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ストレスが仕事を良い方に導くことも?負荷への適性を見定めることが大事。

ライターの立場から「心の声を聞こう」を考える

今週のVoicyのテーマが「心の声を聞こう」ということで、今日はこれについて話してみたいと思います。

今回もVoicyに投稿しているので、読まずに流して聴きたいという方はこちらをご参照ください。

私は今、兼業スポーツライターという立場でライターとしての仕事をいただく幸運に恵まれていますが、そんな話をすると結構うらやましいっておっしゃられる方が居るんですよね。

自分が好きな業界についてモノを書いてそこでお金が発生するという、いわゆる「スキ」を仕事にするということに対して隣の芝が青く見えるっていう部分もあると思います。仕事をするっていうのはどんなことをしていてもストレスになりますし、つまらないこともありますからね。

頭を下げたくない相手に対して頭を下げるのが嫌みたいな話ってよく聞くじゃないですか。私だって本職はIT関係ですから、腹の中ではキレながら謝ることだってあります。だから、傍から見ると好きなライターの仕事だけをしながら生きていくことを私が実は求めていて、専業では食べられないから兼業をしていると思われがちなんですよね。

書きたい人は多いけど、読みたい人はそんなに居ない

これに関しては、結果的に今のバランスってとても良いものになっていると思います。というのも、ちゃんと生活の基盤がある中でモノが書けるからこそ、様々な面が保てていると感じるからなんです。

副業をやりたいっていう方の人気の職種としてライターって出てくるんですよ。これはブログサイトのnoteをやっていると本当によく思うんですけど、今の時代って書きたい人はものすごく多いんですよ。

だけど、書いたものを読んでくれる人はそんなに居ない。だから、ブログ全盛期と比較するとPVはそんなに伸びないし、読者の大半が書きたい欲求が強い方になりがちなんだと思うんです。

ライターとしての仕事は単価が低いものが多い

つまるところ、ライターに成りたい人は多いけど、じゃあ仕事にするには?っていうとその量は限られているし、なりたい人が多い分だけ専門性が高い記事でなければ本当に単価が低いものになってしまう。

これね、副業でやるにしても、普通にその辺でバイトした方が遥かに費用対効果高いなっていうの多いんですよ。まぁ低い単価で仕事をしながら経験を積んで、そこから自分のライターとしての価値を高めたいっていう目的をもったりとか、単価が低くてもやる理由が人によってはあるのでそれ自体を否定するわけじゃないですけどね。

ただ、知らない人のために言うと、ライターの業界っていうのは私が見ている中では少なくともそんなに割のいいものじゃないとは思うんです。

好きなことを仕事にした結果、更に心の悲鳴を聞く結果になることもある

だからね、こういう状況でモノを書くっていうのはなかなかストレスにはなるんです。安定して仕事は得られないし、単価も低い。読み手もそんなに居なくなってきていることもあって市場は縮小されてきているし、先細りすることはあっても拡大することは無い。

そういう中で仕事があっても広がりを見せなかったりとか、業界としての将来もさることながら自分のライターとしての行き詰まりみたいなものが常に目に入ってきてしまうので、本当に不安になりやすいんですよ。

頭を下げたくない、興味のない仕事をするのはしんどい、好きなことを仕事にしたいっていうことで「心の声を聞こう」ということを優先してライターを志した場合どうなるか?っていうと、更に心の悲鳴を聞く結果になるケースも出てきかねないってことなんです。

自分を追い込み、心の声を抑え込むことが良い記事を書く秘訣?

