こんばんは、Mameです。
早いもので2月9日のトレードデッドラインまで1ヶ月を切りました、とドラフトし始めていたらいつのまにか来週でした。昨年はTDLの3日前に1件、2日前に2件、当日に12件のトレードが公式に成立したそうです。
今年は金曜日!目をバキバキにして翌日の仕事に臨みたいと思っています。
正直私はLACの試合しか見ていないので他チームの選手・事情には疎く、トレードを予想する力はないですが、後日トレードが起きた時にその意図や背景を推理して楽しめるように、今のLACの状況を整理することを主目的として書いてみようと思います。具体的なトレード案が見たいよという方、すみません。是非皆さんのトレード案教えていただけたら嬉しいです!
また今回は契約関係、チームのサラリー事情にも焦点を当て、フロントの考えを探ってみたいと思っています。
以前まで私は(タッカーを処理する以外の補強の観点での)トレードは必須ではないと思っており、今も今年の優勝の為のトレードは必須ではないと思っています。マンとコフィーがどんどん良くなっていくしね。
ただ、2nd Apronを調べたり、カワイの減額延長契約が発表されたことで、トレードを起こした方がいいかもと思うに至りました。詳細は後述しますが、比較的若い選手を狙うべきと考えており、であれば早いに越したことはないと思う為です。
過去1地味な記事ですが、過去1大変でした...!
楽しんでもらえたら幸いです!
それではよろしくお願いします!!!
TDL考察!
それではやっていきます。
アセット・指名権
まずはLACのアセットの状況を整理します。
【トレード可能な指名権】
■2024年の2巡目指名権×2枚
■2030年の自前の1巡目指名権
■2030年の自前の2巡目指名権
LA Clippers - Future Draft Picks | Fanspo
1巡目指名権については、2024、2026、2028年のものを放出しており、2025、2027、2029年の1巡目スワップ権(指名順位が良い方をもらえる権利)も放出済ですので、アセットには非常に乏しいです。
指名権は2年連続でトレードで放出することはできないので、その代わりにスワップ権をアセットにして交渉することが一般的ですが、そのスワップ権も含めてかなり使い切っている状況です。
213がいることがほぼ確定している27-28まではチームは強く、指名権の価値は低いでしょう。同時点で35歳となるカワイがどのレベルの選手になっているかは分かりませんが、LACが弱くなるとすれば28-29以降で、それ以降の指名権の価値は相対的に高い見込みです。
他方で、サラリー状況を踏まえると今年も来年も2nd Apronを超えることはほぼ確定であり、指名権を放出できない制約を受けるはずですが、詳細は後述します。
次に、放出可能な選手を見てみます。
【放出候補の選手】
■契約の関係で放出したい
・PJ タッカー(2年/11.0M→PO11.5M)
■補強のために放出される可能性あり
・プラムリー(1年/5.0M)
・ハイランド(2年/2.3M→TO4.1M)
・BBJ(1年/1.8M)
・プリモ(2年/1.7M→無保証2.1M)
・[コビブラ](4年/2.4M→2.5M→TO2.6M→TO4.7M)
※TOはチームオプション、POはプレイヤーオプション
トレードピースとなりえるメンバーは上記かと思います。
ジョージ、カワイ、ハーデン、ズバ、マン、ノームがアンタッチャブルなことはもちろん、チームのエナジーであるラスの放出もないと思います。
ちなみにClutchPointの記事では、ハイランドは23歳と若く他チームからアセットとして魅力的に捉えられるかもしれないが、指名権に乏しく将来ローテーションの一角を担える可能性があることからトレードしない方がいいのではないか、とも述べられていました。
Clippers early 2024 NBA trade deadline predictions (msn.com)
タイスも個人的にはなしです。2nd Unitで存在感を発揮しており、今のラスハーデンノームのオフェンシブなLineupを成り立たせる重要な存在です。高さはない分、スモールボールに近い機動力重視のDEFができ、ローテーションなどもスムーズでDEF IQが高く、加えて3PTのコンテスト数ではリーグで1位であり、さぼらないし、痒い所に手が届く存在です。彼にしかできないことがあるはずなので、POも駆け抜けてほしいと思っています。
放出候補は何れもDNPの選手達であり、現時点でもLACは良いチームであることからローテ入り選手を出して大きな変化を起こす必要は必ずしもないと思ってます。TDL後の短い期間でローテーを調整するのは大変ですしね。
コフィーも悩みましたが、直近の活躍などを見て除きました。今シーズン、アテンプト当たり1.48点はNBAのWingで1位だそうで、リムで85%、ミドルで65%、スリー44%、AND1が38.5%もあり超効率的です。BOS戦では存在感を見せ、CLE戦でクロージングを含む27分出場しました。
ただローテ入りする選手を獲得するのならコフィーがローテ外になる可能性が高いため、フロントが彼を保持するために超魅力的なトレード案を却下する決断まではしないのではないかもと推察しています。オフに破談になったブログドントレードではアセットに含まれていました。
とはいえ今後3年を見据えると、高齢化する213がローマネする際に代役を完璧にこなせる彼の存在は代えが利かないように思う今日この頃です。
つまり放出候補の選手たちは基本的にローテ外の選手であり、他チームにとって魅力的なパッケージを作ることが難しいです。仮に1巡目指名権1つで取れる選手がいた場合、LACのアセットは「カワイがいるかもしれない2030年の1巡目指名権+ローテ外選手」となり、1巡目を出すチームの中では競争力が低いパッケージにならざるを得ないかと思います。
これはもちろん現状のローテーションメンバーに満足していて、誰も出したくないからということではありますけどね。
とりあえず、出せるアセットはこんな感じかと思います。
次にサラリー状況を見てみます。
カワイの延長とサラリー状況
禁忌の減額契約、カワイの延長について振り返りましょう。
1月11日、カワイが今年のPOを破棄した上で、3年152.4Mの延長契約に合意しました。
カワイは昨年7月12日に(ジョージは9月1日に)契約延長の権利を獲得し、ここまで半年以上交渉を続けていたことと思われますが、契約期限は6月30日まであったにもかかわらず、TDLを待たず、POの結果も見ず、LACにコミットしてくれて、尚且つ減額契約というのは本当に凄いことです。カワイの愛を感じます。
15%のトレードキッカーもついているらしく、出ていく気ないよね!
