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娘の手術で気が付いた【本当に大切なこと】と今後の備えの心構え

※この記事は2022年に執筆していたまま公開できないでいたものを修正加筆して2024年に公開しました。

2022年2月。

娘が耳の形成手術のため1週間ほど入院した。娘は生まれつき「埋没耳」という耳で耳の出っ張りの部分が耳の付け根の方に埋まっていってしまう。耳の聞こえには問題ないし、耳を引っ張り出せばきちんとした形もある。生まれた時から、なんとなーーく気になるものの、検診や行く先々の小児科で聞いてみるものの「うーん、もしどうしても耳の形が気になるようだったら大きくなったら形成外科に行くのがいいかなぁ」と言った反応ばかり。

そうかぁ…小さい頃は気にしなくていいのか…??

でも気になる・・・。を繰り返し事あるごとに色々な病院で医師に尋ねて歩き娘はあっという間に3歳に。別の用事で小児科に言った際に、とある総合病院の小児科で「じゃあ今院内の形成外科を紹介しますね」とさらりと紹介してもらえる運びとなった。

形成外科に行くと医師は即座に「あぁ埋没耳ですね」とあっさりと診断してくれた。3年間数え切れないほどの回数、保健士や保育士、医師などにことあるごとに相談してきたものの、何のヒントもないままだったこの「違和感」が一瞬にして解消されたことに驚いた。

やはり・・「餅は餅屋」である。

医師だから、保健士だから、子どもの全てのことを知っているわけではない。それぞれに専門性と知識分野が異なるのだ、ということを痛感させられた。

と同時に、母親の小さな「違和感」。これもとても大切な感覚だと感じた。というのも、この耳について私以外の誰にも指摘されたことがなかったし、「気になる」と伝えても「そうかなぁ・・」といった反応が多かったので(これはたまたまかもしれないが)「私が気にしすぎなのかな・・」と思うことしばしばであった。

そして、この埋没耳は0歳頃であれば矯正器具で治ることもあるが、3歳にもなると手術をしないと治すことは難しいという事実を知らされた。その事実に、正直がっくり。言葉にならない悔しさも覚えた。

もし、どこかに、自分のことや子どものこと、家族のことで気になることがある方がいれば、その違和感を見逃さないで欲しい。一度や二度尋ねたところで解消しないもやもやは、できるだけその専門分野の人に尋ね続けてみるのもいいのでは…と思います。

話は戻りまして…。

娘が「埋没耳」だと判明し、専門的に手術を行っている病院を紹介された。「埋没耳」は耳の聞こえに問題もないし、大きな見た目の違和感があるわけではない。ただ耳の出っ張り部分が埋まってしまうため、マスクやメガネなど「耳に引っ掛ける」ことができない。マスクもメガネも必ず耳にしなくてはいけないのか?と考えるとコンタクトもあれば、紐タイプのマスクもあるので「絶対に手術」が正解とも限らない。そのため、手術をするのか、するならいつするのか…に頭を悩ませた。

ちょうどそんな折に世間は新型コロナウイルスが大流行。子どもと言えどもマスクをするという生活が身近に迫ることになった。コロナの流行が簡単には収まらないことが予測されたこと、娘本人が周囲と同じようにマスクをしたいという意思を持ち始めたため、我が家は形成手術を受けることにした。

幸いにも、これまで(息子6歳娘4歳)一度も子どもたちは入院せずにきたため、我が家としては初めての子どもの入院。

なんとこれまた幸いなことに…同じ幼稚園に埋没耳ではないが、同じ病院で耳の手術を受けたお友達が居たため、手術について色々と事前に話を聞くことができた。具体的には以下のようなアドバイスをもらった!(感謝…涙)

・親がつきっきりの入院になるが、コロナの影響もあり売店に自由に行くことが難しいため食べ物はあらかじめ持っていったほうが良い

・子ども専門病院のため遊ぶ場所はあるものの、座ったまま遊べる「パズル」「絵本」など、また安心するようなおもちゃや人形は持っていったほうが良い

・お風呂に入る際に、術後の姿を見て子ども自身が驚き混乱して泣いてしまったことがあったので「鏡には気を配る」方が良い

特に最後の「鏡」のアドバイスは、経験者じゃないとわからない・・!具体的に教えてもらえてとても助かった。言われてみれば、当たり前なんだけど、他にも気が向いてしまうから、そこまでの配慮をしてあげられたらベスト!と感じた。

私の場合経験者の方がたまたま近くにいたのでこのようなお話を聞くことができたが、だれもがそのような環境にあるとは思えない。
だからこうして自分の体験を残しておくことが大切なのではないかと思った。

病気、入院・・もしかしたら近くで同じ経験をしている人がいるかもしれない。けれど、ある意味ナイーブな内容のため、病気や体の気になることは話にしないかもしれない。

一番大切なこと・・それは

・自分の違和感を見逃さない(特に親の勘はよく当たる)
・違和感や疑問をなるべく専門家に投げかける
・専門家から自分が納得する回答がない場合は、ほかの専門家を当たり続ける
・なるべく実際に同じ経験をした人からの情報を収集する
・いくつかの道筋を仮設だてて、トライアンドエラーしてみる
・上記の行動をしたところで100%納得する結果がでるとは限らない。「あの時こうしてたら」と思うことがあるかもしれないが、「その時のベストをしていた」と後悔はしない!

自分の「違和感」があったのに・・・と後悔したこともありましたが、これを教訓にして、次の違和感はもっと意欲的に行動に変えたいと思った出来事でした。

どこかの誰かのお役に立てれば幸いです。

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