好きな音楽－soul, R&B編－

音楽はいい。なにがいいかって、何もしていなくても聴いているだけで何かをしている気になる。心を満たしてくれる。身体をやさしく、ときには強く突き動かしてくれる。
そんなわけで個人的に好きなR&B系の音楽を紹介していきたい。音楽の成り立ちとか歴史とかは置いておいて、ただの偏見と好みとこれR&Bっぽいなという主観だけで選んでいく。ぼくの好きな哲学者の一人のフッサールは言っていた。「個別は普遍に通ず」と。ぼくの主観でも、読者に刺さるものが届けられると信じている。

そもそもR&Bってなに？

めちゃくちゃ簡潔に言うと、アフリカの人たちが演奏していた音楽をルーツとするもののうち、みんなで歌えたりするものだ。ざっくりすぎるけどぼくの敬愛するDJのヤチーミさんがそう言っていた。
色々と寄り道してしまった。さっさと本題に入れ。今回は雨の日の室内でも最適なソウルやR&Bだから、ぜひこの秋雨のゆったりとした時期にときに聴いてみて。

1. Anderson .Paak - Make It Better (feat. Smokey Robinson)

1曲目はキャッチ―なものを。アンダーソンパークは韓国とアメリカのミックスのシンガー。元々ドラムをやっていたことから、ドラムをたたきながら歌ったりするのが特徴的。若干かすれたような歌声と乗りの良いビートが心地よい。
昨年のグラミー賞のR&Bアルバム部門などで受賞した、今トップを走るアーティスト。この曲が収録されているアルバム”Ventura”も全曲ハチャメチャに良い。

ちなみに日本でも公開された、上白石萌音ちゃんとウエンツ瑛士さんが参加している「トロールズ　ミュージックパワー」(邦題)の原曲でたくさん歌ってくれている。この曲とか。R&Bもラップもポップスもできる幅の広さを見せてくれている。大好き。

2. D'Angelo - Betray my Heart

ディアンジェロの2014年のアルバムから。ディアンジェロは2000年に出した”Voodoo”が一番有名だし、もっと人気な曲もあるのだけど自分の中で思い出深いこの曲を。不安定な音色と少しざらつかせた歌声ががすっごくクセになる。お酒を飲みながら身体を揺らして聴きたい一曲。

基本的にディアンジェロの曲はこんな調子だが、もっとキャッチ―なものもある。この曲とか。いやぁステキ。

3. Moonchild - The List

アフリカの音楽とかさっき言ったが、ムーンチャイルドは3人とも白人。ネオソウルとかに属するのかもしれないが、まあ細かいことはいいよね。ピアノの音色と落ち着いた女性ボーカルが耳に沁み込んでいく。雨の日の室内で外を眺めながら聴きたい。

4. DeBarge - I Like It

デバージの名曲の1つ。デバージはジャクソン5みたいに兄弟で活動していたグループ。よく二つは比較されるらしい。ジャクソン一家はとてつもなく成功したが、デバージ一家は薬物やらでみんなドロップアウトしていってしまった。悲しい。

兄弟のコーラスも勿論のことステキでうっとりしてしまうが、この曲はベースのリズムが非常に良い。ベースがこの曲を1段階上へと押し上げてくれている。1982年の曲だけど今のぼくたちにも古臭さなく聴き入ってしまう。

5. PJ Morton - SAY SO(feat. JoJo)

良すぎる。これぞ歌えるR&B。ちょっと歌詞を覚えりゃたぶん歌える。特に説明もいらない歌唱力とハーモニー。
モートンはMaroon5のキーボードを担当しており、自身の楽曲でもピアノの音色が目立つ。

また、2017年にリリースしたアルバム”Gumbo”は名盤だが、この”Everything's Gonna Be Alright" なんかは先ほど挙げたディアンジェロの影響を色濃く受けていて面白い。色々聴いてみてほしい。

6. Lucky Daye - Real Games

ラッキーダイエと読むらしい彼は、なんと昨年、2019年にデビューしたばかりらしい。グラミーのR&B系の賞にもノミネートされており、新人とは思えないおそろしいほどの歌唱力と声のエロさ。そして楽曲のクオリティの高さ。ダンサーからするとたまらないほどのねっとりしたリズムとグルーブ。良すぎる。

紹介の手が止められないがここら辺にしたい。だいぶ好みが偏っているように見返してみて感じるが、まあ良いだろう。他にもバランスをとってジニュワインとかなつかしのTLCとかみんな大好きジャネットジャクソンも紹介したかったが、このまま偏ったままにしておこうと思う。

割とキャッチ―でとっつきやすい曲たちをあげたつもりなので、これらに聴き慣れたらもっと奥まで色々聴きにいってみていただきたい。そして良い曲があったら紹介してください。