見出し画像

これは効く!令和式記憶術☆

1.技術の進歩と可能性の増加

時代が進むと、持っているツールや科学的知識が豊富になります。当然そのおかげで、できることが多くなったり同じ成果も効率よく達成できたりするものです。

スポーツの世界でも、昭和の時代のトレーニングと現代のトレーニングでは大きく違います。イメージとしては、根性と忍耐をベースにしたトレーニングから科学的根拠に基づき工夫を凝らしたトレーニングへ変化といった感じでしょうか。

2.記憶術の変遷
昭和の記憶術といえば、ひたすら書いてひたすら暗唱する「暗記」が王道です。昭和の時代の受験生のイメージは、単語帳を片手にブツブツとつぶやきながらとにかくひたすら唱えている感じ。完全に法然の専修念仏ですね!もしくは道元の只管打坐です。

もちろん、このやり方が間違っているわけではありません。今のようにスマホやネットが無い中では、得られる情報が少ないですし、記憶のための方法も限定されます。工夫してもせいぜい"ラジオ講座"くらいでしょうか。懐かしいですね。

つまり、この頃はツールや方法が限られているので、ほぼ同じやり方で個人の能力や根気勝負だったといえます。

平成に入ると使えるツールが増えます。家庭でも用紙コピーが容易になったり、わからないことは電子辞書やネットで素早く調べられるようになったりしました。

また、問題集や参考書もカラフルでわかりやすいものが増え、スマホアプリでも学習可能になって、気軽に効率よく学習できるようになりました。法然の専修念仏から一遍の踊り念仏への進化みたいですね!

つまり、より良いツールや教材を手に入れた上で、効率良く記憶できる人が有利になってきたのです。"ひたすら"から、"気楽に" "効率良く"が記憶術の大きな変化です。

3.令和の記憶術
では、令和に生きる私たちの記憶術とはどんなものでしょう。科学的知識はさらに増え、特に「脳科学」の知識が一般人にも広く知られるようになりました。記憶のメカニズムや、脳を活性化させる方法がわかってきたのです。

また、スマホが当たり前のツールになり、その機能も大きく進歩しました。情報を得たり、作業効率を上げたりする機能は当たり前となり、むしろ情報発信や自己表現といったアウトプットの機能がどんどん進化しています。

令和式記憶術は、これらを生かした方法になるはずです。SNSを利用した学習法は、一昨日放送されたドラマ「ドラゴン桜」でも紹介されていましたが、アウトプットツールを上手く利用できる人が差をつけられるのだと思います。

4.お勧めの令和式記憶術
私が高校生に勧めている記憶術は、「ワクワク記憶術🤗」です!記憶の近道は心を動かすこと。脳は嬉しいこと、楽しいことを記憶に残そうとすることが、脳科学でわかっています。

いかに、覚えたいことを脳に楽しいもの、必要なものだと思い込ませるかがポイントですね。だとすると、"記憶法≒思い出づくり"と考えればわかりやすい。思い出は、起こった出来事とその時の自分の心の状態がセットで記憶されたものですから。

「この時嬉しかったな」とか「この時辛かったけどよく頑張ったよなぁ」とか「この子のこと好きだったな、今どうしてるかな」など、"出来事+心の状態"で記憶されているから、いつまでも残り続けるんでしょう。

私の信条である「心が動かなければ学びじゃない!」にも通じますが、"ポジティブな心の動き=感動"を作ることが「ワクワク記憶術🤗」の本質です。

5.「ワクワク記憶術🤗」の具体策
では、具体的にどんな方法で感動を作っていくのかご紹介します。まず、スマホを有効活用しましょう。しかも、知識をアウトプットする目的で使います。

まず、覚えたいものを紙に書きます。この紙の内容を頭に入れようとするのが今までの学習。でも、ワクワク記憶術では、この紙はアウトプット用の原稿になります。

この原稿をスマホの録音機能を使ってレコーディングします。聴く対象は未来の自分です。未来の自分が聴いているシーンを想像しながら、わかりやすく、印象に残るよう、語りかけるように読んでいきます。要するに、未来の自分への「セルフレクチャー」ですね!