これがどれだけ安いか、比べれば一目瞭然です。カワイとジョージは本来、4年約220M(49.7M→53.6M→57.6M→61.6M)の契約を受け取る資格がありましたが、総保証額で約70Mの減額となりました。カワイは25‐26から昇給もせず50Mで一定ですので、26‐27シーズンではADより15M安く、ヤニスより23M安い契約になるから驚きです。彼ほどの男がこれほどやってくれるとは…。調べていませんが、MVPレース9位の男が減額契約は歴史上あるのか怪しい気がします。
カワイの減額契約は、盟友ジョージの延長、新たな相棒ハーデンの残留、私たちのマンとズバの延長をスムーズにし、勝つ為に自己犠牲を厭わない覚悟を感じます。前回の契約のようなプレイヤーオプションもない為、本物のコミットです。きっとクリッパーズでの引退を見据えてくれています。
24-25シーズンの52Mという金額は、サラリーキャップが149MならMaxでもらえるサラリーであり、つまりマン・ズバの最終契約年である24-25までは十分な金額を得て、彼らの新しい契約が始まる25-26年以降は減額しているという設計になります。
会見ではフランク社長も「カワイは2nd Aprpnを理解している」と発言していて、これが2nd Aprpnを下回るための一連の努力であることは明白です。またカワイ本人も、「僕らのほとんどが来期もいると思う。だから契約した。2人(ジョージとハーデン)も契約できるチャンスを作ったよ」という言葉を残しました。
そしてさらに気になるのは、期間が3年の理由についての「契約が終わる35歳になったら自分がどれだけやれるか一度見てみよう」という発言です。
もしかしてまた減額してくれる?そういう風にしか聞こえないよ?
今回Max契約にサインしていれば、27-28シーズンは本来61.6Mもらえるはずでしたが、実際20~30Mになるなんてことも可能性としてはあり得るわけです。35歳という年齢はこの冬にラスが迎える年齢なので、まだまだ活躍できるように思います。例え実力が落ちていたとしても、低額で優秀なロールプレーヤーになったカワイがLACで見られる可能性があるというのはありがたい話です。
ジョージについて続報はありませんが、カワイより安い契約をすべく交渉しているとのWoj発言があったとのツイートがありました。この発言者のAndyさん自体はフォローが300人もいない一般人で信憑性は微妙ですが、WojがKings/76ersの試合の日にESPNで話してたとのことです(見に行き方がわからないので確認してませんが)。
ジョージがカワイより1歳年上なことも考慮し、40M台で契約する可能性があるかもしれません。お互いに好き好きと会見では話していましたし、エゴはないって言ってるし、心配いらないでしょう!
結局、昨年7月頃「そんなん実現するんか」と思っていた減額延長をフロントは有言実行したわけで、LACという組織・コミュニティーの団結力は素晴らしいと感じています。
バルマー氏はLACのオーナーになって以降、税のかかるロスター、医療スタッフ等の裏方入替え、専用アリーナ建設、地元放送局KTLAで一部試合の無料放映開始、NBA選手が出演しながら試合を中継する専用チャンネルの開設等、大型投資を連発しており、クリッパーズをレイカーズに負けない大きなフランチャイズにしようという情熱を感じます。
僕も新アリーナ絶対見に行くぞ!
では、足元の状況を整理してみます。
カワイの延長を踏まえた現在のサラリー状況は下表の通りです。
一番下の「Team Totals」をご覧ください。足元23-24シーズンは総額200Mで、2nd Apronラインである182Mを優に超えています。トレードを検討する上で、今期より適用されている2nd Apronに今後も抵触するか把握しておく必要があるかと思いますので、一旦来季以降の想定サラリーを試算してみたいと思います。
【試算の前提】
■サラリーキャップ
サラリーキャップは毎年NBAが儲かったかどうかで上昇率が変わります。ジェイレンブラウンの契約内容を見ると昇給率が7-8%で想定されていたりします。
Bobby Marks氏によると、1/31時点の最新の予想額は141Mのようで、これは前期比+5%程度の水準ですが、RealGMの数字と同等ですので、今回はRealGMの数値(※)を使います。過去2年にわたって10%で増加していましたので、今年の上昇率はやや小さいです。
※https://basketball.realgm.com/nba/info/salary_cap
各選手については、以下の通り設定します。選手の評価で金額を決めているというより、これくらいでないとキャップを下回れないというものだとご理解ください。本当にカツカツです。また、トレードは発生しない前提です。
■ジョージ
ジョージはカワイより1歳年上です。Wojの言葉を真に受けて、カワイより毎年10M安い契約で、同じ期間で、昇給のない同じスキームで残留すると仮定します(42→40→40)。
安い?いやほんと頼むよ、早くサインして安心させて。お願い。
■ハーデン
ハーデンもトレードで加入したことからバード権を有しており、MAXまで望めます。ジョージより1歳年上、カワイより2歳年上で、今年の夏に35歳を迎えますが、35歳でどれだけやれるか分からないから契約を見直すと発言したカワイプレッシャーを受け、また本人も数年はコアを残したいと言っていたので、ジョージより更に10M安い金額と仮定します(32→30→30)。
…モーレーとは契約で色々あったんだよね。うちはレジーがバイアウトできてくれた時、カツカツでミニマム契約しかあげれなかったけど、代わりにジョージが家を買ってあげたんだ。君はワイン事業をやっているそうじゃないか。バルマーさんと一緒にビジネスを大きくしてみないか…?
ちなみに、ルール上ハーデンとの延長はファイナル終了後までできないらしいので、しばらく続報はないはずです。
■テレンスマン
完璧で究極のアイドル。LAを愛し、LAに愛された男。
マンはLACのアンタッチャブルで、引退まで放出されないと思います。試合出場数が昨年頃までリーグ3位と本当にタフで、攻守で規律と活力を与えてくれる彼はクリッパーズにとって欠かせない存在です。
一方で契約はそこまで高くならないのではないかと期待しています。今季スタメンに大抜擢された一方で、ハーデンの加入によって明確な5th Optionになり、213政権においてそれが続くとすれば、プレシーズンで見せていたデローザンのようなミッドレンジゲームを今後見る可能性は低く、魔改造の可能性は低くなったように思います。クロージングではノームが出場する機会も多いですしね。
よく比較されるブルブラの20M級の契約は、INDがサラリーキャップを下回っていた背景もあるので、カツカツのLACで同じ現象は起きにくいと思います。なので、一旦15Mの終身雇用としてみます。カワイのプレッシャーがあるし(笑)。3シーズン契約満了済みでバード権を有しているので、昇給率は8%とします。
※バード例外条項は詳しくないですが、こちらのサイトを拝見しています!
