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大海原に想う子育ての極意☆

19年ぶりの子ども達のいないGW。

長男くんが産まれる前のママになる前の私は、自分が行きたいところに行きたい人と行き、食べたい物を誰に遠慮もせず食べていた。
それがママになる、息子くん達が喜びそうな楽しそうな場所を選んでお出掛け。息子くん達が好物のあるお店に行き、「食べたい」と言われれば自分のご飯も分けてやり、息子くん達の残したご飯を食べていた。

この春、息子くん達が巣立って一ヶ月。
少しづつ慣れて来た子どものいない生活。
息子くん達が小さい頃は、子ども中心の生活がストレスで辛いこともあったのに。。。

「わたし」が喜ぶことは何だろう。「わたし」の行きたい場所はどこだろう。「わたし」のしたいことって?
誰か別の人が中心の世界から、自分中心の世界を回し出す。
とは言え、離れていても息子くんの事が気になって。。。常に頭の片隅には息子くん。

GW、旦那さんとふたり。
「よし!車中泊をしてみよう!」
目指すは高知県桂浜の龍馬像。

龍馬の前には太平洋が広がる。
龍馬は水平線の彼方を見据えている。
自分のことだけ。自分と家族のことだけ。自分の暮らしている地域だけ。ではなく、日本と日本の未来を見据えて、自分で考え、自分で動いた坂本龍馬。
その真摯な姿勢が表現されているその像を、はじめて見た大学生だった「わたし」。
坂本龍馬の視野の広さと先見の明に圧倒され、浅はかな考えとちっぽけな何者でもない自分に打ちひしがれた感覚になった。

穏やかな瀬戸内海で育った「わたし」は、高知の海(太平洋)に圧倒された。
瀬戸内海では、対面の島に住む人々の日々の営みも、何となく感じ取れる。きっとそこで暮らす人たちも、自分と同じ感覚を持っているだろうと、そんな安心感すら感じられる。

高知の海は島がない。
果てしなく広がる水平線。
どこからともなく押し寄せる波。
見えないものに対する「畏れ」を、逆にエネルギーに変え日本を闊歩した坂本龍馬。

子どもは往々にして大人からの『決めつけ』を嫌う。
子どもが小さい頃には、「これが好みだろう」「これをすると喜ぶだろう」と周りの大人がお膳立てをした生活を送って来た。
子どもの成長するにつれ、この『お膳立てされた世界』ではおさまらず、彼らの世界は広がっていく。子どもの幸せを願い良かれと思ってやってきた『お膳立て』も、気づけば勝手な『決めつけ』に。

この春、新しい生活に「畏れ」も感じながら、期待に胸膨らませて飛び立った息子くんたち。息子くんの枠を『決めつけ』ずに、彼の前に広がる世界を一緒に楽しんでいきたいなぁと、龍馬と一緒に太平洋を眺める。

こどもと近づき過ぎてはこの枠は見えない。枠が見渡すことの出来る、程ほどの距離感が思春期子育てには大切。
それには、こどもと離れていても「心配」や「不安」に、親が押し潰されない為に、自分自身と自分の生活を大切に送ることが、親にも大切になってくる。

四国八十八カ所31番札所竹林寺。
ろうそくを購入して記名し願いを込めて、火を灯す。
「息子くんが困難を乗り越えられますように。なるべく笑顔で幸せに過ごせまあすように・・・。」
手を手を合わせて、祈る。祈る。祈る。

帰り道、旦那さんとの会話「何願った?」「息子くんのこと」「一緒じゃん!」と大笑い。
自分自身よりも100倍大切な息子くん達への想い。夫婦で一緒。

まだまだ。思春期子育て、程ほどの距離感を掴む為、試行錯誤で修業中。

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