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関節と更年期とコレステロール

指のこわばりをディエンチャングッズでどーにかした話がこちら↑。

どうやったかの詳細は「企業秘密(笑)」なので伏せます。
今回は、更年期と指関節のこわばりについての考察です。

更年期に減るのが
 ・エストロゲン
更年期に増えるのが
 ・コレステロール
そして、この二つに関係している臓器が
 ・腸

エストロゲンは閉経すると分泌量が減ります。
いくつもあるエストロゲンの働きの中に、
・骨量維持
・脂質代謝
があります。エストロゲンが減少すると、
・骨粗鬆症
・コレステロール過多
になる。
「骨」というとカルシウムを連想するかもしれないけど、実際に骨の強度を保っているのはコラーゲン。骨の「土台」がコラーゲンで、カルシウムは土台につく「セメント」のような役割をしています。なので、エストロゲン減少→骨量減少→骨粗鬆症に肌のシワ、たるみがプラスされるという恐ろしいオプションがつく。コラーゲンは関節、靭帯にもあるので、骨密度が下がることは、すなわち関節にもよろしくない影響が現れます。

余談ですが、カルシウムは神経伝達にも使うので、脳や神経にも影響が出てきます。
むかーしむかし、中高年の女の人がキーキー怒っていると、冷ややかな笑いと共に「更年期?」と揶揄されたのは、ある意味的を得ている。

もう一つのコレステロール。
まるで悪役のような扱いをされているけど、
・ホルモン
・細胞膜
の材料になる、とても大事な役目をしています。

中高年になるとだんだん肉や油ものを食べるのがキツくなる。それは消化する力が落ちているから。
閉経するとエストロゲンの分泌量は減るけれど、まったく作られないわけではない。実は、油をとると胃でエストロゲンが作られます。
ところが胃がしっかり働かないと、それがうまくいかない。
常々、80、90になってもしっかり塊の肉を食べてる人は元気だなあ、と思っていたけど、このことを知った時「それはこういう理由だったのか!」と目から鱗だった。

もう一つは腸。
油ものを食べると、脂肪を消化するために胆のうから胆汁が分泌されます。
胆のうから出てくる胆汁は水溶性のビリルビン。
十二指腸で膵液と胆汁が混ざって、吸収できるくらい小さい分子になった栄養素が小腸で吸収されて、初めてからだの「栄養」になります。
大腸にいった胆汁は大半が大腸と腎臓にいって排泄される(いわゆるうんことおしっこ)。
一部の胆汁は水分と一緒に大腸から吸収されて、次の胆汁を作るための「呼び水」になる。実はこれがとても大事。
ところが、腸の働きが落ちていると大腸で水分と胆汁がうまく吸収できなくて、次なる胆汁が作られなくなる。
そうすると、血液の中に胆汁が流れ込んで、血液の中に脂溶性のビリルビンがたまっていく。
50代あたりからコレステロール値が上がり始めるとともに、血圧が高くなるのは、血管の内壁にコレステロールが溜まって血管の中が狭くなるから。

血管は末端にいくほど細く狭くなる。
血の巡りがよくない→冷える。そしてゴミ(老廃物)がたまる。
なら、温めればいいのでは?
という発想であれこれやってみたら、イケた。
というわけ。

ちなみにこれは指関節だけでなく他の関節のこわばりにも応用できます。


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