・必ず知っておきたい「バード例外条項」を3つのポイントから解説 - Digin' NBA (hatenablog.com)
・忙しい人向け!NBAサラリーキャップの「例外条項」11種類を総まとめ - Digin' NBA (hatenablog.com)
■ズバッツ
もう1人のアイドル。
正直、彼はもっと評価されてしかるべき選手です。LACがTOP5のハーフコートディフェンスを実現できている原動力で、今期リーグ2位、過去10年で見てもリーグTOP5のリムプロテクター、ゴベアを背中を追う彼が11Mの3年契約は犯罪です。Big3の横で時々ダブルチームを受ける26歳の巨人は、今期Post Upのpppが1.28でリーグ3位(ジョージが1.27で4位)。誇らしいスタメンの一角です。
私はズバがチームで4番目に勝敗に影響を与えている選手だと思っているので、高いサラリーになっても違和感はありません。今回の怪我が初めての長期離脱であり、これまで6試合以上離脱したことがなかった鉄人ぶりも素晴らしいです。マンとズバがいれば笑顔になれます。
ということで、気持ち的には30Mあげたいけど、20Mの永年契約とします。カワイのプレッシャーもあるし大丈夫でしょう(魔法の言葉)。ズバもバード権を有しているので、昇給率は8%とします。
■ラス
現在4M、今年の冬に35歳を迎える彼が2年契約終了後どうなるか分かりませんが、懐がカツカツなので友情割引きミニマム残留とします(笑)
■コフィー&ノーム
既存契約金額のまま8%昇給とします(バード権を持ってます)。
■プラムリー&ハイランド
彼らがどうこうではなく、2nd Epronが出来た以上、BOSのようにローテ外やぎりぎりローテ入りの選手はミニマムじゃないとチームを維持できません。彼らの枠は来季ミニマムと仮定します。
■タッカー
トレードで放出されると思いますが、計算上は一旦ミニマムで残留とします。
以上を踏まえ、また特段昇給率に言及していない選手は一律5%として試算してみると以下の通りです。
先程までの仮定が都合よく安い契約を望みすぎだと思われたかもしれませんが、ここまでやって初めて25-26シーズンに2nd Apronを”2M”だけ下回ることができます(2nd Apron 198.9Mに対してTeam Totals 196.7M)。
タイスも元々9Mながらバイアウトで来てくれたことを踏まえると2M前後での残留は見立てが甘いように思いますし(そしたらミニマム契約の選手を取るので結果的に2Mで落ち着きそうですが)、タッカーをトレードしてタッカー並みの契約を受け取れば11Mが残る計算、また将来サラリーキャップの上昇率が5%以下ならそもそも超えてしまいそう。
つまり中々に厳しく、フロントは保守的に更に少し低い金額でとどめようと努力すると思われます。
カワイの減額は2ndエプロンを下回る目的なのは間違いないですが、少なくとも23-24と24-25は2nd Apronを超えることは間違いなさそうです(カワイも24-25は減額していないですし)。
24-25に下回ろうとする場合、ジョージとハーデンを足して60Mにしないといけません。2人の契約は同時期に交渉できないし、カワイとジョージに20Mの差をつけるのも難しそう。なので減額の目的は2nd Epronで最も重い縛りである「サラリー合算のトレードが出来なくなる」「7年後の指名権をトレードに出せない」を25-26シーズンに回避する目的である可能性が高く、25-26シーズンは何が何でも下回ろうとすると思います。
そんなに怖い2nd Apronって何だろう?
ってことで詳細を見てみます。
2nd Apronとは
23-24・24-25の2シーズンにわたって2nd Apronを超えることがどのような影響を与えるのか、CBA(NBAにおける労使協定)には詳しくないですが、頑張って調べてみたので記載します。
※間違ってたらご指摘ください!多分どこか間違ってます!笑
従前より、NBAではサラリーキャップを超えること自体は許容されたソフトキャップ制度であり(アメフトとかはハードキャップ)、さらにその上のラグジュアリータックスを超えた場合に高額な税金を納めさせるルールを作ることで、各チームの補強に緩やかな制限を設けてチーム間の強さの均衡を図り、リーグを盛り上げようとしてきました。
しかし、リーグ1のサラリー額を継続し続けられているGSWを筆頭に拘束力の甘さが露呈しており、また我らがスティーブバルマー氏のように圧倒的資金力を持つオーナーにとって贅沢税は大きな痛手ではなく、例外条項による補強等もあり均衡が保てていなかったことから、新たに2nd Apronなるラインが設定されました。
2nd Apronは、それを超えるとトレード自体が出来なくなる等の強い拘束力があり、要するにお金があってもチームを強くできないようなルールを作ったわけです。今季、サラリーキャップは136M、ラグジュアリータックスラインは165Mに対し、2nd Apronは183Mでありかなり高い水準ですが、LACは200Mであることから2nd Apronを超えています。
2nd Apronの主な制約は、以下の通りと認識しています。
つまり、こういうことでしょうか。
以降はこちらをBGMにどうぞ。
LACの過去のトレードに当てはめると、例えばバイアウトでの獲得制限ルールが適用されていたら、ラスのような大型契約を破棄してくれた選手たちは獲得できないことになり(レジー、バトゥム、ウォールのようにオフの獲得だったら大丈夫かな)、指名権に乏しい代わりに、”バイアウト→再生”でロスターの厚みを作ってきたLACにとって影響は大きいように思います。また現金トレードが無理ならBBJはいませんでした。
ミニMLE(タックスペイヤー・ミッドレベルエクセプション)は、1st Apron超えのチームが例外契約できるものですが、LACは使えません。
How Teams Are Using 2023/24 Mid-Level Exceptions | Hoops Rumors
そして何より、今期のファイナルが終わった後のオフシーズンでの制約が恐ろしく、中でも①合算トレードが出来ない、②7年後の指名権がトレードで使えないという制約はLACにとって大きな足枷となります。
①については、PHXがこのタイミングで大型トレードに踏み切った経緯などでも触れられていましたが、今後少額の契約を合算して大型選手を獲得するムーブはできなくなります。スターを獲得する際にはほぼ必ず複数選手を見返りに出すわけで、実質的にスター選手の獲得を制限しているようなルールです。1人のスターを出して3人取るような再建ムーブはできる理解です。
具体的な獲得したい選手の目線は後述しますが、少なくとも今の選手より能力の高い選手を獲得するにはサラリー合算は必須でしょうし、特にスタメン級を獲得しようとするなら尚更です。
もはや、このルールの存在だけでもこのTDLで動く理由になると思っています。
プレイオフでもし負けて、何か大きな補強点が見えた時、もう契約金の大きな選手を獲得するにはマンやズバで1対1トレードするしかなくなります。そしてそれは現実的ではありません。今後数年を見据えて補強すべきポイントを想定し、現時点で動くことが求められるかと思います。
