めたら、ストレスは溜まる一方でした。

でもこれだけは言わせてください。
オウムとの共存、朝のバスムーム争奪戦以外では、なんの文句もないほど快適な家なんです。（今となってはそう思い込んでただけかな・・）

それでもこの「鶏小屋」ライフを1年送っている間、何回も引っ越しを考え、もちろん他の家も見に行きましたが、鳥がいないとて、その他の面でしっくりこないことが多く（ハウスメイトの雰囲気や、部屋の大きさ、設備の整い具合など）なかなか次を見つけることができませんでした。

そしてある日、シェアハウスのアプリから、以下のような１通のメッセージが届くのです。

「こんにちは、私はすでにリタイアしており余った部屋を貸しています。昨年、日本人を受け入れて大変気に入ってもらったので、よかったら連絡ください。」

ここで私、
「え、こわい・・・内見行って変な人だったらどうしよう、日本人狙ってるだけの変態オヤジかもしれない・・・」

でもシティ内、オウンバスルームで、鶏小屋よりも家賃が安い・・・よし、行ってみておかしな感じだったらすぐ逃げよう、、、と決意し内見に行ったところ・・・

鶏小屋より２００倍快適な家に出会いました＼(^o^)／え

しかもここ3ヶ月間はオーナーが海外旅行に出ており、コロンビア人のハウスメイトは朝から晩まで働いているし、、でっかい家を1人で気ままに使い放題の毎日です。そう、鳥の鳴き声なんて聞こえない！（あたりまえだろ）

この新しい家と運命的な出会いを果たし、さっそく鶏小屋に別れを告げ、つい２週間前ほど前からシティライフを満喫しております。

歩いて１分でビクトリアマーケット。前回は海の近くに住む夢が叶い、今度はマーケットのそばに住むことができて「ついに引き寄せたぜ」と宇宙に感謝です。

ガッツポーズ。

とはいえ鶏小屋のオーナーにはお世話になったこと間違いなし、ということで最後に感謝の気持ちを込めて鳥の置物をプレゼントしました。汗

「Wow!! Gorgeous!!」って喜んでた。

そしてなんと向こうからも「ここで過ごした日々を忘れないでね。」と鳥の置物をプレゼントされました、なんだこれ　笑

結局最後は慣れ親しんだ場所を離れる寂しさもあるのでした。

鳥たちよ、元気であれ。

皆さん、オーストラリアでのお家事情、いろいろあると思いますが、お互いより良い住処が見つかることを願っています。

Speak soon Xx