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アラスカに行こう アラスカ旅行記1

「オーロラ見に行こう」と夫が言った。

どこに?

「アラスカに」


いつかオーロラを見てみたかった。死ぬまでに一度は、くらいに思っていたら、思ったよりあっさり叶ってしまった旅の話を書いてみようと思う。


夫とお付き合いを初めてから、2人でいろんな場所に行った。近くも遠くも、国内も海外も。長期休みの度にどこかへ行っていたから、新婚旅行に行くという発想はなかったけれど、入籍してから初めての海外だったので、実質新婚旅行みたいなものだな、と思った。かなり素敵なチョイスだった。私の中でアラスカは、遠すぎて未知の世界で、行くことになるなんて想像もしていなかったけれど、カナダに住んでいたことのある夫にとっては「行ける場所」だったのだ。

行き先は、フェアバンクス。世界で一番オーロラが見られる場所らしい。夫は毎日、オーロラ予報をチェックするようになった。私たちが行く予定にしていた日は、ちょうど見られる可能性が高い日だった。

私たちの旅は、夫が移動手段の手配をして私が泊まる場所の予約、がいつものパターンなので、アラスカ行きも飛行機のことは夫に任せ、私は宿を探すことになった。

フェアバンクスの宿は大きく分けて2パターン。町なかのホテルに泊まるか、少し町から離れたロッジに泊まるか。町のホテルは設備が整っていて観光や食事も便利だけれど、オーロラを見に行くためにはツアーで郊外に行くのが一般的なようだった。郊外に泊まれば、周りには何もなくて不便だけれどいつでもオーロラ鑑賞ができる。もうひとつ、町からかなり離れた郊外に設備も整ったリゾートがあったけれど、私たちは多少不便な場所でも泊まるのに抵抗がなかったことと、レンタカーを借りることにしていたので、いつでもオーロラ鑑賞ができるのがいいと思って町から少し離れたロッジを予約した。

宿を予約すると、旅先が一気に近くなる。本当に行くんだ、とわくわくした。最高気温がマイナスの環境に行くのも初めてだった私は、ダウンコートや大量のカイロ(普通の、貼る用、足用)、暖かい靴下などを買い込み、アラスカ行きに備えた。旅先に合わせた準備も、楽しみのひとつ。

それから、星野道夫さんの本。旅行に行くとき、その場所にちなんだ本を持って行って、飛行機の中やちょっと空いた時間に読むことにしている。旅行って、そこに住むのとは違って表面をさらっとなぞって終わってしまう。でも自分の目でみただけではわからないことを知っていると、旅が深まる感じがして好きだ。


そしていよいよ、アラスカへ!



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