カラダの声を聞こう。
我が家は家でご飯を食べることの方が多いのだが、たまに外食や買ってきたものが続く時もある。そうすると、ダンナは口内炎ができる。これが彼にとっての「サイン」なのだろう。
私は、情報誌の仕事をしていた時は飲食店で撮影用に出してくれる料理を「試食」として毎日のように食べていた。なので、外食が続いたって平気だと思っていた。しかし35歳を過ぎた頃から、外食が続いたり食べすぎたりすると背中がだるくなるように。これが私にとっての「サイン」。年齢を重ねれば消化器もそれだけ歳をとっているということなのだ。
そこで思うわけだ。カラダの声をきちんと聞かなきゃいけないなと。
不思議なもので、外食が続けば白いご飯やお味噌汁や青い葉っぱが食べたくなる。「何でもいいや」と言いながら、実はカラダはそう思ってないんだなあと最近とみに思う。何を食べたいかというのは生きていくための背骨なのかもしれない。
どうしても外食が多くなる時はあるだろうし、忙しくてスーパーのお惣菜やコンビニ弁当を食べる時だってある。ただ、その後に自然と「野菜が食べたいなあ」「炊きたてのご飯が食べたいなあ」と思える、そんなカラダになっていればいい。
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お米を洗って土鍋に入れて、水を入れて火にかける。茹でたほうれん草をすりごまとお砂糖、お醤油で胡麻和えに。鮭の粕漬をグリルで焼き始める。野菜室に中途半端に残っていたカボチャと、ちょっとしなびたキャベツ、玉ねぎを鍋に放りこんでお味噌汁に。
ご飯が炊きあがるまで15分、10分蒸らす間に盛りつけ。作り置きのれんこんきんぴら、ほうれん草の胡麻和えを小鉢に盛る。粕漬にはたっぷりの大根おろしを添えて。熱々のお味噌汁に炊きたてのご飯。豆皿にちょっと酸っぱめの梅干しを半分だけ。
難しい料理はひとつもないけれど、これが今、カラダが欲している食べ物。
どんなに疲れていても、どんなに面倒でも、どんなに心がやさぐれた日でも「食べよう」と思っているうちは、大丈夫。疲れた時は、カラダが欲しているものをちゃんと選んで食べているはずなのだ。
人間、食べていれば大抵のことは大丈夫。
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