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No.①四国ドライブお遍路:第一日目【発心の道場~徳島編~】※1/2

今回は1泊2日徳島の旅(1番:霊山寺から17番:井戸寺まで)

ついにはじまった2巡目のお遍路旅。今回は朝7時に岡山県の自宅を出発します。天気は曇り。昨夜の予報では雨模様だったので、まあ良しとしましょう!車に荷物を積み込んでいざ出発!

久々の瀬戸大橋。視界は霧・霧・霧

雨が降っていないのはありがたいですが、あいにくの濃霧。普段なら橋から見える瀬戸内の島々がとても美しいのですが、今回は我慢、我慢。

霧の瀬戸大橋。橋下の島々は全く見えません。

第1番札所:霊山寺(りょうぜんじ)

岡山を出発して瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)を渡り、板野ICで一般道に合流しました。約2時間走り続けてスタートの地となる霊山寺へ到着しました。

駐車場は境内に隣接していて大型バスも数台とまっており、大勢のお遍路さんでにぎわっていました。

駐車場へ到着するなり、二人とも「うわ~懐かしい!」って思わず声が出ました。
去年の今頃、不安と期待が入り混じった感覚でバスを降りて、次に何をやっていいのかわからず右往左往していた情景を思い出しました。

そんな二人がわずか4カ月で88カ所すべてを巡礼して、最後は聖地「高野山」まで参拝することができました。その経験を引き連れて再びこの地へ戻ってこれたことは、何だか人間としてひとまわり成長できたと実感できた瞬間でした。

とても広い駐車場と左に見える建物はお遍路道具
の販売所
販売所ではお遍路に必要な装備が全て購入できます

今回は、まず販売所で納札を購入。その場で住所氏名などを記入することができました。そのほか、今年新しいグッズなどのチェックを行いすべての準備が完了です!

さあ、いざ山門をくぐって参拝開始です。

まずは山門で一礼して境内へ入ります。

はじめに、参拝の手順

  1. 山門で一礼

  2. 手水場(ちょうずば)で手と口を清める

  3. 鐘をつく

  4. 本堂を参拝(①ろうそくを立てる、②線香をあげる、③納札を納札箱へ入れる、④お賽銭を入れる、⑤読経する)

  5. 大師堂を参拝(①ろうそくを立てる、②線香をあげる、③納札を納札箱へ入れる、④お賽銭を入れる、⑤読経する)

  6. 納経所で納経を頂く(300円必要です)

  7. 一礼して山門を出る

基本はこの流れです。大師堂と本堂の参拝順序はどちらが先でも構いませんが、鐘をつくのは参拝の前が基本です。

霊山寺についての解説

歴史:弘法大師が修法した際に見た情景が天竺の霊鷲山に重なったことで「竺和山 霊山寺」と名付けたという。
創建:天平年間(729〜749)
本尊:釈迦如来(のうまく さんまんだ ぼだなん ばく)
アクセス:極めて良好
駐車場:境内に隣接(無料)

霊山寺山門(はじめの一歩はここから)
霊山寺本堂(釈迦如来)
霊山寺大師堂(南無大師遍照金剛)
霊山寺納経所(駐車場)

霊山寺の見どころ(まめ助&はち助のおススメ)

室町時代に建造された多宝塔。五智如来像が祀られています。
死者の供養に立ち並ぶ十三佛
本堂の天井。これからはじまる巡礼の旅に向けて厳粛な気持ちになります。
今にも飛び出しそうな本堂にある龍の天井画。見逃がさないでくださいね。
「明治の庭」では稚児像たちが出迎えてくれます

まめ助&はち助のちょっと一言

(まめ助)昨年のお遍路スタートを鮮明に思い出しました。またこの地へ帰ってきたと言う感慨深い心境。今回も有意義な旅にするぞ!
(はち助)いよいよ!気持ち新たに二巡目がスタート。第1発目のお経を唱えはじめた瞬間、心がすーっと落ち着きました。お経って、般若心経には仏教の真髄ともいえる大切な教えが凝縮されているらしいんですね。今さら知ることいっぱい!常に学び、吸収して、成長する、素敵な大人ですね。
「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時。照見五蘊 皆空。度一切苦厄・・・」まめ助は幼い頃、おじいちゃんおばあちゃん膝の上で毎日読み上げていたらしく、滑舌良く上手に読み上げていきます。はち助は滑舌が悪いからまめ助の後を一生懸命ついていきます。時に、舌が回らずごまかすこともありますが、一生懸命唱えました。ついでにお願いごともたくさんしました!