②については解釈が難しいのですが、23-24シーズンから見て7年後のシーズンは30-31シーズンで、使えない指名権は2031年のものかと思いますが、この制約は実質的に来季(23-24のRS最終日以降)から適用されるため影響はない理解です。このTDLで2030年分をトレードに出していた場合は2年連続で出せない元々のルールがあるので、そもそも影響は限定的でしょうか。
尚、スワップ権まで出せないとは現状定められていないように見えますが、将来制限される可能性もきっとゼロではないですよね。
24-25シーズンのRS最終日に適用されると2032年の指名権に適用されるんだと思います(※クリッパーズとセカンドエプロン • 213hoops.com)。
仮にこれらのルールがカワイ体制においてはずっと適用されてしまうと、トレードで使える指名権の増加は以下の推移となるはずです。
23-24オフから2031年のSWAP権が使える
24-25オフから放出できるはずの2032年の指名権が使えない、
25-26オフから2033年のSWAP権と、2032年の1巡目指名権が使える、
26-27オフから放出できる2034年の1巡目指名権が使えない、
…と続き、2030年の1巡目指名権を使うと次に1巡目指名権を使えるのは3年後ということになるんだと認識しています。。。
加えて、2032年の1巡目指名権は自動的に30位になり、実質2巡目程度の価値しかないという強烈な縛りを受けるわけです。ベテランコンテンダーチームは解体時期の価値が高い指名権でトレードしたいのに…
そうこうしている間に、例えばノームが契約が切れて退団してしまったら、その時指名権がなければ補強はおろか戦力の維持さえもできません。
つまり、仮にTDLで1巡目指名権を放出して補強し、その選手が1年で退団するようなことがあればもう補強は難しくなります(補強するときは次こそマンなどの主要メンバーを放出するしかありません。そして放出したサラリー以下の選手しか受け取れません)。また、退団しなくとも、本人が年齢や怪我でプレイの質が下がった場合も同じ状況になります。
また、この議論は今のロスターの中で誰を放出するかという観点でも同じように考えられ、ノームのような複数年契約で在籍が確実な選手達は大切にしたほうが良い気がします(そもそも放出あり得ないけど)。
ここまでをまとめると、
合算トレードが必要なら今動くしかない
1巡目指名権は、今後3年を見据え、カワイ政権を長く支えてくれる選手に使用する必要がある
今期のプレイオフで貢献できる人材であるに越したことはないが、マン・コフィーは素晴らしいし、誰が来たとしてもクロージングラインナップにおいてノームの下位互換になるとは考えにくく、必ずしも完成しきった選手が欲しい訳ではない
そして、例えば今後3年間在籍する選手を獲得するなら、3年後に獲得して1年一緒に過ごすより、今期獲得して3年一緒に過ごす方がいい
従って、年齢がある程度若く、放出可能性が低い長期契約が優先される
と思っており、これが今季のTDLで動いてもいいかなと思う理由です。
LACは今後2年は2nd Apronを上回り、3年後に下回ることを計画していますが、その場合であっても同じことが言えると思います。
ちなみに凄い図々しいことを言うと、カワイの契約が発表される前、昨年のサボニスの水準(41→44→48…)にならないかなと勝手に期待していて、こそこそExcelをいじっておりました。その場合タッカーなどを上手く処理すれば2nd Apronを超えない方法もあるかもと思ったのですが、その後にカワイの50Mの水準が報道されたので、人より喜びが薄かったかもしれません。笑
カワイという化け物が3年後も50Mって劇的に安いので文句ではございませんが…!
2nd Apronの制約についてネガティブな話ばかり書いてしまいましたが、Big3のようなビッグタレントを維持して優勝を目指す対価なので、個人的にはやむを得ないと感じます。PHXも2nd Apronが厳格化する前に最後の勝負に出たわけです。
またLACの場合、他の金満球団に比べてミニマム契約ばかりではないこともLACの特徴ですし、強みですので、相応に高いサラリーとなっています。この辺りも、いつかテコ入れが入る気がします。
現在のサラリーランキングは、1位がGSWの208M、2位がLACで200M、3位がPHXで186M、4位がMILで183M、BOSが5位で183Mであり、この5チームが2ndApronを超えている状況です。ラインは182.7Mなので、ギリギリのPHX、MIL、BOSなどはTDLで必至で下回ろうとするでしょうね。
ちなみに強豪BOSが意外と低いのは、今シーズンのスタメンは40M超が実は1人もいない為で、来期からジェイレンブラウンの超大型契約が始まり、またホリデーのPO破棄・延長もあるでしょうし、どうなるかは見どころです。
またスタメン以外はほとんどがミニマムということも安い理由です。
ちなみに西の頂点MINに視線を移すと、こちらはアンソニーエドワーズのルーキー契約が今季まで、マクダニも今季まで激安4Mで来季から22~29Mの契約が開始、契約の残る選手だけで来季もTaxラインは超えており、スローモーやコンリーなどの契約は切れ、ミルトンはPO破棄もありえる。LAC同様に2nd Apronを超える可能性はあります。Keith Smithさんも持続可能なロスターなのか気にしています。
こう考えると強豪はどこも苦しい訳で、カワイが減額してコアが維持できる可能性が高いLACって最悪な状況ではないかもと少し思えるものです。また、カワイほどの男が減額するのは、それだけ2nd Apronが恐ろしい拘束力があるということだと思います。
ここまで長々と書きましたが、LACが2nd Apronに抵触する前提を踏まえると、2030年の1巡目指名権はカワイ政権が終わるまでずっと支えてくれるような選手の獲得に使うべき、というのが個人的な見解です。
次に、補強のコンセプトを確認してみます。
補強のコンセプト・欲しい選手像
先日、Xでフォロワーの皆さんにどのポジションを補強したいか、投票していただきました。
パワーフォワードが第一希望というところは、概ね皆さん同じ思いのようです。コビブラがローテ外となった今、現在試合に出ているパワーフォワードは実質カワイ1人(カワイも本当はSFですが)。ハーデントレードでパワーフォワード4人詰め合わせセットを送ったので当然ですが、ビッグウィングが手薄な点がLACのロスターのやや歪なところかと思います。
Bleacher Report曰く、LACは「Tweener Forward or Backup Center」を欲しがっていると表現されており、Tweenerとは、「中産階級的な安定生活を志向する人」を表す、betweenからできた造語らしいですが、中堅Wingという意味か、SFとPFの間の選手、みたいなイメージでしょうか。いずれにせよウィングが欲しいのは間違いなさそうです。
他方、ポイントガードとセンターだと、ポイントガードの方が多いという結果は意外でした。一時、控えPG待望論をTLで見かけて選択肢に入れてみたのですが、16%も入るとは予想していなかったです。
ポイントガード枠、つまりラスに関しては、2nd Unitのディフェンスを成立させるフィジカル、エナジーと爆発力、リーダーシップ、Big3との友情、そして本記事で書いてきたように彼が2年契約でその後も含めてLACを自ら出ていく可能性が限りなく低い点を踏まえると、2nd Apron超えのチームにとって非常にありがたい存在だと思いますので、放出は考えていません。
