無題

パーソナリティとチョコレートの好みの関係?

「チョコレートの味と香りに対する快適感と性別およびパーソナリティの関係」
恒次祐子,芦屋浩明,嶋田真知子,上脇達也,森川岳,小島隆矢,宮崎良文 日本食品科学工学会誌 第52巻 第8号(2005)

はじめまして!ママノでインターンをしている野澤と申します。私が読んで興味深かったカカオやチョコレートに関する論文等を紹介させていただきたいと思います。よろしくお願いします!

 突然ですが、みなさんはどのようなチョコレートがお好きでしょうか

「甘いミルクチョコレートが好き」
「カカオ分が高いビターなチョコレートが好き」

など、人によって様々な答えがあると思います。
チョコレートの味や香りの好みについての研究は、年齢、性別、食経験など様々な条件下で行われてきました。

いずれにしても、その要因によって好みの個人差が生まれることが分かっています。今回取り上げるこの研究では、パーソナリティに焦点を当て、チョコレートを食べた際の快適感を調査することにより差を検討しています。

実験方法
大学生男女各17人を被験者とし、不安になりやすいか(特性不安)、ストレスの受けやすいか(タイプA型傾向)、そして、性役割パーソナリティ(女性性、男性性)の3観点について測定。その後、味や香りの異なる5種類のチョコレートを食べ、快適感を13段階で評価するというものです。チョコレート5種の詳細は以下の通り。
  試料1 ミルクチョコレート(MK)
  試料2 甘味料を添加し、甘味を強くしたチョコレート(SW)
  試料3 苦味成分を添加し、苦味を強くしたチョコレート(BT)
  試料4 クエン酸を添加し、酸味を強くしたチョコレート(SC)
  試料5 オーク材抽出物を添加したチョコレート(OK)
         ※試料2~5は、試料1を基準に増減、添加を行ったもの
         ※不快に感じないよう調整
結果
男性より女性の方が快適感の評価が高く、特にBTやOKについて高くなる傾向が見られました。男女間で大きな差が生じたため、男女別にパーソナリティと快適感の関係を検討すると
男性
・不安になりやすい人の方が、快適感が低い
・ストレスを受けやすい人の方が、快適感が高い
・女性性が高い方が、OKの快適感が高い
女性
・女性性、男性性が高い方が、快適感が高い
・男性性が高い方が、OK、SW、MKの快適感が高い
 

以上のように、個人のパーソナリティによって、チョコレートの快適感が異なるということがわかりました。自分自身を見つめなおしたうえで、好みのチョコレートを探すのも面白いかもしれません!

この研究の内容を詳しく知りたい方は、以下のURLをご参照ください。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/52/8/52_8_347/_article/-char/ja/

#チョコレート

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