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線路

線路が好きだ。

そっと手を触れてみると、遥か遠くの地を馳せる電車の轟が伝わってくる。

線路の真ん中に立って、まっすぐ延びる線路の奥のほうを見ていると、この線路がどこへまでも連れていってくれる気がする。

田舎育ちの私にとって、線路は自由そのもの。

いつか、線路の上に寝そべってみたい。

きっと、遠くの街の人々の足音や話し声、笑い声が聞こえてくるんだろうな。

そこから見える星空はきっと綺麗なんだろうな。

たぶんもう、そんなことできないけれど。

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