「死」に囚われ過ぎていた私と、生きる覚悟。
「1ヶ月前に入院してたときはあんなに死にたかったし死のうとしてたのに、今は死のうと思わない、どうしてだろう」
ふと思った。
私が生きてきた18年間の人生の中で1番自殺未遂が多かったのは高1の頃だと思う。
もちろん高3になってから2回も自殺未遂で入院したし「死んでやる」という思考が限りなくゼロという訳ではないが、1番本気で「死んでやる」と思っていたのは高1の頃だと思う。
高1の頃は4回の搬送、3回の入院をした。
この頃は「もう誰も私のことなんか助けられないんだ、死ぬしかない」「病院でも(保護室などに)閉じ込める以外の治療方法がないなら、私は生涯病気は治らないだろう、迷惑掛けてるだけだし、はやく死ななきゃいけないんだ」
そう思っていた。
でも今、歳を重ねて、少しずつ経験と治療を積んで行ったら気づいたことがある。
それは、
「死ぬ以外にも道はある」
ということだ。
あの頃の私はほんとに病気に支配されていて、死ぬ以外考えられなかった。
でもその考えは偏ってたことに気づいた。
それに気づかせてくれたのは、たくさんの温もりをくれた、医療者や学校の先生達だった。
死ぬ以外の道。
それは生きることだ。
生きることは決して簡単な事ではない。
それでも私はこれからも生きていく覚悟を決めた。
なぜなら、支えてくれる人がいるからだ。
「どうしてあなたが死ななきゃいけないの?あなたには生きる権利がある。死ぬべきなのはあなたじゃないでしょ」
そう言われたことがある。
そうだ。
私は死ぬべきではない。
死んでしまったら、あの時に私のことを不幸にしてきた人たちに負けたことになる。
死ぬべきなのは、あの人たちだ。
私は負けたくない。だから、生きる。
今ある命を精一杯生きる。
私は今までたくさんの人に支えてもらって生きてきたから、今度は私が支える側になる。
そして、たくさんの温もりをくれた人たちに恩返しをするんだ。
私は絶対に諦めたくない。
「支えてくれる人を裏切らないように、精一杯生きていく」
それが、今の私ができる最大の恩返しだから。
私の座右の銘、それは、
「未来を良くする為の“今”なら、入院して精一杯生きている“今”を繰り返したら、結果未来は良くなっているんじゃないかなぁ」
という、大好きな医療者の言葉だ。
今度こそ、強く生きてみせる。
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