見出し画像

みんなのニーズから始め、最高に単純なシステムで最大の収穫を得る :greenz菜央さん(コミュニティの教室2-001)

2期が始まりました(アニメみたいw)

1期の最初と同じく、今日は自己紹介大会とgreenz菜央さんのコミュニティづくりtipsを伝授してもらう会でした。

1期の倍ぐらいのメンバーかつ、オンライン組が多彩(札幌、長野、佐渡島、ドイツ、スロべキアなどなど!)

前半部分は前のと重複するところもあるので、後半のコミュニティづくりのヒント集(コツ)をここにまとめておきます!

0.コミュニティを始めるまで
①妄想する
どんなコミュニティがいいのか、自分が考えているのと全然別のところにヒントがあったりもするのでたくさん思い巡らす。
②先行事例を知る
成功例にたくさん触れて、既存のコミュニティで素敵なところはどんなところか知る。どんなものが既存であるのかまず学ぶ。
③つぶやく
どんなことをやりたいか言う。すると周りの人がヒントをくれたりするし、そこから一歩踏み出せるかも。
④北極星をみつける(ピン留めする)
これやと思ったら、捕まえて離さない。その瞬間の写真を撮ったりして、それを大事にする。

1.始める
①よく観察する
資源(人・場所・環境・シーン)をみつける。何と何を繋げたらいいのか、描いてみる。もし来た人が楽しそうにしていなかったら、どうしてそうなるのか、反対にどんな時に楽しそうか、何が惹きつけているのかとか、とにかく観察する
②小さくやってみる
小さければ小さいほどいい。たとえイベント参加者が少なくても、その方が失敗できる。リーンスタートアップみたいな感じ。
③フィードバックループを回す
これが大きさよりも大事だし、質が良ければ段階を踏んで増えていく。必ず人は来る。
④周辺領域でやってみる
ダメだったと言うことももちろんあるから、まず可能性があるか探るところから始めたらいい
⑤食事から始める
食事はその人がそこにいる最大の理由になりうる。「こんな人きて」と明示されていたら、自分は不相応だと思ってしまう人もいるけど、「ご飯食べるから来て」は誰でも来れる。私いてもいいかな?とかない。

菜央さんの師匠・先輩がとにかくご飯を食べるところから始める。どんな人が周りにいて、彼らが何を求めているかわかるまで何回でもやりなさいと言っていたとのこと。

2.いつも大事にすること
①心から
心から話すとか、心から聞くとか、大人になってからだと少ない。家族でさえ難しかったりする。みんなが安心して変なことでも言える環境に喜んでまた来てくれる(政治系の時全然これまでの文脈と違う人が参加者にいた。「生きててよかった」って言われたことがあった。
②文脈を共有する
家族のこと、生まれ育った場所、経験知識や思いをたくさん共有する、その分コミュニティが強くなるし豊かになる
③ビジョンを共有する
何を考え、何を思い描いているのか、きちんと伝える。そうすることによって、自分がどう関われるかも相手が気付けたりする。
④多様性を活かす
地域通貨ってなかなかうまくいかない。いすみにあるピーナッツは中の人たちの年齢層が近い(75−85歳)ので、夏は草刈りニーズが暴騰し、うまくいかない。もう一方は多様な世代(10代から80代まで)だから、若い子やできる人が集まって草刈りしてくれて、そのあとみんなで鍋パーティーした。組織は多様性に活かされる。どう活かすかは考えなければならない。
⑤最高に単純なシステムで最大の収穫を得る
人間って物事複雑に考えちゃうから、できるだけ単純なシステムで作らないと、続けていけない。お金かけないとかかからないようにするとか。無人の古本屋さんで、だからこそ365日24時間開けられるというところがある。でも立地や仕組みを工夫しているのでだれも万引きしない。
⑥みんなのニーズを満たす
中心メンバーだけじゃダメ。中心以外のメンバーが戻ってくるのは個々人のニーズが満たせるからこそ。みんなのニーズは何?って聞けばいい。greenzでは「この会議が終わってた時にどうなってたい?という質問から会議始める。コアメンバーも自分のニーズを言うし、相手のも聞く。100人会議も同じ。
⑦中心を作らない
事務局作らない。真ん中必要だけど、現地の人に委ねて、スーッといなくなる。ちょいちょい軌道修正はする。そのうちその人がまた次の人に委ねられるようにするみたいな繰り返しをやっている。バランスが崩れて受益者がいたら、逆に頼み事をしたりする。自分以外に中心を張りたそうな人が見えたら、しれっと声かける(会議出れるけど休むとか、忙しくてできないからと言ったり)
⑧少しずつ手を入れて育てる
短期的頑張りで越えるよりも、コツコツこまめに手入れをする頑張らなくても成立するモデルで、こまめに。
⑨いかしあうつながりのデザイン
自然ってだれにも手入れされなくても勝手に支え合っている。これがどうやったらできるかなと考えながら設計していくといいのかも。

最後のまとめチャートがこちら。

コツコツ繰り返しながら循環していくことが必要なんだなと改めて感じるとともに、次回以降偶数回で開かれるオンライン勉強会でみんなの事例を聞きながら半年でこのサイクルを回すことに沢山触れられたらと思います。

最後感想シェアと質疑応答をして、菜央さんの話の中にも合った「食事から始める」を実践し、体感することができるポットラックでみんなと話して、おしまい!

感想・質問
「ニーズを満たす」とか「中心を作らない」って言われたら納得するけど実際にコミュニティをしていたらどうしても自分の思い込みで進めてたり自分が真ん中に立っちゃったりすることがあるから、菜央さんの思考にどんなものが深く根ざしていて、だからこそそれを常に意識できるようになるのかの根元が知りたいなあと思いました。(菜央さんいすみだからポットラック前半で帰っちゃったので、今度会えたら聞いてみよう。)

これから半年コミュニテイを学びながら、実践していくのが楽しみです。

1期の過去記事はこちら

隔週開催で第2木曜日はオフラインの講義、第4木曜日はオンライン勉強会なので、基本的には講義のみレポートしていきます。(が、折角なのでオンライン勉強会もどこかで1回くらい解説してみたい!)

継続受講なので実践でフィードバックループ回しながらやってみます!

この記事が参加している募集

イベントレポ

シビックテックのCode for Japanで働きながら、小児発達領域の大学院生をしながら、たまにデザインチームを組んで遊んでいます。いただいたサポートは研究や開発の費用に充てさせていただきます。