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朝日新聞のインタビュー記事『「エビデンス」がないと駄目ですか?数値がすくいとれない真理とは』大炎上を解体してみる


2023年10月31日の朝日新聞デジタルの連載「こころのはなし」のインタビュー記事が炎上した。

話し手は大阪大学教授の村上靖彦氏、聞き手は真田香奈子記者である。 

語り継がれるだろう、実に立派な大炎上に育ったわけだが、なぜこれほど炎上したのか?その前に流れをちょっと追っておこう。

炎上の概要

①まず初発の記事は2023年10月31日 17時30分のこれ。
『「エビデンス」がないと駄目ですか?数値がすくいとれない真理とは』

②朝日新聞記者の河原夏季氏が、Xにポストしたのが2023年11月1日午前2:28

③村上靖彦氏が、記事をプレゼント機能を使って紹介したお知り合いと思しき方に拡散のお礼を述べているポストが2023年11月1日午前9時28分

④村上靖彦氏は、2023年11月1日午後0:22にスクショ4枚をいれて「クソリツイート」に対して批判。

⑤そして、2023年11月1日 16時30分に朝日新聞から、無料部分を短くしたと思しき別タイトルの記事が出ている。
『(こころのはなし)数値的なエビデンス、なくてはダメ? 現象学者・村上靖彦さん』


この炎上案件は、朝日新聞の炎上でもあるが、村上氏の炎上案件でもあるので、少しややこしい。

A 朝日新聞の記事が「「エビデンス」がないと駄目ですか?」の見出しでインタビュー記事を仕立てたこと。
B 河原記者のツイート
C 記事中の村上靖彦氏の主張内容
D X上での村上氏の言動

まあ、切り分けるべきだろう。

正直なところ、朝日新聞の記事としてこのタイトルであれば炎上しないほうが不思議なくらいである。

河原記者のツイートについては、「朝日新聞の炎上」に含めた方がよさそうだ。

朝日新聞は「証拠」の捏造や、信頼性の低い資料を「証拠」と採用してのゴリ押しや、お気持ちゴリ押しでさんざん批判を浴びている。さらに記者の筆渦も度々起こしている。

その朝日新聞がこの見出しで記事を出せば「おまえがいうな」という反応が返ってくるのは、当然の話だ。
そのへんについては、喜多野土竜氏ががっつりまとめてくれているのでそちらを読んでいただきたい。

派手な「批判的炎上」があったことについては、鳥海不二夫先生が書いてくれている。
「賛否両論があったから燃えた」ではなく「批判が大きかった」ので燃えたといったところ。

この炎上に関するまとめも出ている。

村上氏の擁護に回っている有識者に対する批判も…。
全く最近のSNSユーザー

村上氏の主張を解体してみる。

私は村上氏の炎上部分を中心に考えてみることにする
せっかくなので、村上氏の近著「客観性の落とし穴」を買ってしまったぞい。

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