第2番札所:極楽寺(ごくらくじ)

1番札所霊山寺を出発して5分で次の極楽寺へ到着。

極楽寺についての解説

歴史:弘法大師がこの地で三七日間『阿弥陀経』を読誦し結願の日に、阿弥陀如来が出現したため、その姿を彫造して本尊とされた。
創建:奈良時代(710〜793)
本尊:阿弥陀如来(おん あみりた ていせい からうん)
アクセス:極めて良好
駐車場:境内に隣接(無料)

駐車場は本堂に隣接
異国情緒あふれる朱塗の仁王門
石段を上がった先にある本堂(阿弥陀如来)
本堂の右手には大師堂(南無大師遍照金剛)

極楽寺の見どころ(まめ助&はち助のおススメ)

弘法大師手植えの「長命杉」触れれば長寿を授かることができると言われています。
「安産大師」と呼ばれる大師像。その名の通り安産祈願に霊験があるとされています。

まめ助&はち助のちょっと一言

(まめ助)長命杉を触ってみました。うーーん、何だかパワーをもらった気がしました!
(はち助)スタートして2つ目のお寺です。コロナ禍で在宅が増えたせいか、階段がキツく、足腰に堪えました。「こんなのたいしたことないがぁ」と言ってまめ助は軽快に登って行きました。まめ助は体力があるのか筋肉量が多いのか、とにかくたくましく、羨ましい限りです。2つ目のお寺となれば、ルーチンはスムーズかと思いきや、まだまだ手際がチグハグ。先に本堂に行ってローソク立てて線香して納札を納めて・・・と言うルーチンがうまく行きません。まめ助も、ローソクと線香も忘れ、真っ先にお賽銭と納札を納めてたし。まだまだスタートしたばかりだしね!珍道中も楽しみに。


【寄り道】腹が減っては何とやら。

2番札所の巡礼を終えた時点でふたりに「空腹感」が襲ってきました。
朝ごはんは食べずに出発したので当然でしょうかね。
道中に合った産直市で手作りのお寿司を食べました。15分ほどの寄り道です。

偶然見つけた産直市「JAグリーン」
おばあちゃんの手作りかと思いきや、おじいちゃんの小鯛の押し寿司です。素朴な味が沁みます。

第3番札所:金泉寺(こんせんじ)

2番札所極楽寺を出発して5分で次の極楽寺へ到着。快調な滑り出しです。

金泉寺についての解説

歴史:当初は「金光明寺」と命名されていたが、後に弘法大師が巡教された際、村人が日照りに苦しんでいるのを見て、この地に井戸を掘り、湧き出た水は霊水であったため「長寿をもたらす黄金の井戸」とされ、「金泉寺」と寺名を改めた。
創建:天平年間(729〜749)
本尊:釈迦如来(のうまく さんまんだ ぼだなん ばく)
アクセス:極めて良好
駐車場:境内に隣接(無料)

駐車場は山門に隣接
堂々とした朱塗の山門
本堂(釈迦如来)
大師堂(南無大師遍照金剛)

金泉寺の見どころ(まめ助&はち助のおススメ)

寺名の由来となった井戸。覗き込んで自身の姿が映れば長寿。映らなければ。。。
倶利伽羅竜王(くりからりゅうおう)
源義経が訪れた際、家来の弁慶が持ち上げたとされる力石。

まめ助&はち助のちょっと一言

(まめ助)恐る恐る覗いた井戸。やった!自分の姿が映ってた!ほっと胸をなでおろす自分がいました。
(はち助)はち助も恐る恐る井戸を覗いたら・・・まめ助が先に、「はち助も映ってるで〜」と。一瞬、「あ、私映っていないか、も。。」と焦ったのですが、ほんと良かった。
ここはお庭が素敵でした。小さなお庭でしたが、キレイに手入れがされていて蓮根や水蓮も咲いていて、心が落ち着く場所でした。納経所の女性にも、「お庭がキレイって言ってくださってましたか〜?お庭に目がいくって素敵よ。」と褒められちゃった。うんうん、ほんと心が和みましたから!


