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コウケンテツさんの「本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ」にかこつけて、献立づくりを愚痴る

「本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ」という、ごはんづくりを担当している人の多くがそれ私のこと!?と思ってしまいそうなこの本の著者は、料理研究家のコウケンテツさん。3人のお子さんのお父さんでもあります。

この本は彼自身の経験や講演会などで聞いた話をもとにした、「手料理に追い詰められた」人たちへのエールにあふれています。なぜごはんづくりがしんどいのかの原因解明、それらを緩和するテクニック、がんばらなくてもいいという数々のエクスキューズ…。
コウケンテツさん自身、ご家庭でのごはんづくりを主に担当されている方なので、子供の好き嫌いに関する率直な意見などが、料理作りに苦戦している私にはとても慰めになりました。

もともと料理をするのが特別好きというわけでもなかったのですが、嫌いでもないし、好きなものを作るのは楽しいと思いながら気ままに作っていました。
その状況が一変したのは、子供がご飯を食べるようになってから。

うちの子供はめっぽう好き嫌いが多く、毎日献立を考えるのに四苦八苦。
人によって苦痛とする部分は違うと思いますが、私の場合、ご飯を作ること自体よりも献立を考えるのが難敵。
毎日メニューを考えるのが苦痛です。

子供が好んで食べるのが、ご飯と海苔、カレー、うどんやラーメンなどの麺、フライドポテト。
唐揚げがちょっぴりと串カツ、コロッケ、ご飯。
おいしくできた時のお味噌汁は飲んでくれます。
野菜はほぼ全滅で、生のきゅうりとプチトマトを少し食べるくらい。

たまに大人よりのメニューにすると、「食べるものがない」などと言われます。
しかがたないので、ある程度子供の好きなメニューを中心にすると、ワンパターン化が半端なく、なによりアラフィフの健康的にどうなの?という食卓に。

そもそも私はどちらかというと野菜たっぷりのあっさり目の食事が好み。
炊き立てごはんと具だくさんの味噌汁と、なんかちょっとした肉や魚を焼いたもので十分満足なのです。
なのに事態をさらにややこしくする、脂身やこってりしたものが好きな夫の存在・・・。
全員がある程度満足する食事にしようとすると、結局ぜんぶがちぐはぐになり、洗い物や皿がキッチンにあふれ、手間がやたらかかる妙な食卓に・・・。

本当、うちの家族がみんな満足して、そこそこの手間でできるメニューを毎日考えてくれるAIをだれか発明してくれーっと叫びたい気分です。

そんな私の苦痛を丸ごと肯定してくれるような本、それが「本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ」。
同志は多いとにらんでいます。
恐怖の夏休みが始まる前のこの時期に、ぜひ読んでみてください。

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