ハロウィーン_-_1

イギリスのハロウィーン

少し時間がたってしまいましたが、今日は、イギリスのハロウィーンについてお話しさせてください。

というのも、わたしがハロウィーンの「トリック・オア・トリート」を生まれて初めて体験したのがイギリスだったからです。

イギリスに住みだして最初の年のハロウィーン。下宿先の子どもたちが近所の友だちと一緒に「トリック・オア・トリート」にでかけるといいます。「ハロウィーンなんて、日本ではやったことない。」というわたしに、大家さんが「じゃあ、真美も一緒に行って見て来たら?」というので、子どもたちのあとについていきました。

かぼちゃが玄関に飾ってある家を見つけると、子どもたちは玄関をノックして、ドアが開くと「トリック・オア・トリート!」と声をかけ、家の中からでてきた人々は、子どもたちにチョコレートやキャンディーなどのお菓子をくれます。

「ハロウィーンって、子どもにとってはとっても楽しいイベントだね。」家に戻って大家さんに言うと「でも、わたしたちの子ども時代には『トリック・オア・トリート』なんてやったことなかった。これはアメリカから輸入されたもので、すべてマーケティングのためなのよ。」と彼女。「子どもたちが喜ぶからやらせているけれど、わたしはついて行きたくはないわ。」どうやら大家さんは「トリック・オア・トリート」には否定的なようです。

その後、夫と結婚してから、ハロウィーンの時期に、彼からも「僕が子どものときに、うちの近所で『トリック・オア・トリート』なんてやっている子どもなんていなかった。」と聞きました。

その後、毎年、ハロウィーンのたびに、いろんな人から何度同じ言葉を聞いたでしょう。

「あれはアメリカ発のもの。かつてのイギリスではあんなことしてなかった。」

「わたしが子どものころは、ハロウィーンなんて、イベントでもなんでもなかった。」

「お菓子メーカーがお金もうけのために騒ぎ出したもの。」などなど

でも、今や、ハロウィーンにはイギリス各地で「トリック・オア・トリート」が行われているのは間違いありません。

ハロウィーン1 - 1

我が家のご近所には小学校が二つあるせいか、毎年たくさんの子どもが「トリック・オア・トリート」にやってきます。

去年は70個ほどお菓子を用意しておいたのに足りなくなったので、今年は100個用意したら、少しだけ残りが。。。どうやら今年は90人くらいの子どもがやって来てくれたようです。

わたしが東京に住んでいた頃には、ハロウィーンの夜に渋谷で大騒ぎ(?)などということは行われていなかったことを考えると、イギリスも日本も、ハロウィーン事情は、昔とはずいぶん変わってきているのでしょうね。


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