他方、ハイランドに変わる3rd PGの獲得は検討していく必要があると思います。そして、ラスの契約期間中に3rd PGがラスからPTを奪う可能性はゼロではないと思いますし、ラスは契約終了時36歳になり、カワイの契約終了時には38歳であることを踏まえると、長期政権を考える上ではそれが望ましいかもしれません。TLで見かける堅実なPG獲得論は、長期的な目線では理解できるところです。2巡目指名権で取れる選手で、ハーデン・ラスから学ぶ伸びしろのある選手がいいでしょうか。
ズバに次ぐ2ndセンター枠については、私はタイスが結構好きなのでPOを一緒に戦いたいと思う一方、彼はプラムリーと同じく1年契約であり、元のサラリーが9Mであることを踏まえると、来期LACは彼に今のミニマムの契約金額の1.2倍しか提示できない為出ていかれてしまう可能性が高く、控えセンターの獲得は必要だと思います。以前のようにセンター不在で来シーズン開幕を迎えたくないので、早ければ早いほど、つまりこのTDLで取れるなら取りたいです。
選手像としては、サイズがあり、リバウンドも取れるラジコン系(ロールマン役)で、2nd Unitのやや歪なディフェンス構成を支えてくれるディフェンシブなタイプと嬉しいです。オフェンス面はラスノームとコフィーがいて、ハーデンやカワイが加勢するので心配していません。
また、タイスとラスの唯一相性が良くないと思うところは、タイスがポストプレーをしない為、P&Rをして相手がスイッチした場合、99%ラスがスピードのミスマッチを突いたアイソを選択するところです。ここがズバならズバのサイズのミスマッチにパスを入れてリーグ3位の効率で決めてくれるわけですが、タイスは得意ではない為、ラスのアイソ頻度が高まるかと思います。もちろん2巡目指名権で取るなら贅沢は言えないけど、ただサイズがあるだけでも話は変わるかなと思います。タイスの3ptによるスペーシングも捨てがたいけどね。
TDLの動き全般について把握する為に昨年のTDLについて簡単に振り返ると、コンセプトは以下の通りでした。
結果としては、
【放出】ケナード、レジージャクソン、ジョンウォール、2巡目指名権3枚
【獲得】ハイランド、エリックゴードン、プラムリー、2巡目指名権3枚
加えてバイアウトでラスが来ました。指名権を大事にしつつ、ニーズは埋めたという感じです。エリゴーはPOでDFを狙われましたが、当時はツーウェイ且つプレイメイカー枠として獲得されました。
そして、若さや柔軟性も重視する傾向にあります。
2021年8月12日にカワイと4年176Mの契約をした当時、最終年がPOであることからメディアでは「実態としては延長を見据えた7年契約だろう」と言われていて、昨年のTDLにおいてもカワイの長期政権を見据えて動いていたかと思いますが、当時のLACはレジーがやや調子を落とし正PGも欲しがっていれば控えセンターもいない状態で、とにかく短期的な目線での補強が必要で、若さという面ではハイランドしか獲得できませんでした。
今年はロスターの基礎が出来ているので、より「若さ」を強調するのではないかと考えています。
ポイントガード、センター(ズバが戻る前提)共に今季のプレイオフを駆け抜ける上では補強は急務ではないので、一定の若さを持つ選手の獲得が見込まれるかなと思っています。
さて本題ですが、パワーフォワードについてどんな選手像を求めているか、非常に贅沢な要望を書いていこうと思います。
前回記事で記載しましたが、コビブラが変わって2ndユニットにコフィーが出場しているのは、ラス・ハーデン・ノームに並んで出場する際は、PFを守る選手より相手の2ndユニットのメインオプション(主にPG/SG)を守るペリメーターディフェンダーが必要なことから、4番寄りのコビブラより、ガード寄りのウィングディフェンダーであるコフィーの方がマッチしている為だと思います。また、ラス・ハーデン共にPGとしては非常にフィジカルに強く、非クリエイターのPFならある程度マークできることも背景にあります。
仮にトレードでPFを獲得する場合も同じで、2ndでは純4番な選手は求めておらず、PFの3&Dを最大限活かせるのはスタメンの場合であることから、スタメン級ないし将来的にスタメンクラスに成長しそうなPFを獲得しないとあまり意味がないかなと思っています。
仮にそうなるとマンが2ndになっちゃうわけですが、マンはペリメーターを主戦場にするディフェンダーであり、その点は都合がいいです。また獲得する選手も1-4番を守れる予定なので()、どちらがスタメンでもいいと思います。
スタメンで出場するPFとなると、マンの仕事を肩代わりする観点ではガードまで守れることが重要に思えます。西には多くのエースガードがおり、それを徹底的にマークするのが現在マンの仕事です(クラッチではカワイも担当します)。ハーデンはPFや3&D等のコーナー待機をするような非クリエイターの選手につくことが多いこともあり、ジョージやカワイが1Qからエースガードにつくことを回避するためには、3&D枠の選手には1番から4番まで守れることを求めたいです。
そして、LACはここ何年もサイズがありリバウンドに強いチームを苦手としています。213がスピードタイプではなく、サイズとフィジカルでダブルチームを引き出してきたので、その強みを消してくることが一番大きいですが、正PFがいない点も影響してたでしょう。213は一応SGとSFなので。
LACはリバウンドに凄い弱いチームでもないですし、213は本来のポジションにおいてはむしろ上位の強さだと思います。ズバも36分換算でリーグ11と強く(30試合以上20分以上出場で集計)、ここ数試合はあまり参考にしなくてよいと思います。
よく聞くチームの勝利の4原則「4 Factor」を見てみると、本当にリバウンドが弱点かというと、断言できません。
とはいえ、TOVもFTAもスター次第なので、改善するならREBだとは思います。ただオフェンスでは3Pがリーグ1位でライン待機するチームであり、どんな選手をとっても劇的に変わることまではないと思います。高齢チームであって、ボックスアウトもややさぼりがちです。なので、改善し得なので改善しようというイメージです。
リバウンドを取れるサイズがあって、究極な話、相手がNOPならザイオンにつき、相手がGSWならカリーについてくれたら、LACとしてはこの上なくありがたいです(笑)。これが出来るのがカワイなわけですが、もう1人獲得しようなんて贅沢すぎですよね、でも妄想するのはタダなので続けます。笑
オフェンスでは5th Optionになることから、多くを求める必要はありません。クリエイト能力は求めない代わりにスペーシングを確保できる3Pシューターで、Spotupシチュエーションならある程度攻めれたり、トランジションで走れるバイタリティがあるとありがたいです。
要はサイズがあるマンとコフィーってことなんです(涙)
そんなん誰でも欲しいがな!というツッコミは受け付けません。笑
ただまぁ難しい要件ですので、今期の優勝の為の保険で1年契約のベテラン獲得に踏み切ることもあり得るとは思いますが、その時はその時。まずは理想形を妄想したいと思います。
さてこれだけ長々書いてまだトレード候補者について何も書いていないので、そろそろ書こうと思います。
じゃあ誰が欲しいんだ!