あとは、それを聴くタイミングを自分で決めて、ルーティン化すればいいんです。ポイントは、未来の自分が飽きないよう、より印象的な原稿づくりや語り方を工夫ことです。

その過程は、アウトプットを通じて頭の中で推敲することにもなるので、それ自体が記憶に貢献することになります。また、朗読する作業も、聴く相手(未来の自分)を意識するもの。心の動きを伴うアクションです。アナウンサーというより、役者や声優のイメージでしょうか。

この音声ファイルをスマホでいつも持ち歩き、いつでもどこでも聴けるのが3つ目の効果です。「ここ大事!と思いながら入れたよな」とか「ここのイントネーション、なんか変」とか「この後のところで噛んじゃうんだよな」…みたいに心が動くほど、その内容も記憶に残りやすくなります。

一石三鳥のセルフレクチャー!脳科学と便利ツールを活用した令和版「ワクワク記憶術🤗」です。

6.まだまだ工夫は終わらない
「セルフレクチャー」なんてもうやってるという人もいるかもしれませんね。私もこの程度なら、「令和版」というより「平成末期版」かなって感じもしてました。

そこでもうひと工夫してみたいと思います。

子供の頃、寝る前にお母さんに絵本を読んでもらったことがありますよね。うちの子も、読み聞かせしてもらいながら眠るのが大好きでした。

これって、言葉を覚えたり、表現方法を学んだり、世界観や常識を養ったりする効果があると思います。そして、その効果は、お母さんのことが大好きという気持ちがベースになっています。本そのものが楽しいというより、大好きなお母さんに読んでもらうから、苦もなく記憶に残るのではないでしょうか。つまり、学習効果は大きいけれど、学習という意識ではないんです。

ここからわかることは、原稿を"どう読むか"よりも"だれに読んでもらうか"が大事だということです。もちろんセルフレクチャーは、自分自身の声なのでプラスの効果があります。でも、その上を行くためには、自分自身よりも大好きな人に読んでもらうのがいいですよね😄

7.これぞホントの令和式記憶術
先に提案したセルフレクチャーは、自分が読むための原稿づくりでした。でも、もっと高い効果があるのは、脚本家になることです。自分の恋人や好きな声の人に読んでもらうための台本を書くんです。

覚えたい学習内容を、読んで欲しい人をイメージしながら原稿にします。そしてこれをその大好きな人に読んでもらい、スマホでレコーディングしてもらいます。この音声ファイルをいつも持ち歩いておくと………そう、ちょっとした時間でも聴きたくなりますよね🤭もはやルーティン化する必要さえない!

しかも、大好きな人が話したものは、その内容から口調、息継ぎのタイミングまでワクワクしながら記憶されていくはずです。「今の〇〇っていう言い方、良いんだよなぁ」と思ったら、何回も戻して聞き返したりするでしょうし。義務感で行う反復練習を、欲求に従うまま達成してしまうでしょう!

この音声ファイルをストックしておけば、「大好きな人の声で語られた教材アルバム」になるわけです。受験生ならそれ自体が御守りにもなるでしょう!

もしも、そういう相手がいない時は、気の合う受験生同士でファイル交換するのもいいですね。同じ原稿でも、セルフレクチャーとしてレコーディングするより、友達のためにレコーディングしてあげる方が、細部まで気にしながら感情込めて語れるので効果的。

相手が良いファイルを送ってくれるならなおさら、自分もクオリティを上げようと頑張りますからね。テイク10くらいしちゃうかもしれませんが、これも気づけば反復しちゃってるパターンですよね。

そして、これが令和式である理由は、レコーディングしたファイルを送ってもらえる点。レコーディングしてもらっている間は、別な勉強がてきるので、時間ロスなくもらえて、しかもずっとスマホ内に保存できることが最大の利点です。ただ、相手の時間と労力をもらっているので、押しつけはしないことですね。感謝の気持ちを忘れずに!

なんだか、この文章を書いてるだけでワクワクしてきました🤗みなさんもぜひ一度試してみてくださいね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?