時間の切り売りと、与えた価値と
私がNHKの受信契約をしない理由
月に1回、郵便受けにNHKからの「お願い」が投函されます。
昔は赤い縁取りデザインで、脅し文句が書かれていたのですが、最近はかなり腰の低い態度になりましたね。
まあ、どれだけ「お願い」されようが、私がNHKと受信契約することはありません。
NHKが私に、何らかの価値を与えてくれるわけではないからです。
テレビも見ないし、動画も苦手なので見ない。
NHKではなくてもニュースは見られるし、なんなら海外メディアの方が有益な情報を流してくれます。
昔、最初の会社にいた頃や、就職活動の時、コンテンツビジネスを学んでいた頃に周りから言われていたのが、
「価値を与えた分だけ、お金を受け取ることができる」
というもの。
私自身が買い物をする時も、今や将来にとって利益になるものがあると思えたから買っていたんだと気づき、〝価値を与える〟ということを真面目に考えるようになりました。
そう考えると、NHKにいくら「お願い」をされたって、今にも将来にも価値なんて感じられないんだから、契約しないのも当たり前だよね。
もちろん、契約自由の原則があるので、違法でも違憲でもありません。そもそも「受信可能な機器」も持ってないんだけどね。
長時間〝働く〟と給料がたくさんもらえるシステム
価値とその対価(お金)の関係を考えていて、
「これ、どうなんだろう?」
と感じること。
それは、会社の残業代システムです。
私が勤めている会社は、珍しく残業代がきっちり出るの会社なので、本当にありがたい限りです。
(日本の会社の80%は、実質残業代が出ないそうです)
ただ、残業が発生する時ってどんな時かを考えてみると…。
・ミスをして、何回もやり直しになった時
・新しいお客さんで、丁寧な対応が必要となった時
・突発的な事態が発生した時
などなど、「利益につながらず作業が多く発生した場合」が大変多いです。
もちろん、時間がかかる新人さんの場合でも、利益が少なく、かつ、かかる残業代は大きくなりますよね(もちろん、投資という見方もできますが)。
一方、仕事に慣れてきて、通常の業務なら、短時間でこなせてしまうレベルの人だと、残業代が発生しないくらいの時間で大きな利益が上げられていたりします。
このシステムに矛盾を感じるのは、私だけではないでしょう。
一応、昇給システムはあるけれど
大企業なら年功序列でお給料が上がっていったり、勢いのあるベンチャー企業であれば成果に応じて報酬が上がることもあるかもしれません。
でも、普通の中小企業だと、いきなり月収が数万円上がるというようなミラクルはなかなか起こらないのが現実ではないでしょうか。
これは、残業代が出るようなホワイト企業でも同じ。
がんばって利益を上げられるようになり、長い時間働かなくても仕事が終わるレベルになった時、ふと気づきます。
昇給して月数千円、手取りが増えるよりも、
元の給料で残業した方が、手元に残る金額が多いことに。
たとえ、月に一万円昇給したとしても、そのうちの半分は税金に取られていくので、手元に残るお金も、実感として残る気持ちも低空飛行のまま。
目の前の数字に騙されて素直に喜べるうちはいいのですぎ、何回かこういう経験をしていると、
「おれ?時間の切り売りシステムって、なんたかおかしいぞ?」
と感じるようになってきます。
価値を与えない方が、結果としてお金を手に入れられる仕組みって、なんだか変じゃない?
とモヤモヤが発生するのです。
価値の分だけ、対価を得られる場所へ
私の勤めている会社にも昇給システムがあります。
ただ、やはり中小企業なので、月に数万円のアップはありえません。
しかも、評価制度のシステムにより、とある一定のところで頭打ちになります。
一応、ランクアップ制度もありますが、条件がやたらと厳しく、一握りの人しか上がれません。
(たとえクライアントを獲得してきて大きな利益を上げたとしても、です)
ということは、仕事に習熟して、短時間で成果を出せば出すほど、割を食っている気持ちになるということ。
それでも満足して働ける人ならいいのですが、私自身は限界を感じています。
自分がやったことが、誰かの利益になって、その分だけ対価をいただく。
そういう世界に行きたいと、最近感じるようになりました。
幸い、今の会社の昇給システムでは、私の給料は2年後に頭打ちになります。
2年後に、大きな価値を与えられる人になり、充分な対価を得られるように、準備をしよう。
一人でも稼げる人になろう。
そう思って、今、色々と考えています。
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