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焦りたくないんです②

焦りについて、引き続き。
こんにちは、おさんぽです。
焦りたくない、そう思いますよね。さらに 嫌なのが
「焦らされている」ように感じること。
これが不快なんです… 心がギスギスします。
ただ時間がなくて せかされてる。それだけの 単一の状況だとも言えないようです。
焦り、とはなんだ・・ということで

J-STAGEを検索したり、畑違いの者なりに「焦り」について知ろうと努めました。
結論から申しますと、
焦り、について こうであるという決まった答えはなく、その時々で、顔の違う 多面的なモノであるということ。

多くの方が「焦り」と聞けば、何かのエピソードを持っている。非常に
身近な体験で、その都度対応し やり過ごしている、ありふれた出来事。

畑違い…と書きましたが、そうでもないんですよ。私、薬屋ですが。
「うつ」や「不安神経症」にみられる焦燥感。更年期や老年期或いは周産期や産褥期等々の、人生の節目でやって来る「不安」には焦燥やいらだち がセットで引っ付いてくる。

当たり前ですが、個々の方々の辛い状況、感じ方、症状は、それぞれ違います。決まった流れではないため、診断名が同じであっても 薬も違います。
先生は、効果を見極めながら、時に削除や追加処方など 処方期間中に、
薬が変更されることもあります。カウンセリングのみ、で対応することや、
漢方薬の処方、眠りやすくする薬、だけが処方されること もあります。

かく言う私も、少し前から「気分が晴れない、なんにも楽しいと思えないない」そう、気鬱に塞いでいました。
意気込んで掴んだ 転職が上手くいかず、おまけに退職と入職の時期が丁度よすぎて、コロナワクチンの医療従事者向け接種も受けることができず、未だ 患者さんに感染させる、または感染することに怯えつつ、仕事をしている。大切な人に会えず 動けずにいる、そんなことで…そんなことで・・・絶えず 頭が落ち着かず、心が疲れています、今も。

誰のせいでもない、と分かっている。この時勢に影響を受け、本当に困っている方々と比べれば すごく恵まれているとも。
ほんと バカみたいです、焦りを感じる なんて。焦ったところで、不可能は不可能のまま。何も変わらないのですから。お恥ずかしいことです。

この「無力感」というのが焦燥をもたらすのではないか、と思われます。
解決が望まれるが、それが難しい。出口からさす光が見えない。
心が動けない。
でも、これは仕方ないこと、と認める一方で 何とかしたい と願う気持ちも消えずに残っている。
そのせめぎ合いが 火種の熱を産み、心を焦がすのではないか。

ここで、日常で感じる「焦り」について、分かり易く書かれている解説をご紹介しますね。

焦りは、4つの要素で構成され、何らかの引き金となる状況がきっかけとなる、とあります。そして、大切なことは、焦りを感じたとしても、大丈夫、必ず収束する!学生さん向けに、力になるよ、相談してね、という 学生でなくても、元気になれるメッセージとなっています。

焦っている時の「行動」;思い煩っているため注意散漫で一貫性がない

       「思考」;上手くいってないことを繰り返し考える。
            自分を否定的に評価し、将来を悲観する。

       「感情」;不安や恐怖、切迫感が強い

       「身体反応」;過度に緊張、血圧上昇や体の痛み、寝つきが  
              悪くなる

引き金となる状況;・時間の意識➡ 時間がない
         ・他者の意識➡他と比べ劣っていると感じる
         ・予想外、解らないことに直面➡慌てる うろたえる

なぜ焦るのか?;そもそも 何とかしたい、という建設的で前向きな願いが
        あるからこそ焦りが生じる。そこに、時間がない、等
        状況が上乗せされて生まれる感情。自分が一生懸命コミッ
        トしている証。

対処法;まず、深呼吸。そして、今できることに集中する。
    一人で対処できないことは、誰かの助けを借りる。問題を一緒に
    整理してもらう。必ず収束するから、寝て待つ。

格言ですね。

慌てる状況があれば、誰だって焦る、東大生でも!
そこで、いや待てよ、と。「焦る」サイクルにはまっちゃいませんか?と
クールダウンすることができれば、出口が見えるのを 待つことができる。

「焦らされた」という思い込み...これはやはり、思い込みだということですね。想定外の出来事に対応しよう、とヒートアップしてしまい、怒りを感じてしまった。状況が整って、焦りを感じた、それに対応できなかっただけなんですね。
性格、性向、たまたまその時の体調、といった要素もあるでしょう。

制御;感情のダウンレギュレーションが難しくなる傾向がある、どんな時に?実際の場面、 あったことを思い出して 自分自身の情報として心に留めておくこと、こうすればいい、という対処法を見つけておくこと。
対処できるように、周囲の協力を得ること。

焦ってもいい、それは収まる感情なんだ、と安心できれば、しめたもんかな、と思います。

先に挙げたような学生相談センターは、どの大学にもありますし、
カウンセリングを受けたい と思ったら、臨床心理士のカウンセリングを受けることもできます。一般の方であれば、カウンセラーのテラピーを用意されている心療内科もありますので、もしわからなければ かかりつけ薬局でお尋ねください。

ヒメジョオン

蒸し蒸しする季節です。皆様どうぞ無理せず、お元気でお過ごしください。

おさんぽでした。