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【うつ病】休職中、どう過ごした?


私が休職中にしたこと・気を付けたことをご紹介します。
同じようにうつで悩まれている方へ届きますように。


「抑うつ状態」「休職が必要」と診断されて、休職をすることになりました。私の休職期間は3ヶ月でしたが、その中でどう過ごしたのか、何に気を付けていたのかをご紹介します。
※私が在籍していた会社の休職期間は3ヶ月でした(少ない)

そして、これから休職する・いま休職している方へ、少しでも参考になれば幸いです。
また、私がうつと診断されてからのことを細かく書いている記事もありますので、よろしければ読んでみて下さい。(↓)

休職することを決めてから少しずつ前を向けるようになってきた日々を、復活レベルごとに分けて書いていきます。


休職を申請する

①就業規則の休職について確認をしておく

会社によって、休職期間の定めは違います。医師から「休職が必要である」と診断されたら、まずは会社に診断されたこと・休職の申し出と共に、就業規則の休職について確認をしておいてください

私はこの確認を怠ったことで、後にものすごく後悔することになりました。
正直、当事者としては色々なことで頭の中がいっぱいで、それどころじゃないです。ですが、今後の自分の人生・キャリアプランのためにも、しっかりと確認をしておいてほしいと思います。


②休職するのに必要な書類についても要確認

休職にあたって、提出しなければいけない書類は何なのか、きっと会社の事務担当者から連絡があるはずです。
医師からの診断書、休職申請書など、会社によってココも変わってくると思うので、しっかりと確認しておいてください。
※きっとほぼ100%診断書は必要ですので、初診の際に「診断書の発行をお願いします」と先に言っておけばOKだと思います!



レベル1【無心になる】

①体を休めることを優先させた

まずはこれです。疲れ切った心と体を休ませてあげることを優先してください。そのための「休職期間」ですからね。
私はどうしていても、色々とマイナスなことを考えてしまって苦しかったので、ひたすら寝ました。昼間だろうが朝だろうが、カーテンを閉めて部屋を暗くして布団に潜ってたくさん寝ました。
時間間隔がなくなるかもと思いましたが、まずは何もしないことをしようと。それにはもう「睡眠」しかないな、と思いました。

私は全く食欲がなかったので、水分不足にならないように気を付けながら、お水かコーヒーを飲んでいました。
少しでも食欲があれば、なんでもいいので口に入れたほうがいいのかもしれません。でも、少しずつでいいと思います。私のように全く食べることができなかったら、甘いコーヒーでもいいんじゃないかと。
少しずつ、少しずつ動くためのエネルギーを摂る様にしてください。

②仕事のことは考えない

仕事のことは考えないで、ときっと医師からも言われると思います。
私は結構これが無理でした。だってつい先日まで働いていて、自分がしていた仕事をいきなり誰かが代わりにすることになっているわけですから。
どんな時でも頭の片隅に「あの仕事どうなっているのかな」「職場に迷惑をかけてしまった」と考えてとても苦しかったです。
自分がこうして休んでるうちにも、会社は動いていて、仕事は進んでいく。

でも、どんなに罪悪感に飲まれようと、今の自分では役に立てないことは明白だとも思いました。だったら、役に立てるようになるまで、復活してやろうと考えるようになりました。



レベル2【向き合う時間をつくる】

①自分のスキ・キライを考えた

レベル1【無心になる】が過ぎて、仕事のことよりも自分に意識を向けられるようになってきて、少しだけど余裕が出てきたと感じたころ、【自分と向き合う時間をつくる】ことをしました。

私の他の記事(↑)の中にもあるように、まず自分の中の「スキとキライ」について書き出してみることにしました。
何が好き・得意で、何が嫌い・苦手なのか考えてみることで、私は何が苦しかったのかの答えが出て来るのかもしれない、と思ったからです。

書き出して、客観的に見てみた時に、「自分に自信が持てなくて周囲に怯えていた」「助けての一言が言えずに我慢しすぎていた」ということに気が付くことができました。
簡単に治すことはできないとしても、これからのヒントに繋がるのかもしれない。この先同じ苦しみを味わわないためにも、こうして自分を知っておくことは大事なことだと思いました。