先程からLACの希望ばかり一方的に書いて何様やねんと思われるかもしれませんので、LACに唯一出来ることだけ一応触れておきます。
強いてあるとすれば、コンテンダーのわりに長くて重い契約でも受け取れるということかと思います。カワイ政権が確定したからこそです。
例えばノームは獲得時点で28歳と若くはなく(現在30歳)、15.5M→16.7M→18.0M→19.2M→20.4Mの5年契約という、放出しにくい重い契約を抱えていました。当時、リラードを中心にもう一度ロスターを再構築しようとしていたPORにとって、この契約を引き取ってもらえるなら、大きな対価を受け取れないことは気にならない状況であったかと思います。
とはいえ、3&Dは使いこなせないチームの方が少ないので、ノームの時と同じようにはいきません。気休め程度です。
ということで、とりあえず、各チームのロスターに目を通してみて、候補者を何人かだけ上げてみようと思います。
お買い物♪ お買い物♪
■ディアンドレ・ハンター
・ATL所属の26歳、203cmのSFでキャリア5年目。今季平均30分出場してFG45.9%、3P40.3%、FT91.0%、4REB、0.8STL、0.4BLK。スイッチャブルで、契約も20→21→23→24Mの4年と長め。今季少し怪我で欠場していた時期もありましたが、現在は復帰。そこまで大柄でない点を除いてすべての条件を満たしています。プレイオフをスタメンで戦い抜いた経験もありますし、私、好きです(告白)
・ATLはヤングと今期躍進中のジェイレンジョンソンの周りに新たなロスターを構築すべく、彼ら2人以外はトレード可能との噂が出ています。ただ去年も放出の噂があり相応の対価を求める可能性が高く、今季TORも欲しがっているとの報道もあるので競合がいます
・サラリーは合わせられますが、ヤングの周りに有望な選手が欲しいのであってタッカーや指名権が欲しい訳ではない為、1巡目1枚+2巡目1-2枚出したとしても上手く三角にでもしないと現実的には厳しそうです
Trae Young, Jalen Johnson Considered Hawks' Only Untouchable Players - RealGM Wiretap
■PJワシントン
・CHI所属の25歳、200.7cmのフォワード。八村選手と同期のドラフト12位、デビュー戦で3Pを7本成功させた史上初の記録を持ってます。今季平均29分出場して、FG44.8%、3P34.3%、FT75%、STL0.8、BLK0.8。3P%はキャリアでは37.4%→38.6%→36.5%→34.8%と今の数字が全てではないように思います。CHAのベストディフェンダーで、5th optionにするには多彩すぎるオフェンス力があり、ハンドラーもやります
・今季11月20日の試合から2nd Unitに変更し、また1月怪我で休んだりもしていましたが、1/28には43点、3AST、2STL、FG17/22、3P7/9の大活躍を見せており、若く有望なウィングディフェンダーはラメロの横にいて困らないので、CHAが出すとしたら理由がよくわからないです
・CHAファンの有識者の方曰く、足元の2nd Unit送りや起用法などは参考にならないそうで、21-22シーズンを見るのがお勧めだそうです。ちなみに今季をちらっと見たらビックマン風な動きも任されていて、ロールマンを平均2.5回もやっています。そこもマンっぽい動きが出来そうでいいです
・とっても欲しいですが、彼の3年契約はが17→16→14と徐々に金額が下がるダウン契約で、2nd Apronが設定された今非常に価値が高いと思います
・希望としては、噂があるのはマブスで、想定パッケージが「ホームズ、O-Max、2巡目指名権」と1巡目指名権なしで見積もられており(信じられない…)、またマブス含め、ピストンズ・キングスなどもマイルズブリッジスの方に興味があり、PJを狙う噂のあるチームが表面上は多くないことでしょうか。正直、PJはどこでも役に立てる選手な気がしますが
・Woj曰く、CHAは不良債権を受け入れ指名権をもらうムーブに前のめりなことです。タッカー+若手に1巡目+2巡目1-2枚とか出して、土下座でもすればなんとかなるのでしょうか。ちなみに7ftの控えセンターニックリチャードも5Mと低額の3年契約のセンターで、人気が出そうです
・当の本人はプレーオフを経験したいらしい、一緒に出てくれたら嬉しいぞ!なんなら優勝だ!
【NBA】PJ・ワシントンはホーネッツの潜在能力に自信「最終的にはプレーオフを制したい」 | バスケットカウント BASKET COUNT (basket-count.com
■ジェイレンマクダニエルズ
・1/31に26歳を迎えた5年目、2巡目52位、機動力があって205.7cmのサイズが魅力的な若手SFです。あと単純に今季30試合で平均9.1分出場で3.1点、1.2REB、0.5A、0.4STL、0.5BLK、FG34.3%、3P22.0%とまだこれからの選手ですが、CHA時代は50試合前後、平均16~27分程度出場していて、21-22は3Pを2.0本打って38%決めているのでそこまで心配はいりません。あと、MINの弟ダニエルズが個人的に好きなので期待しちゃいます。うちで育っていってほしいです
・契約は5Mの2年契約で程よいです。25-26に延長しないといけないのはやや辛いところですが。1巡目指名権ではなく2巡目指名権で取れたらいいですね。タッカーを含めようとするとクリスブーシェーなど合わせれば+若手でサラリーは合いますが、ブーシェーは31歳で11M×2年契約なのでLACは持てあましそう、プラムリーか若手とのトレードになりそうです。クイックリーが好きならハイランドも好きかな?
