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【5分解説】オンラインサロンとファンクラブサイトの違いを徹底解析

企業に縛られない働き方やキャリアの実現を目指し、誰もが不確実な人生を模索する時代が訪れつつある昨今。その中でもここ数年、特に注目を浴びているオンラインサロンですが、やはり堀江貴文さんが運営する「HIU」や、キングコングの西野亮廣さんの「西野亮廣エンタメ研究所」など、有名人がサロンオーナーとして運営しているものが頭に浮かぶ方も多いと思います。
一方、最近はオンラインサロンと少々異なる視点の「ファンクラブサイト」なるものが登場し、ジワジワとその知名度を上げているのをご存知でしょうか?
どっちもただのファンコミュニティの場でしょ?と思った方こそ必読!その違いを5分で徹底解析します。


オンライサロンを一言で言うと?

オンラインサロンを一言で表現すると「インターネット上の月額会員制コミュニティ」です。
基本的にはオンラインサロン会員以外は閲覧することができないクローズドな空間のため、サロン会員限定のコンテンツが提供されていて、InstagramやYouTubeとは一味も二味も違う「場」となっていると言えます。

また、有料&考えが近しい人達が集まる場のため、誹謗中傷が少なく、荒れにくいというのも大きな特徴でしょう。
クローズドな空間で、さらには自分が興味のある分野において新しい情報をインプットしたり、自分の意見をアウトプットすることができ、場所や時間を選ばずコミュニティに参加できるのも嬉しいところですよね。

(写真:Adbe Stock)

オンラインサロンは双方向・多方向型のコミュニケーションの場


オンラインサロンはザックリ大きく分けると、ノウハウなどを提供する「主催者投稿型」と会員同士の交流を主軸に置く「会員交流型」の2つに分けられます
「主催者投稿型」は著名人がサロンオーナーとなる場合や、カウンセリング系、ビジネス系、資格系、一般教養系など学びを提供するものが多く、サロンオーナーは積極的に有意義なコンテンツの配信を、会員は自から積極的に情報を取りに行くことで価値が生まれるというのが一般的です。

「会員交流型」は、趣味を通じて、全く知らない人とコミュニケーションをとる、といった主体性を持って集まっている会員が多いのが特徴です。
オフ会なども積極的に行われおり、中にはサロンオーナーは運営側に回り、会員主導で「分科会」を立ち上げ、ビジネスに繋げるなど、横軸での質の高いコミュニケーションが繰り広げられているものもあります。

つまりはサロンオーナーと会員との双方向でのコミュニケーションの場であると共に、熱量の多い会員同士が繋がりを持てる多方向性コミュニケーションの場が「オンラインサロン」という事になります。

その一方で、会員同士のトラブルに発展するというケースが少なからずあるのも事実です。

(写真:Adbe Stock)


例えば
「私はオンラインサロンの立ち上げ当初から応援してるのに、最近はにわか会員が増えてちょっと引いてるのよね。」や「あの人、古参だからって大きい顔しすぎなのよ!」なんて陰口を言っている人を見たり聞いたり…。


これは極端な例としても、オンラインサロンはクローズドな空間であり、さらには狭いコミュニティのため、マウントの取り合いや会員同士の誹謗中傷合戦が発生してしまうという悲しい現実も…。

またサロンオーナーからネットワークビジネスの勧誘を受けたとか、高額セミナーを売りつけられたなどのトラブルも発生することも多く、入会する前の下調べは入念に行いましょう。

ファンクラブサイトの特徴は?


では「ファンクラブサイト」の具体的な特徴をみていきましょう!
オンラインサロンは双方向・多方向型のコミュニケーションの場でとお伝えしましたが、ファンクラブサイトは一言で言うと『「一方通行」のコミュニケーションの場』と言えます。

近年続々とファンクラブ型サービスがリリースされていますが、会員同士での交流の場が設けられていないことも多く、ファンクラブを主催するクリエイターのコンテンツ発信力に頼るところが大きいのは事実です。
しかしながら、ファンクラブサイトは使い方の自由度が高く、クリエイターの工夫次第ではサイト内に独自のプラットフォームを構築できると言っても過言ではありません。
例えば、飛行機に乗るのにもファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスと分かれているように、クリエイターが会員(ファン)に大してランク付けをして、敢えて格差を付けたコンテンツを提供することで付加価値を付けたり、VIP専用企画を立ち上げて一気にマネタイズするなど、多くの可能性を秘めています。

(写真:Adbe Stock)

ここで効果を発揮するのが会員同士コミュニケーションを取れないというメリット
ファン同士の横の繋がりが無いためトラブルに発展しづらく、クリエイターは創作活動に集中でき、ファンとのグリップが強固なものになり、継続的かつ安定的に収入が得られるという事に繋がります。

会員(ファン)としても、他のSNSには無い、非日常を感じられるコンテンツを見ることができますし、コモディティ化された一般的なSNSとは一線を画した特別感を感じる事ができるのです。


まとめ


ここまでオンラインサロンとファンクラブサイトの特徴を解説してきました。
今回この記事を執筆するにあたり色々と調査を進める内に、ファンクラブサイトの奥深さにふつふつと興味が沸いてきました。
というのも、やはりアテンション・エコノミーに翻弄されず、クリエイターが稼げ、そして会員(ファン)が没入できる環境こそが、これからのSNSカルチャーの中心になっていくのではないか可能性を感じたからです。
文章、動画、音声、はたまたECなど、ユニークな「個」を武器に特別なファンを作ることで稼げる、という本当の意味でのクリエイター黄金時代はすでにやってきている未来なのではないでしょうか?
次回は日本のファンクラブサイトにはどのようなものがあるのか、さらに掘り下げて解説します!


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