②今の自分の様子を記録しておくことにした

私はnote以外にも、アメーバブログで日記を書いています。アメーバは、同じようにうつ病と闘う人たちと繋がりたくて始めました。
そこで今日の自分の症状であったり、うつ特有の悩みや心情を記録として残すようにしています。
その目的は、
・文字で残して後で見直せるように
・同じような悩みの人と共有出来たら嬉しい
・克服できた人のアドバイスが欲しい の3つ。
そう思い、今でも時間があるときにポチポチと文字を打っています。
また、同じ悩みを持つ人とつながりが持てたことで、「自分は一人ではないんだ」と思えたことが一番の収穫だと感じています。
うつって孤独との闘いでもありますから。「一人じゃない」と思えただけで、とても勇気が出ました。

③通院日にはメモを持参した

通院し始めてしばらくは、自分の症状を把握することもできなかったのですが、少しずつ自分の症状について客観的に見れるようになってきたので、
通院日、順番を待っている待合室で、スマホのメモ帳に最近の症状・気になることをメモをし、その内容をそのまま主治医に伝えていました。
不安なことや自分の今の気持ちを、時間が許す限り伝え、話を聞いてもらうようにしました。(今も続けています)

自分の症状を文字に起こして読み返した時に、「うわぁ…」と落胆するときもありますが、素直に受けとめよう・これが今の自分だと言い聞かせて順番を待っていました。
一時期、待合室にいることが苦しくなってしまったこともありましたが、少しずつ落ち着いてきています。



レベル3【これからどうしたい?】

①自分のやりたい・したいは何だろう?

今、私はこのレベル3とレベル2を行ったり来たりしている状態です。自分と向き合うことで辛くなったり、苦しくなったりすることもありますが、怖がらず少しずつ向き合っていく中で、自分の中の欲求が復活してきていることに気が付きました。
・本が読みたい
・本が読みたいから外に出たい
・かわいいインテリア雑貨がほしい
・韓国料理が食べたい
・デザインの勉強がしてみたい
・心理学を勉強してみたい
・noteで記事制作がしてみたい
自分の中に隠れていた「欲求」が復活してきていることが、とても嬉しいのです。ここまで約5ヶ月かかりました。
診断された当初は、食欲もない・眠れない・外に出たくない・誰にも会いたくない・一人にしてほしい…と欲がなにもなく、ただ毎日ボーっと生きていました。

少しずつ心の余裕が出て来ると、「生きたいか消えたいか」ではなく、余剰欲求といいますか、「生きる+こう生きたい」が少しずつ出てくるようになりました。

②この先のプランを考えてみた

この先、このまま復職するのか、退職→転職するのか。私はこの先どう生きていきたいのか。そう考えることが増えてきました。これは前を向けている証拠なのでは?と思います。
結果的に色々あって私は退職→転職活動になりましたが、自分のやりたいことに正直になり、この先どう働きたいのか・どんな仕事がしたいのかについて考えられるようになりました。


明確な「完治」はない

私は診断当初よりもだいぶ前を向けるようになってきました。これも私ひとりの力ではなく、支えてくれる周囲の人たちのおかげだと思っています。
診断されてから、もうすぐ半年になります。いまでも些細な一言で寝込んでしまうこともあります。転職するにしても、次の職場で同じようになってしまったどうしようという不安は消えません。
うつは何度でも再発してしまうものだと思います。自分の意思とは関係なく、ほんの小さなことがきっかけで再発してしまう。それが「うつ病」なのだと私は思います。
だからこそ、うつ病には「もう完治しましたよ」はないのでは、とも思っています。誰にでもなる可能性もあるし、何度でも再発する可能性がある。

自分の限界を知れたことは大きい

いつ悪化するか、正直いつでも怖い気持ちはあります。不安で泣いてしまう日もあります。泣きながらシャワーを浴びる日だってあります、今でも。
でも、うつになったことで≪自分の限界はどこか≫を知ることが出来ました。
だから、また再発しないように、再発したとしても焦らずにまた前を向いていけるように、把握できた自分のことを守る手段を、いざという時に実行することが出来ると思います。
そう考えると、良い経験ができたのかもしれない、とも思います。
渦中にいる時は、苦しくて心が痛くて「辛い、もう嫌だ、消えてしまいたい」ともがいていましたが、それをこうして客観的に見れるまでに復活していることも事実です。



ここまで紹介した方法は、あくまで私が行ってきたことなので、すべての人に当てはまるわけではありません。
でも一つでも、ほんの少しでも、同じ悩みを抱えている人のお役に立てたら、と思い書きました。

他にこんなことしたよー、なんてことがありましたら、ぜひコメントして頂けると嬉しいです。


2023.01.05

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