・同じくTORには203cmの30歳、オットポータージュニアもいます。彼こそTweener Forwardという感じですが、キャリアで3P39.7%、GSWに貢献した姿を見るとローテにいたら心強い感じがしますが、6Mの1年契約という点が気になります
■ウェンデルカータージュニア(WCJ)
・24歳のセンター寄りのパワーフォワード。208.3cm・122.5kgのフィジカルを持ちながら3Pを42.1%で決めています。13→12→11Mのダウン契約である点も魅力的。スイッチャブルとまで言えずLACのニーズとはやや異なる気もしますが、ヤニスやエンビードまでブロック出来る高さと強さがあるのでPF枠か2ndセンター枠か試していくのもありなのかな、とか妄想できます
・Jake Fischer氏が、ゴガビタゼの躍進もあってWCJがトレード候補になると話していましたが(Wendell Carter Jr. Could Be Available In Trade Window - RealGM Wiretap)、現在では否定されており(NBA trade deadline: The player most likely to be traded on all 30 teams - ESPN)、可能性は低いです
・ちなみに同じくORLのジョナサンアイザックも、208.3cmで素晴らしすぎるディフェンス能力の持ち主で夢があります。17.4Mの2年契約、3P28.1%はLACのチーム構成にはそぐわないですが、需要が高そうな選手です
■ドリアンフィニースミス
・いわずもがなの大人気選手ですが、1巡目指名権2枚を求めているとのことなので、我々は眼中にもなさそうですね…。LAL、DAL、OKC、MIL、PHX、SACが関心あるそうです。
■ロイスオニール
・同じくネッツの198.1cmのフォワード。Zach Loweさんが「LACがオニールを欲しがってなかったらびっくりだ」と言っていましたが、30歳で1年契約9.5Mの選手に指名権を出すのはLACとしては厳しい状況で、オフェンスやサイズも含めてマンの方がいいのかなと
・バックス、マブス、ナゲッツ、ペイサーズ、ウルブズ、ヒートが欲しがっているようです。西に来ると手ごわいですね
■WASの選手たち
クリバリ以外は全て検討のテーブルに乗ると言われており、このオフは1巡目指名権の獲得がマストなようです。その対価となる得そうなのはアブディヤ、ギャフォード、クズマの3選手かなと思います。
ウィザーズは1巡目指名権を増強 - RealGM Wiretap
①アブディヤ
・205.7cmの23歳の若手は、すべての条件を満たし、ポイントフォワードの役割も果たせる万能型、且つ16→14→13→12Mのダウン契約と欠点がありません。しかし、再建のピースとしても計算できる彼を安売りする理由もまたありませんね。マブスも興味があるそうです。というか欲しい選手、ほぼ全てマブスが噂に上がっている気がします笑
・記者のGreg Finberg氏は、アブディヤのトレードはないと言っており、相当なアセットを提示しないとなかなか難しいように思います
・WASも不良債権の獲得に前向きなので、PJで書いたようなパッケージで取れれば嬉しいですが、現実味は薄いように思います。ちなみにポイズンピルに当たるので、WASは6Mで計算しながら、受け取り側は5年間の平均サラリーで計算する為サラリー合わせが難しいですが、タッカー+若手1名でサラリーは合います
②ギャフォード
・25歳の有望若手センターは、今期26.3分出場し、平均10.4点をFG68.7%、FT71%で決め、7.6REB、2.1BLKを記録しています。12→13→14Mという契約で、マブス・ロケッツが興味を示していましたが、この度ロケッツはセンター枠が埋まりました。センターに1巡目は出せないけど、どうにかして2巡目指名権複数で取れるなら狙いたいところ…。2nd Unitでこの契約金額なら他選手のサラリーとの兼ね合いを検討し、2nd Apron回避に影響しないか注意が必要ですね。エナジーのある選手で、個人的にも好きです。ラスとの再会もいいですね。
③タイアスジョーンズ
TLで見かけるスタメンPGのタイアスジョーンズには、PHIが興味を示しています。少し前はWASは1巡目指名権を求めているとのことでしたが、最近では複数の2巡目狙いと言われています。我々はPG枠にも1巡目の提示は難しいですし、27歳と若いものの14Mの1年契約となるとLACとしては静観が無難かと思います。
■ケルドンジョンソン
・24歳と若い5年目の選手で、196cmの登録上SF、今季平均30.6分出て16.7点を45/34/78で決めており、STLがキャリアハイの0.9本です
・PFのイメージはないしちょっと毛色が違いますが、SASはWing整理の噂があり、彼もまた2nd Apronチームが好む4年:20→19→17.5→17.5のダウン契約です。SASではチーム1のサラリーながら2nd Unitでの出場、2/1のマジック戦から欠場しており、またSASならタッカーを引き受ける可能性もありそうです。まぁ可能性は全然低いけど
Keldon Johnson Could Be Moved By Spurs - RealGM Wiretap
■トーリークレイグ
今年33歳の彼は、195.6cmのサイズながら去年のPOでカワイのマークを担当したのが印象的です。3Pを38.2%で決めている彼は、今シーズン27試合しか出ておらず現在も欠場が続いていますが、まだ活躍できるはずです。3Mの2年契約と安く、ロスターにいたら安心感がありそうです。海外LACクラで話題に上がっていたけど、マンの方がいいかなと思うので個人的にはないかなと思います。
■ボビーポーティス
個人的に数年前にいいな~と思ってた記憶があります。獲得は非現実的ですが、208.3cmの9年目、3P37.9%で決める彼が12~13Mの3年契約なのいいよな~って思ってます(それだけ)。
■オリニク
センター枠ですが、LAC関連で噂があったので触れておきます。彼は12.2Mの1年契約ですがキャリアを通じてこの水準以上にもらっていないので延長できる自信があるということでしょうか。32歳と年齢が高く、能力は魅力的だけどラスハーデンノームと並べるにはディフェンスが不安なので、少しイメージと異なる気がしています。
てかZach Loweの意見に全然賛同してないな笑
興味を持ってくれそうなチーム
LACの選手(特にタッカー、プラムリー、ハイランド)に興味を持ってくれるチームってどこなんでしょう?他チーム事情は苦手分野なので、さらっといきます。他チームファンの方、見当違いで不快になられたらすみません。
ちなみに、最近LACはハイランドとタッカーの市場価値を見定めているそうです。これまで書いてきた選手は基本的に合算トレード前提で、それぞれ適切に欲しいチームに送ることは難易度は高そうですが、どうなることやら。仮に適切に送って2巡目指名権を獲得しても2nd Apronに入ればトレードは難しいので、サラリーの柔軟性+指名権獲得だけのムーブは2nd Apron抵触下においては意味合いが薄く、欲しい選手をとれるかが重要だと思います。
■ハイランド
