ブラジルで暮らしたあの頃と今

20代半ばにブラジルで少し生活していた。理由は自己肯定感の低さからいつも認められたいと思っていたし、人と違う生き方をしたいとも考えていた。だから、大概皆が選ばない場所として南米のブラジルを選んだ。

若いときは人になめられてるなぁと感じることが多かった。でも、当時の日本では外国語(主に英語)ができると一目置かれ、なめられる頻度が減るということが分かった。だから、他の外国語をもっと話せるようになりたいと思った。言語を自分を守るための武器としていた。

10歳ぐらいに外国語が好きだと気が付いた。発音が特に好きで、日本語にない音を聞くとワクワクした。真似をして、発音ができていると感じるとそんな自分が誇らしかった。でも、今の仕事を始めてから仕事として使うことは別物だと身に染みてわかった。とにかく毎日のように学習をしないといけないと気が付いた。スポーツ選手がトレーニングを行うようにね。

英語の音楽を聴いたり、ドラマを見たり、記事を読むことは今も大好きだ。特にポルトガル語を聞いたり見たりすると、うっとりする。私も誰かをうっとりさせるようなネイティブの発音にならないかなあと練習をしてみたりする。ああ、早くブラジルへ行きたい。タピオカのクレープ食べたいなぁ。人目を気にせずTomara-que-caiaの可愛いやつつけて、高い波に飛び込んで、疲れたらパラソルの下で休んで小魚のフライ食べたり、ビール飲んだりしたい。

そういえば、最近人になめられなくなった気がする。もしかすると、私は人になめられることよりも子供を育てて何とか生活していくんだということに集中したから、だんだんとそんなことどうでもよくなったのかもしれない。あと、環境もある。今の職場はきちんと教養を受けた人たちが多い。自分に満足してはいなくても、他人を小ばかにして自分の弱さを打ち消すような人は多くないということかもしれない。私が変わり、また環境が変わったことでその悩みは消えてしまった。



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