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お経が心地よく流れる日々

中華系マレーシア人の多くは仏教徒で、とても信仰深いです。
もちろん、中華系マレーシア人の中でも、キリスト教の方も、いらっしゃいます。
また、早朝に近所のモスクからイスラム教のお祈りが聞こえてきたり…
そんな多民族国家ですが、今回は仏教徒の生活について書きます。

仏教徒の多くの家には、観音様が祭られ、
灯火が灯されていたり
朝晩とお線香を欠かさなかったり
( 数時間も火が灯り続ける、とても太くて長い線香が!)
たくさんのフルーツや食べ物が備えられています。
現地のフルーツというよりは、
日持ちするリンゴ、オレンジや
縁起が良いとされているパイナップルが多いです。

月に2回、お昼までお肉やお魚を食べてはいけないとされている日があります。そんな日は、朝市でも、精進料理の屋台が出店し、惣菜を買って帰る人も多いです。

家の中では、朝から深夜まで、お経の音楽が流れています。
( CDです!)
とても心安らぐ、穏やかな音楽に合わせた、お経です。

少し心乱れることがあっても、仏壇の前で手を合わせ、
お経の音楽を聞いていると、
不思議と心が落ち着く感じます。

親戚から、何かの時には、このお経を唱えなさい、と言われている言葉があります。

「OM MANI PA MI OM」 六字真言

この言葉を唱えることにより、差別なく誰しもが平等に、悟りを開く助けになる、観音様がきっと守ってくださる、と言われました。

お経の音楽の中にも、このフレーズが多く登場しています。

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さて、第二次世界大戦の空襲時にも、その場所だけはなぜか被害を受けず、日本兵が不思議に思い足を運んだところ、そこはお寺だった…
と言い伝えられている場所があります。
ペナンのジョージタウンにある、観音寺 Kuan Ying Teng です。
母も祖母も、月に何度もお参りに足を運んでいます。
お線香を1セット購入して日を灯したら、決められた順番に、お線香を3本ずつ立てていきます。
最後に建物の中に入り拝んだ後、観音様のご意見を伺うおみくじのようなものがあります。

木製の2つの三日月の赤い木を、同時に床に落とし、落ちた時の向きによって、下記の回答だそうです。

・2つとも表だったらYes
・2つとも裏だったら、観音様が笑っていらっしゃる
・裏と表1つずつだったら、どちらでも良いとの回答

これまで、私の母は、子供の進学や成長、両親の病気や健康など、お参りに度に、おみくじのようなこの木に想いを託し、願っていたそうです。

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ジョージタウンに訪れる機会があったら、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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