25歳と若く有望なハイランドは、Jake Fisher氏曰くMINが興味があるそうですが(※)、昨年のTDLでもMINが興味を示していたとの報道がありました。MINとしては点取り屋という意味で放出路線だったノウェルの後釜のイメージだったんでしょうか。当時MINの方がオファーは良かったと報じられており、LACは2巡目指名権2枚とベバリーで獲得したので、MINも2巡目2枚以上出す算段はありそうです(当時の4チーム間トレードでは、LALがバンバ&ディボンリード&LACの2巡目2枚、ORLがベバリー&DEN2巡目、LACがハイランド、DENがトマブラを獲得)。
MINとは西のライバルなので相対トレードの可能性は低いですが、三角以上ならあり得るかもしれませんね。
※This year’s NBA trade market hindered by a lack of significant activity - Yahoo Sports
ハイランドにはLACで将来クラークソンみたいな選手になってくれないかななんて思っていました。TDLでクラークソンを狙うチームは色々いるようです。タイムラインがハイランドとは異なるので、獲得チーム像は異なると思いますが。
Contending Teams Reportedly Interested in Acquiring Jordan Clarkson - RealGM Wiretap
■タッカー
MIA、MIL、PHXが関心あるらしいですが、どこもバイアウトでミニマムなら欲しいという感じでしょうね。WASやCHA等に契約を引き受けてもらわないと実現できません。MILはJクラウダー、ボビーポーティスがいるのであまり必要とする意味が分かりませんが、MIAはPFが欲しいというのはあるのかなと思います。
PJ・タッカーにサンズなど3チームが関心か? | NBA SWEETDAYS -最新ニュースやハイライト動画ブログ (nba-sweetdays.com)
タッカーに関して、しっかりとタッカーを欲しいチームに送り2巡目指名権等を獲得したいですが、難易度は高そうです。MILが良い選手を出してまで取る気はしないですし、MIAにはLACの求めるタイプの選手がいないので、もしバイアウトではなくトレードになるにしても、三角トレードにしかならなそうです。ちなみにキングスは「ストロングディフェンダー」が欲しいとされておりますが、サラリー的には難しそうです。
■プラムリー
特徴がはっきりした選手かと思います。純粋にセンターが不足しているチームという以外に要素を上げるとすれば、リバウンドが課題のチームや、苦手なディフェンスはチームで支えてくれて、オフェンスでは彼のブリッツ突破補助能力やオフボールシューターへのパス供給力等を必要としているチームかなと。
例えばPGにドンチッチがいたら、プラムリーの能力は必要ないと思うので、LAC同様ウィングエースが中心のチームが想像しやすいです。控えのミニマム枠でコーネットのアップグレードが考えられるBOS(でも対戦してみたら良い選手だったから無さそう)とか、ミカルのオフェンスを助け、控えはワトフォード・ロイスオニールのスモールセンターで構成されていてロイスオニールが放出可能性あり、次点でハリージャイルズがいる状況のBKN(でもPTあげたい若手選手多そう)とか。
シンプルにセンターポジションが必要そうなのは、
・スタメンセンターの放出がゼロではないCHI(最近ラヴィーン一色)
・同じくスタメンセンターが放出されうるATL(オコングいるし、ヤングにプラムリーの補助は必要ないからむしろDF重視だと思うけど…)
・控えのトマブラがPTをもらえておらず8人ローテのMIA
・ジョンコリ、オリニクのトレードがありえて、プレイメイクするタイプが控えにキヨンテ以外にあまりイメージがないUTA
・2ndセンターのいないHOU(アダムス来て没ですね)
等でしょうか。GSWの以下のコメントも少し気になりますが。
他チームの事情はよくわからないので、ここら辺にしておきます。
そして最後に、リーグのサラリー事情だけまとめておこうと思います。
リーグのサラリー事情
LACはローテ選手を出さずにトレードを画策しており、魅力的なパッケージの提示が難しい状況ですが、そのような時に考えられるのが相手のサラリー事情を踏まえたトレードです。
とはいえ、今のLACが最も出したいのはタッカーで、彼は2年契約なので相手にとってサラリー解決策にはなりえません。なのでこの手のトレードが起きる可能性は非常に低いと思います。
ただ一応まとめてので、ご参考まで載せておきます。
見づら過ぎると思いますが、緑色の濃さがサラリーのラインを表しており、濃い緑が2nd Apron超え、中間の緑が1st Apron超え、薄い緑がタックスライン超えです。また、赤字はタックスラインぎりぎりであることを表しており、従ってタックスライン超えを嫌いそうなチームを示しています。
これらを踏まえて、サラリーを理由に動きそうなチームを幾つか青く囲っています。
■PHX
既に来季の2nd Apronギリギリ。PHXはアレンの放出の噂があり、50/40/90達成し得る彼を何故と思いましたが、9Mで来季契約切れになるため今のうちにトレードしたいのでしょう。延長は難しそうですし、多少安い契約を受け入れ、サラリーキャップの昇給率が下振れても2nd Apronに抵触しないラインを目指しそうです。
■BOS
ホリデーがPO行使すれば来季2nd Apron超え確定、これは別に許容するんだえと思いますが、今シーズン0.7Mくらい削減すれば2nd Apronから逃れられるため、何等かの動きがありそうです。
■CHI
21-22にタックスラインをぎりぎり下回っていて、昨季・今季とタックスラインをわずかに超えています。多少動けば下回れるので動きそうです。ラヴィーンの話が熱いですが、来季契約が切れるデローザン(29M)の動向も気になるところです。
■ATL
過去2年TAXラインをぎりぎり下回っており、TAXの支払いが嫌いなチームの1つです。今期は余裕がありますが、来期はベイ(5M)の契約が切れ、ミルズ(7M)も切れるので、延長や補強を踏まえると動きたいところ。散々噂がありますね。
結論としては、LAC辛味でこの手のトレードが起きなさそうです。LACの欲しい選手がいて、サラリーが大変そうなのはATLくらいですが、ATLはトレードの選択肢がありすぎて不利なトレードを行う必要もないですもんね。
従って格安対価のトレードはなさそうですが、もし表を見て思いつくことがあれば是非教えていただけたら幸いです。
まとまりのない文章になってしまいましたが、他チームとうまく都合がかみ合い、Win-Winのトレードが起こることを祈るばかりです。
終わりに
さて、今回は過去最高の24,000字という凄まじい文字数にもかかわらず、最後まで読んで頂いた方、本当にありがとうございます。
疲れていませんか?笑
これまで経験したどのTDLでも妄想や予想は当たらないものでしたし、今回もきっと予想外のトレードが起こるんだろうと思っていますが、その背景や理論を推理する材料になったらいいなと思っています。
今季、ここまで213は健康で、あと2か月維持できれば、夢だった健康でプレイオフに突入することが実現します。少し緊張さえしてきました。
今後のLACのますますの活躍を祈って、今回は終わりたいと思います。
今回は本当に疲れた(笑)
最後までありがとうございました!
またTDL後のどこかでお会いしましょう!
Mame
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