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1年目が終わりました

昨年の4月からスタートした、ボランティアの日本語教師ですが、1年間の最後の授業(38回目)を終え、1年目が終了しました。
みんなで記念撮影をして、お互いをねぎらいました。

15人でスタート

この講座は、ビギナー用の講座で、前期と後期に分かれていて、1年をかけて「みんなの日本語」の1課から12課までを終了します。

やはり、これですね

前期のスタート時には15人でスタートを切りました。皆さん日系の会社で働いて、ポジションが高い方もいらっしゃいました。
仕事終わりに、クアラルンプールの中心部まで移動しなければならず、郊外に仕事場がある方がほとんどのため、大渋滞に巻き込まれながら、皆さん毎週参加していました。
全19回のすべてを参加できた方は、わずかに1名のみでしたが、ほとんどの皆さんが8割以上の出席率でした。

多くの生徒さんに同時に教えるのは初めてでしたが、和やかな方が多く、和気あいあいと授業を進めることができました。

後期は8名で

後期は、年末や中国正月など、会社にとっても忙しい時期が多いため、参加者は8名になりました。
しかし、皆さんやる気がある方が多く、簡単な日本語で会話することもできるようにはなっていました。
「みんなの日本語」は8課くらいから急に難しくなり、1課で教える内容も増えていくため、1回休むと追いつくことが難しくなり、業務の忙しい皆さんには、かなりきつかったようです。
しかし、2名の方が全講座に出席しており、体調をこわされた1名の方を除いて、8割以上の出席率という、素晴らしい内容でした。

先輩先生のスライドをもとに

スタートした当初は、テキストも初めてのものだったので、以前の先輩先生方の残された資料やスライドをもとに、少し手を加える程度で始めました。
数回やってみて、自分で勉強したり、内容をアップデートするなど工夫を加え、進めていきました。
「みんなの日本語」の1課を、1時間30分の授業3回で終了するのは、最初の数課は問題ありませんでしたが、8課ぐらいからは、かなり厳しいものがありました。
そのため、生徒の皆さんの練習の時間や量が減ってしまったり、かなり急いで説明をしたり、という感じになってしまいました。

日本語がおかしいけど、雰囲気はとらえています

文法コース

私が担当したのは「文法」コースでしたので、「みんなの日本語」をテキストにして、文法の説明をメインに、使い方の練習、会話への応用と、授業を進めました。
「みんなの日本語」は非常に優れたテキストで、重要な内容もほとんどもれなく説明されています。そのため、説明する方にとっても助かります。
ただ、応用部分は若干少なく、また、実際の、現実の会話の練習は足りないと感じました。
そこで、スライド作成段階で、文法解説部分は「みんなの日本語」や、これを解説している方々のサイトを参考にして、作成しました。
用法の練習問題に関しては、「みんなの日本語」をベースに、自分で場面設定をして、作成しました。
その中で、現在よく使われる言葉や、日本の文化や習慣を説明したりして、生徒さんたちのモチベーションが落ちないように工夫しました。

これは強力な武器になりました

すごい助っ人登場!

後期に入り、チャットGPTの使い方を覚えてからは、用法や、特に例文に関しては、おもにチャットGPTで調べて、作成するようになりました。
当初のグーグル検索よりも、簡単で短時間に調べられるようになり、会話部のスライドつくりには、大きな力になっています。

レベルの違う生徒の教え方

複数人教えている皆さんは、同じ悩みを抱えているかと思いますが、習熟度の違う生徒さんたちを同時に教える方法です。
また、おとなしい方が多いマレーシアでは、会話の練習も難しい点があり、どうやって皆さんが同じくらい練習できるのかを、試行錯誤しながらの1年でした。
1年たちましたが、結論 -というか結論は出ずに、常に最良の方法を探すことになるかと思いますが-は出ないままです。

2年目への抱負

4月からも、同じ講座を受け持つことになりそうです。
2年目の今回は、しっかりと事前に工夫を重ね、前回から改良をして、少しでも生徒の皆さんの日本語への興味や学習へのモチベーションが薄れずに、さらに深められるように、頑張っていきたいと思っています。


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