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わたしのライティング・ライフvol.7/インナーチャイルドケア

119日目。

ライティング・ライフ・プロジェクトの中で「毎日書く課題」があります。

モーニング・ページと言って、ジャーナリングのひとつです。
今考えていること、今感じていることを、意識の流れのままに、ただただ書く、というものです。

わたしは、このモーニング・ページに、ほんとうに(ほんとうに、と、あと100回言いたいくらい)助けられてきたと思います。

「これってなんのためにやるんすか?」って言いたくなるような、すごーーーーーく地味なこのメソッド。
これが、どうしてそんなにわたしを助けてくれたのか?

ひとつには、以前より、自分の気持ちを俯瞰できるようになったことが挙げられます。

言葉にならないもやもやした感情を、言葉に移し替えて、文字として目に見えるかたちで書き出すこと。
このことは、畳の目を一目ずつ進んでいく、というくらい、ほんとうに地味すぎる行為ですが、自分のことを理解する上で、とても助けとなりました。

ふたつめには、感じている感情は認めるしかない、出すしかない、ということを、自分の体験を通して理解できたこと。

冷えとり、白湯を飲む、ときどきだけど瞑想やヨガ、呼吸法、お灸、マクロビオティックの手当て、うーん、あとなんだろ…?プロの力をお借りしてやるものも加えたら、これまでいろいろなホリスティックなケアに取り組んできて、身体のことについては「出るものは出すしかない」と思ってはきたけれど、こころのことになると、なかなかそうは思えないわたしがいました。

やっぱり、ネガティブな感情って、見たくない、感じたくない、逃げ出したい、認めたくない。
そうすると、自分の正直な感情を無視することになってしまいます。

モーニング・ページは意識の流れのままに書くので、「これは書くけど、あれは書かない」というジャッジをしているヒマはありません(まぁ、考え込んでしまって筆が進まないときはあるのですけれど)。
どんな感情でも、ぜーんぶノートの上に書いちゃう!というのが、わたしには合っていました。

わたしは、あるとき、ある人との関係につまづいたとき、来る日も来る日も、そのことについて書いていました。
相手に伝えたかった自分のほんとうの気持ち、相手の理解できないところ、わたしはどんなふうに傷ついているのか、悲しかったこと、悔しかったこと、怒りを感じたこと…どんどんじゃんじゃん書き出しました。

来る日も来る日も書いていて、大人なわたしが「まだそのこと引きずってるの?」「もういいじゃん」って言ってくる声も聞こえてはいたのですが、それは華麗にスルーして、正直にどんな気持ちも書き出していきました。
罵詈雑言、とても人には見せられないような言葉もどんどん書きました。

書いて書いて書きまくって数日が過ぎた頃、突然、その瞬間はやってきました。
なぜだか、突然、気持ちに変化があらわれました。

あれっ???
わたしは相手に何を期待していたのだろう???
って。

よくよく考えてみれば、相手は人の話を聞けるようなタイプではないし、相手にだって「わたしの話は聞かない」と選択する自由はあるわけです。

ここに辿り着いたとき、わたしは、もやもやとかかっていた霧がスーッと晴れていくような、気づかずに着ていた重い鎧がバキッと割れて壊れていくような、そんな感覚を味わいました。

そして、気づいたんです。

わたしは「人の話は聞かなければならない」って価値観を持っていて、その価値観で、自分のことも、相手のことも裁いていたんだって。
自分に課しているルールを、相手が平気で破るから、怒りが湧くんだって。

こんなふうに、自分が無自覚に持っている価値観は一体なんなのか?を発見できると、さらに奥にある悲しみとか、子どもの頃の記憶とかに、辿り着きやすくなりました。

例えば…。

わたしは「人の話は聞かなければならない」という価値観を持っていて、それは子どもの頃、母親から譲り受けた価値観であること。
母は、他人の話を聞くことを仕事にしていたけれど、娘であるわたしの話はあんまり聞いてくれなかったこと。
「わたしの話は聞いてもらえない」っていう「傷」から世界を見ているので、「話を聞いてもらえなかった」状況に、過剰に反応してしまうこと。
疲れていたり、余裕がなかったりして、わたしにも人の話を聞けない瞬間があるけれど、「人の話は聞かなければならない」という価値観を持っているために、自分自身を抑圧していること。

…などなどが、
芋づる式に思い出されたり、
いろんなことにどんどん気づいて、自分のほんとうの願いが明らかになっていく、という感じでした。

インナーチャイルドセラピーのセルフケアのひとつで「感情日記を書く」という方法があります。

こころを揺さぶった出来事について、どんな感情が湧いているのか?

それは、自分がどんな価値観を持っているからなのか?

その価値観を持ったのはいつか?子どもの頃の出来事を思い出してみる。

インナーチャイルド=未解決の感情を持ったままの(幼かった頃の)自分に対して言葉をかけてケアする

という流れなのですが、

わたしは、この流れの「子どもの頃の出来事を思い出す」というのが、ほんとうに苦手でして…。

苦手というか、できない。
あんまり思い出せないんですよね。

あと、この流れだと、自分を分析したり、ジャッジしたりしてしまって、自分の感情のおおもとの部分(インナーチャイルド)に出会うことが、なかなかできなかったです。

「出てくるものは出すしかない」とさっき書いて、これはほんとうにその通りなのですが、ネガティブな感情を相手にそのままのかたちで出してしまうと、余計に話がややこしくなって、さらなる摩擦を生んでしまう可能性もありますネ。

という意味でも、まずはノートにぜーんぶぶちまけてみる、というのは、安全でやさしい方法かもしれないですね。

ノートに全部ぶちまけて、自分の純粋な願いに辿り着いてから、それを相手に伝える。
そうすると、本質的な深い部分で、自分の言いたいことを相手に伝えることができるような気がします。

書くことで自分で自分を癒やしていく方法はいくつかありますが、人それぞれ、向いている方法、しっくりくる方法に出会えるとよいのかもしれないですね。

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ライティング・ライフ・プロジェクト第5期、満席にて受付終了いたしました。ありがとうございました。






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