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甘いものNo.25|懐かしきイタリアの素朴なお菓子トルタディメーレ



旦那さんの実家は長野なので、毎年リンゴを沢山送っていただきます。



りんごはまずはお裾分けしたりそのまま食べたり、食べきれない分はジャムにしたりなのですが、ジャムにしてしまうとあまり子供が食べてくれなくなるので、久しぶりにりんごをたっぷり使ったお菓子を作りました。


トスカーナのレストランで作っていたりんごのケーキ、トルタディメーレです。

こちらはイタリアの家庭菓子って感じのお菓子だと思うのですが、私が教わったのは、とにかくりんごを大量に使うので、ケーキ生地を食べると言うより、生地で繋がれたりんごを食べる感じ。

いかにも昔からある感じの素朴な焼き菓子で結構甘さもしっかりしてるし、食後のデザートにはヘビーな感じがしますが、デザートメニューとして、時には朝食にも(私のいたトスカーナのレストランはアルベルゴと言う類の宿付きのレストランだったので、朝食を出すこともありました)提供されていました。


因みにこのトルタディメーレもイタリア料理あるあるに漏れず、作り方は家庭やレストランによって千差万別。

色んなレシピがあると思うのですが、私がトスカーナのレストランで作っていたのは、9号サイズ位ありそうな大きな型に生地をやや低めに敷きこんで、なんと一台につき1キロの生のりんごを使います。

そのため焼き上がりはかなり水分が多く、生地が水分を吸って中心部は形がしっかり保てないような仕上がり。


ちょっとネットで検索してみたけど、こんなに大量にりんごを使うレシピは見当たらなかったので、このトルタディメーレは結構独特な部類になるのかもしれません。


軽く温めてから提供して、それはそれで美味しいのですが、個人的にはもう少し水分が少ない方が好きだなぁ…。と思って、大量のりんごを使う特徴はそのままに、配合と作り方をアレンジして作ってみました。


古くなってボケてしまったりんごも使えますので、フードロスにもなってりんごを美味しく甦らせるレシピとなります。

ご興味のある方はぜひお試し下さい。


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