シズラーというユートピア
幼い頃、週末やお誕生日など、家族でしばしば外食をしていた。
車家庭であったため、車で行ける範囲のお店に行くわけだが、色々と訪ねた中でも圧倒的に多かったのは「すかいらーく」だった。
家からも近く、こども向けメニューも豊富で、なかでも「ほうれんそうのバターいため」は定番だった。
また、小学生のころに通っていた英語教室ですかいらーくの話になったときに「“らーく”は"ひばり"という意味だね」と先生に教えていただいて、なぜかすさまじく驚いた記憶がある。
はとじゃなかった…
その後、わたしや弟が大きくなると「すかいらーく」から、ファミリー向けの「焼肉やさん」や「お寿司やさん」へとシフトしていった。
その中で、わたしたち家族のバリエーションになかったレストランがある。
そう、「シズラー」。
シズラー。
「シェイキーズ」や「フライデーズ」はなんとなく親しみがあったが「シズラー」は名前こそ知っていたが行ったことがなかった。
さらに言えば、何度も前を通ったことがあるのに、いつか行ってみよう、いつか行ってみようと思っていた。
いつでも行けるはずなのになぜだか遠い存在になっていて、いつしか行きたい場所にまで格上げされていた。
そして、本日初訪問。
主人が某グルメブログを読み、いよいよ訪問することとなった次第だ。
夕方16時半ごろに入店したが、まずちょっとおしゃれなファミレスという印象。
メニューを開いて「わ、わりと高い…!!」と、驚く。
シズラーはファミレスではなく、レストランに上場した。(自分の中で)
一見すると、予算感は3500円~で、なかなかよいお値段だと感じたが、これはほとんどの場合セット価格である。
シズラーでは、なかでもサラダバーとチーズトーストが有名ときいていたが、ほとんどのメニューにそれらは含まれていて、トータルで考えると決して高くはないと、あとから感じた。
まず、サラダバー。
欲張りすぎて一品一品のよさが伝わらない皿。
さすがサラダバーのシズラー(勝手に位置付ける)、すばらしかった。
わたしの中のサラダバーのイメージは
・業務用の袋から出すポテサラ
・業務用の袋から出すはるさめのサラダ
・業務用の袋から出すかぼちゃのサラダ
・ミニトマト
・枝豆
・コーン
が定番であった。
ちなみに、これらも嫌いではないが、いまいちオリジナリティに欠ける。
シズラーのサラダバーは、ミニトマトなどの野菜はもちろん、マヨネーズで和えたセロリとカニかま的なサラダ、チュニジア風サラダと呼ばれる、にんじんの千切りにクミンやレーズンなどを和えたもの等、味わったことのないサラダがたくさんあった。
また、ドレッシングも4種類、さらには、サラダやパンにかけるためのものか、トリュフオイルなどのオイルも数種類置いていた。
なかでも、マヨネーズが単体で置かれているのだが、このマヨネーズが非常においしく感じられた。
家のそれとは違い、こってりとしているというか、まったりしているというか、酸味か少ないというか、、クリームのような味わいとでも言おうか。
自分の語彙力にがっかりであるが、とりあえずのっぺりしていておいしいのだ。(意味不明)
また、シズラーのサラダバーとは、サラダバー&スープバー&ドリンクバー&スイーツバーのことをあらわしている。
そう。
スープもドリンクもスイーツもおかわり自由なのだ。
すごい。
スープは、コーンスープ、クラムチャウダー、オニオンスープと、100点×3で1億点。
ドリンクは、コーラや綾鷹などのコカ・コーラ定番商品にくわえ、トロピカルアイスティー、ホットのコーヒー(豆から系)やカフェラテなど、やはりあまり見たことのないマシンを備えており、ひととおり試してみたくなる。
さらにスイーツは、
↑一部です
手前から、バナナケーキ、リンゴのクランブル、シュークリーム。
クランブル。
小さく切られていて、少しずつ好きなだけ楽しめる。
この他にも、杏仁豆腐、柚子ゼリーなどもあった。
そして、わたしがうれしかったのは、ソフトクリームである。
なんとシズラーのソフトクリームは、バニラ味だけでなく、チョコ味、ミックス味もあるのだ。
衝撃である。
無類のチョコアイス好きであるわたしの中で、これはかなり大きかった。
バニラはよくあるが、チョコまであるとは…!!
しかも食べ放題。
そして、トッピングも充実している。
充実しているというか、サラダにかけるアーモンドやクランベリーを拝借して、ちょっとおしゃれなソフトクリームになった。
わたしはシズラー通の友人に「トマトスープにタコスコーナーのチーズを入れるとおいしい」と聞いていた。
く、玄人…!!
コーナーを越えてのコラボ…もちろんビュッフェであるため、ルールに則っている。
そこでわたしも真似してやってみた次第だ。
最高。
控えめにいって最高。
そんなアレンジも楽しめるサラダバー、最高。
そして、チーズトースト。
↑興奮してぶれ気味
片側はカリっとやいたチーズがのっており、裏側は見えないが、焼かれていないままのパンとなっている。
つまり、片面はカリ、片面はふわ、である。
考えた人天才説。
こちらも無限にいただくことができる。
また、トーストがなくなると、店員さんが「おかわりはいかがですか?」と毎回きいてくださる。
これもまたうれしい。
その他にも、タコスやタコライス、カレーなども楽しむことができる。
↑欲張って巻けなくなる人
あ、もちろんメインもおいしくいただいた。
付け合わせのポテトも、マッシュポテト、フライドポテト、ベイクドポテトから選ぶことができ、ソースも4種類くらいあった。
サラダバーに重点を置きすぎたが、メインもおいしかった。
久々にたくさん食べた。
帰る頃には並んでいる人々もいらして、ちょっと変な時間に行くのがよいのかと思った。
会計の伝票と一緒に、メッセージカードを渡された。
こちらがお店にメッセージを書くわけだが、とりあえず感激したことと、また来ることを約束した旨を暑苦しくしたためた。←
帰り道に、来週の買い出しなどをしようと思っていたが、食べ物のことを考えることができず、まっすぐ家に帰った。
ちょっと特別な日に、いや特別な日じゃなくてもいきたい、そんなシズラー。
次は食べ損ねたカレーをぜひ食べてみたい。
(体重計冬眠中)
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