『傾聴』から『敬聴』へ : 43人の方へのYouTubeインタビューで学んだこと
僕はこれまで40人以上の方に人生観についてのインタビューをさせていただき、YouTubeで公開しています。このインタビュー動画の特徴は「生の語り」で、その場で浮かび上がってくる想いをその時の言葉で紡いでいただくことです。
日本語教育をはじめ、様々な分野で活躍されている方にお話を伺いました。
✅ イアン・ケネディーさん (元駐日ニュージーランド日本大使)
✅ 笈川幸司さん (NHK『逆転人生』で特集された日本語教師)
✅ 野村泰紀さん (カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授 宇宙論・素粒子論)
✅ 村上信夫さん (元NHKエグゼクティブアナウンサー)
✅ 山﨑拓巳さん (夢実現プロデューサー・作家)
この記事では、インタビューを受けてくださった方たちへの感謝を込めながら、インタビュー経験ゼロだった僕がこれまで学んだことについてお伝えします。
🌈 最初は一生懸命メモを取っていた
インタビューを始めた頃は一生懸命メモを取りながらお話を聴いていました。印象に残ったことや次の質問の準備のために必要だと思っていたからです。メモすることに気を取られて、ことばを受け取れていないことが多いことに気づくようになりました。
現在はメモは最小限にして、『ことばをいただくこと』に集中するようにしています。ことば受け取ることに集中することで生まれる「場」を大切にしたいと思うようになったからです。それは、ことばの奥にある何かに触れることに導いてくれるとも感じています。
🌈 『傾聴』から『敬聴』へ
傾聴はインタビュースキルの一部だと思いますが、僕にとって傾聴は『敬聴』と『感謝聴』です。相手の方に対する敬意、そして、いのちのお時間を使ってくださっていることへの感謝、この二つを大切にしています。
また、傾聴については次の方たちの本や言葉から学ばせていただいています。
✅ 『相手に対する強烈な好奇心』 武田双雲さん
僕は書道家の武田双雲さんの大ファンで、双雲さんの『ポジティブの教科書』で出会った「聴き上手の真髄:相手に対する強烈な好奇心」を大切にしています。相手の方への好奇心を強烈かつ純度の高いものにしておくことを意識しています。そのために自分の心を整えていきたいと思っています。
✅ 傾聴とは聴すこと:村上信夫さん(元NHKエグゼクティブアナウンサー)
村上信夫さん(元NHKエグゼクティブアナウンサー)から教えていただいたことです。傾聴、そして人と関わるときの覚悟を教えていただきました。
❤️ 全身全霊で耳を傾ける
❤️ 一字一句たりとも見逃さない、聴き漏らさない
❤️ そして、傾聴とは聴す(ゆるす)こと
✅ 『言葉だけでなく、相手の空気感や雰囲気、エネルギーを感じ取る』 メンタルコーチの平本あきおさん
オリンピック金メダリストなどのメンタルコーチの平本あきおさんに教えていただいたことです。言葉だけでなく、その奥のあるものを意識するきっかけになりました。
✅ 『聞く技術』 宮本恵理子さん
聞き方やインタビューについてはたくさんの本がありますが、インタビュー歴20年超、これまでに話を聞いた相手は2万5000人以上という宮本恵理子さんの本からもたくさん学ばせていただきました。
とても大切なことなのに意識も実践もしていなかったことがあったり、無意識にしていたことが著者のオススメの方法だったり、たくさんの学びがありました。(noterの方の記事でこの素晴らしい本に出会いました)
🌈 まとめ 『軽やかに、そして笑顔で』
インタビューを重ねるたび、自分の未熟さに気づき、赤面したり苦笑したりしています。しかし、そこに学びと成長の機会があると捉え直すことで、次のインタビューに前向きに取り組むようにしています。
振り返ってみれば、最初の頃が一番大変でした。その経験から、新しいことには軽やかな気持ちで取り組むことを心がけるようになりました。軽やかさがなければ、始める前に立ち止まってしまいますから、何かを始める時は、軽やかな気持ちで、笑顔を絶やさず、取り組んでいきたいと思っています。
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