第4番札所:大日寺(だいにちじ)

3番札所金泉寺を出発して10分で次の大日寺へ到着。だんだんと感を取り戻してきました。

大日寺についての解説

歴史:弘法大師がこの地で修行した際に、大日如来を感得し大日如来像をほり本尊としたため大日寺と呼ばれる。
創建:弘仁6年(815)
本尊:大日如来(おん あびらうんけん ばざらだどばん)
アクセス:極めて良好
駐車場:境内に隣接(無料)

隣接したとても広い駐車場
近年建立された新しい山門
本堂(大日如来)
大師堂(南無大師遍照金剛)

大日寺の見どころ(まめ助&はち助のおススメ)

山門をくぐると本堂に続く美しいアプローチ
33体の観音像が並ぶ回廊は圧巻

まめ助&はち助のちょっと一言

(まめ助)奇麗に手入れされた境内に癒されました。本堂と大師堂をつなぐ回廊で見た33体の観音像は圧巻でしたね!
(はち助)お!ここは、一巡目でいろんな事件があったお寺。一巡目はツアーで参加したのですが、とにかく暑くて暑くて。そうそう、はち助は、ここでまめ助を嫌いになりかけたのです。ライターのカチャ部分が固くて固くて、指が痛くて痛くて。まめ助にライターが固くて指が痛いって耳元で訴えたら、「ライターが付けられないのは赤ちゃんしかいない。普通の大人ならできる」と一蹴され、少し心が傷ついた思い出が。そこから我慢してライターをつけていたら、左の親指に激痛が走る夏を過ごしました。自分がそんなにか弱いとは・・・


第5番札所:地蔵寺(じぞうじ)

4番札所大日寺を出発して5分で次の地蔵寺へ到着。

地蔵寺についての解説

歴史:嵯峨天皇の勅願により、弘法大師が開創された。大師は勝軍地蔵菩薩を彫られ、本尊に安置したと伝えられている。
創建:弘仁12年(821)
本尊:延命地蔵 胎内仏・勝軍地蔵菩薩(おん かかかび さんまえい そわか)
アクセス:極めて良好
駐車場:境内に隣接(無料)

境内に隣接した駐車場
今までとは少し小ぶりな山門
本堂(延命地蔵 胎内仏・勝軍地蔵菩薩)
大師堂(南無大師遍照金剛)

地蔵寺の見どころ(まめ助&はち助のおススメ)

山門をくぐると迎えてくれる樹齢800年の大銀杏
奇麗な庭園に現れる五百羅漢(拝観料200円)
様々な表情の羅漢像が並ぶ。この中に自分と縁のある個人が見つかるそうです。
四国88カ所の本尊がずらりと並んでいます

まめ助&はち助のちょっと一言

(まめ助)澄渡った音色が響くといわれる水琴窟を見忘れた。。。でも五百羅漢を拝観できて満足。
(はち助)大きな銀杏の木は見応えあり!思わず抱きつきそうになりました。はち助は銀杏が大好きです。特に炒り銀杏が好物です。ビールでも日本酒でもイケマス。
入口の銀杏の木を後にして、五百羅漢に向かう小道は、梅の香が漂っていました。キレイに手入れされた木々を眺めながら向かった先は、特別な世界に辿り着いた感じがしました。一巡目の時は全く余裕がなかったので、こうやって自然や独特な空気感を感じながら堪能する時間も素敵ですね。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。
この続きも是非読んでみてくださいね。
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