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1歳児の落ち着き

保育園の申し込みの書類を書いていたら、"発育発達上気になること"の例に"落ち着きがない"とあって、そりゃないわ、落ち着き、と思った。


1歳10ヶ月。

・とりあえずなんでもいやって言ってみる。

・暗くなってから電車見に行きたいって言う。

・デザートの最後のひと口一生飲み込まない。

・だっこって言うからだっこしたら暴れて降りたいって言う。

・それで降ろしたらまただっこって言う。

・何聞いても「でんしゃ」か色の名前。

・読み聞かせしてもらってる絵本取りに行く。

・保育園の見学で隙あらば教室に勝手に入って行こうとする。


といった具合にまだ落ち着きも何もないけれど、手をつないで歩けるようになったし、好きな本を見たりシールを貼ったり集中して一人で遊んでるし、ごはんもしっかり食べられるので、気になることは"なし"にチェックした。

保育園に入ってから「全然落ち着きない!お母さんなしって言ってたのにどういうこと!」とかなるのだろうか。一歳児なんてこんなものだと信じたい。


小学校1年生で担任した子どもたちを、また6年生で担任したことがある。

6年間の子どもの成長はすごい。

1年生の頃に大丈夫かしらと心配したことなんて軽々と乗り越えて、みんな逞しく大人の階段を上って行く。友達に意地悪しちゃったりしていた子がとっても友達思いになって。なにかと癇癪を起こしていた子が自分を客観的に見られるようになって。

もちろん、そこに至るまでには語り尽くせないくらいのいろいろなことがある。うまくいかなかったことも、自信になったことも、楽しかったことも、悔しかったことも、悲しかったことも、家族から言われたことも、友達から言われたことも、先生から言われたことも、集団生活で気づいたことも、テレビや映画や歌から学んだことも、いろんなこと全部ひっくるめて、その子も周りの大人も友達も、一瞬一瞬をちゃんと生きてきたから今があるのだ。

(※「ちゃんと」というのは真面目にとか一生懸命にとか望ましいかたちでいうことではなくて、その時々の感情、気持ちの赴くままに等身大で考え、やってきたという意味です。)

とにかく、そうやって生きていれば子どもはまわりからの影響を受けつつ、自分の力で成長していけるものだと信じている。


なのに、母という立場になってみると、つい我が子の細かいことが気になってしまう。周りの子と比べてしまってあせる気持ちが湧いてきたりもする。

だけど本当は、一歳児で静かに座っていられないとかスプーンが上手に使えないとかジャンプできないとか二語文がなかなか出てこないとか、そういう細かいことってたいしたことじゃないのだと思う。大人になったら、というか、数年後にはきっとみんなできるようになっている。

そう考えたら、細かいことを気にして書いたって仕方ないような気がしてあえて書くことはやめた。園が決まったら面談があって細かいことも聞かれるだろうから。


先日、迷いながらも夫と相談して希望の園を決め、申し込みの書類を出してきた。

どうか、子どもの等身大の姿を認めて成長を見守ってくださる園と出会えますように。










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