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似ている人を思い出したら元の人が誰かわからなくなった

先日、旦那氏と一緒にテレビを見ていたら、旦那氏が、テレビに出ているある人のことを「誰かに似てる」と言い出した。

「え?誰?」と聞いたけど、名前を思い出せないらしかった。

私がテレビの中のその人を見て、似ていると思う人の名前を、あれこれ挙げてみるも、ことごとく「あー、まぁその人も似てるけど、俺が思い浮かべてる人とは違う」が続き、言い当てられないまま、何かモヤッとして幾日かが過ぎた。

するとそれから3、4日経った昨日、旦那氏が、

「あ、こないだの似てるって言ってた人の名前、わかった!思い出した!◯◯だ!」

「おぉーー、○○のことだったのかー!」

二人で数日ぶりにスッキリした気がして、ひととき喜んだ。

のも束の間…

「あれ?それで、その人が似てたっていう元の人って、誰だったんだっけ?」

私は、旦那氏が、◯◯さんが似ていると思った元の人のことを、忘れていることに気がついた…

「え、誰だっけ…忘れた。」

頼みの綱?の旦那氏も、見事に忘れていた。

この世の中で、その話題を共有していた二人のどちらもが、元々の人物のことを忘れてしまったのだ。

似ている側の◯◯さんの名前と笑顔だけが、虚しく、何の手がかりにもならず、頭の中に浮かんでいた。

私の頭の中は、スッキリどころか、以前にも増して、モヤッとしてしまった。

何曜日の、何時頃の、どのチャンネルの何の番組を見ていたのか…

全然手がかりがない…

こんなことって、あるのだろうか…


旦那氏は、「考えても仕方がないから、もういいや」、そう割りきってスッキリしたようだったけれど、私は、なかなかそうはなれなかった。

頭の真ん中にブラックホールが出来てしまって、そこに永遠に引き込まれている気分。






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