マキャベリ『君主論』その①

こんにちは。ママ小町です。

秋田出身のワーキングマザーです。

最近、岩波文庫を乱読しておりまして、

今日読んだのがこのマキャベリ『君主論』です。

でもまだ半分くらいしか読めていないので・・・「その①」ってことで。


この、『君主論』ですが、

権力者になりたい人は一度は読むべき!とされる本です。

昔、高校の進路資料室にあった「◯◯になるには」シリーズよろしく(「◯◯」には医者や公務員などが入る)、

「権力者になるには」

という本なわけですね。

権力者になるための基本書、ともいいます。憲法で言うところの芦部憲法、民事訴訟法でいうところの重点講義みたいな・・・(違ったらすみません)

私は、誤解を招かないようにいいますと、別に権力者になりたいわけではないですよ。

でも、興味ありません?

時の権力者が、どうやって権力をその手中に収めたのか。

例えばですけど、小池百合子が

なんで東京都知事になれたのか??

都民がファースト、というキャッチフレーズと自民党をぶっ壊す的な政治ショーだけではないですよ。

カイロ大学を出て?、ニュースキャスターになった小池氏が、なぜ、政治家になれて、なぜ、年間予算ウン兆円の一国家に匹敵する、首都東京都の支配者となれたのか・・・


いやそれは知りませんし、そういうのを考察した本もあると思うのでそちらに任せたいと思いますが、

とにかくですね、私のような地盤も看板もカバンもない一市民、一ママにとりましては、

権力なるものを手にすることが果たして可能なのか?

というところだけでも興味津々なわけです。


それで、君主論に戻りますけど。

これは、全26章で構成されていて、

各章ごとに、

・異国の地の君主になるには

・君主になったはいいけど、その地を治め続ける方法

・国の政体が、貴族制か、共和制かによって治め方に違いはあるか

・そもそも君主になる方法(正統派バージョン、異端バージョン)

などなどの大変興味深いテーマについて、

豊富な事例を交えながら

マキャベリ先生が辛辣に解説してくれます!!


例えば、チェーザレ・ボルジアっていますよね。

なんで教皇の六男にすぎなかった彼が、

一国の統治者になったのか・・・

(いやまぁ、教皇の六男ってだけでも、既に一般ピーポーではないわけですけど)

そして、なぜ失墜したのか・・・

(結論から言うと、病気になったから、なんですけど、その他にもいろいろあり)


その辺に関する興味深い考察が続きます。


その上で、私が一つ、あれ、と思った箇所があって、

それは、簡単に言うと、

「有事の際には、現政権の支持率が上がる」

という箇所。


・・・


このコロナ禍って、国際的な戦争とかではないですが、

有事も有事、大有事ですよ。

有事なので、国民投票もできちゃうかもしれない。(と思っている人もいるということで)


そんな有事なのに、今、

現政権の支持率って、上がってるんですか・・・?

国も、東京都も。。。


マキャベリ先生の理屈によると、

有事の際は、国民(臣民)も、

その国家、あるいは君主のために、

相応の犠牲を捧げますよと。

そして、その犠牲を払えば払った分だけ、

その犠牲とは、すなわち君主のための犠牲だ!となり

君主に対する忠誠心が高まるんだそうです。


これをコロナ禍でいいますと、

感染拡大を防ぐために、

一生懸命、痛みに耐えて、耐え難きを耐えて、

自粛しましょう、というやつがあり、

皆、それはそれはものすごい、犠牲を払っていることは、言を俟たないと思われます。。


ところが、


その犠牲、


何のため・・・?????



「君主」のため?

「君主」って、今の日本は君主制じゃないんで、民主制なんで、

言うなれば「国民皆のため」

みたいな感じだと思うのですが・・・


でも、一向に、

国民皆のため、

皆で一丸となってがんばろう!!!

っていう方向に

なっていきませんよね。。。


・・・


なんかもう、冷めてるわけです。

「国民皆のため」じゃなくて

「オリンピックのため」

もっと言えば

「利権のため」

だろって😭😭😭





こう冷め切られちゃうと、為政者方なしです。






マキャベリ先生、これは、どう理解したらよろしいのでしょうか???

為政者としては、千載一遇の支持率アップチャンス、

有事が転がり込んできたにもかかわらず、

完全に裏目に出てますよ・・・


なんなんでしょうこれは。


にわかに、理解しがたいです。



やはり、リーダーシップ?メッセージ性?とかの問題なのか・・・メルケルさんとかは、支持率上げてるわけだし、

しかしだからと言って、有事を利用する強いリーダーが、歴史上いいリーダーだったかというと???なこともあるわけで、




全くわからん。。。






一つ言えるのは、





オリンピック、



これ自体もある種の、国威発揚のための「有事」であり、

「有事」×「有事」=冷めちゃう


ってことなのかもしれません・・・






いやそこ、冷めてる場合じゃないと思うんですが・・・😭

有事の国威発揚にワンチャン懸けてる、国民投票推進派ではありませんけど。



だからと言って無関心でよいのか・・・




マキャベリ先生に、聞いてみたいですね。。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?