見出し画像

悲しみは無理やり乗り越えるものではないと思った話

先日「未亡人26年生心地よいひとり暮らし」という本を読みました。

早くに旦那さんを病気で亡くし
まだ小さい子供を残された筆者が
どのように暮らしてきたかが綴られた本です。

この本を読んで以来、
亡くなった父のことや当時の自分の気持ちを思い出すようになりました・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーー

父は私が中学生の頃病気を発病し
3年の闘病生活を経て亡くなりました。

まだ子供だったので本当の苦しみや大変さは分からないでいましたが

それでもやはり子供なりに不安になって
眠れない夜を過ごしたり、
辛くて現実から目をそらした時期もありました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あれから18年くらいが経とうとしています。

記憶もだいぶ薄れ、

あの時は大変だったなぁ・・・くらいの記憶に出来るまできたと思っていました。

私的には父が亡くなった事は、乗り越えたことだと思っていたのです。

でも今回本を読んで気が付きました。

私は乗り越えたわけではなくて蓋をしたまま
時間が経っただけなんだと。

ふと記憶を辿るとあの時の気持ちにすぐ戻れる私がいました。

闘病生活が長くて苦しんでいる父を見ていたのでやっと楽になれたね、とか

心配したりいついなくなってしまうんだろうという事に怯えなくて良くなったんだとか

自分の人生にも悲しいことは当たり前のように起こるんだとか

母は大変だし妹もまだ小さいから、私がしっかりしなくてはいけないんだと心に誓ったこととか

もう泣いちゃダメだし、家族復興を目指さなければいけないんだと思ったこととか・・・

どうやら私は本当の意味で乗り越えてはいなくて、
ただ蓋をして前だけを見て今まで暮らしてきたのでした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
悲しみを味わい尽くせば
消化できるというけれど、
あの時の私には悲しみを味わい尽くす勇気もなかったしそれどころではなかったんだと思います。

今回本を読んで蓋をしてきた気持ちと
やっと向き合うこととなりました。


あれから18年も経っちゃったけど
やっと心から父の死を悲しめた気がします。。

時間が経ってやっと消化できることってあるんだなぁー・・

最近行けてないので
時間を見つけてお墓参りに行こうと思います。

今日はそんな話でした。
mami


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?