あと、少し話の角度を変えますけど、記事を書く上で結構焦点になりがちなのが自分を追い込んで書いた方がいいのか?って部分のように思います。

実は私はnoteってブログサイトで6月の終わりから12月に掛けて半年くらい毎日ずっと書き続けたってことがあったんです。

確かにね、毎日やると自分の型が出来ているっていうのもありますし、書くことに対するセンサーみたいなものが研ぎ澄まされてくることもあるので、一つの発見からバーッと記事を構成して書き上げるみたいなことがやりやすくはなるんですよ。

つまり、自分に負荷を掛けて書くということをやり続けること、心の声はあるかもしれないけど、それを精神力で抑え込むことが時には必要だっていうことなんです。実際noteって毎日投稿しはじめるとなかなか辞め時が難しくなるって人多いんですよね。

苦しい精神状態が記事に悪い意味で反映されることもある

自分を追い込んで書くということについては、良し悪しがあると思っています。

私の場合は本業があるという状況の中で、ある意味で自分が守られた立場であることを確保しているからこそ仕事をいただけるし、書けているということもまた事実なんです。

仕事が無い中で、必死に取ってきた仕事に魂を込めなければならないとしたら、そういう精神状態が如実に記事に出ちゃう気もしますしね。案外苦しい状況って書いているものにも反映されがちで、良くない自分が書くものが大して面白くないものを書いちゃうっていうこともあるんです。

追い込むことも悪い面ってのも結構あって、それこそそれは「心の声を聞く」ってことを優先させた方が上手く行くってときもあるので、これは本当に気を付けなければならない部分だと思うんですね。

ストレスとの向き合いからは人それぞれ

とはいえさっきも話したように、自分に負荷を掛けて、毎日のように書いているからからこそ記事を書くための発想力が出てきたりすることもありますし、そして何より自分の型をサラッと出せるようになる部分っていうのはあります。

だから、負荷を掛けることそのものが決してすべての状況において悪いという訳ではないんです。問題は、自分にとって負荷が力になるのか、それともストレスでしかないのかっていう点だと思うんですね。

ストレスが無い方が楽しく書ける時もありますし、逆にストレスという不安がよりよい記事を書くことに繋がることもあって、それがどんな時かっていうのはその人次第ではあります。ストレスっていうのはエネルギーにもなるし、単に自分を消耗させるだけの時もあると思うんです。

負荷を掛け、負荷に耐えることで良い仕事ができるタイプも居る

恐らくこの「心の声を聞こう」っていうテーマそのものにしてもそうなんですけど、頑張らない方を推奨する傾向ってあると思っていて、全てを否定はしないですけど、心の声を聞くこと、すなわちそれが頑張らないことだけを優先していては逆に自分の可能性を閉ざすこともあると思うんです。

私は世代的にはまだ体罰があった時代に学生生活を送っていますし、ハラスメントなんていうことばが無かった時代に新卒で働き始めた末期氷河期世代です。だから、負荷を掛け、負荷に耐えることによって自分を作ってきた部分があります。

今の若い人たちとはそれは異なる部分だし、同じものを求める訳ではないんです。ただ、自分の成り立ちの部分を考えると、単に心の声を聞くだけでは仕事も出来ないし、記事も書けない時もあることは事実なんです。

大事なのは、自分にとって生きる上でストレスをどう使い分けていくか?ではないかと思ったんですよ。

「心の声を聞く」ことで才能が開花していない人も居るかもしれない

だから、趣旨とはちょっと異なるかもしれないんですけど、氷河期世代として「心の声を聞こう」というテーマに対して思ったのは、心の声を聞くことをこれまでに優先してきたタイプの人にも場合によっては負荷を掛けることによって良い仕事ができるタイプも居るかもしれないということなんです。

ストレス耐性は人によって異なりますし、出来るだけプレッシャーを掛けずに快適な環境に居ることによって良い仕事、良いパフォーマンスを出せるタイプもかなり居るとは思うんです。でも、もしかすると私のように時と場合によってストレスを求めるタイプも居て、でもその能力が「心の声を聞く」ということで開花していない場合もあるかもしれません。

そういう意味で、もしまだ自分を追い込み切れていないという自覚がある方、特に「心の声を聞く」ということを優先してきた方は一度負荷を掛けるということを試してみてもいいんじゃないかと思うんです。

今日のまとめ「心の声を聞こう」

今日のまとめです。

仕事っていうのは大変なことが多いので、ライターという業界で働くことは副業や転職で人気はあるんですけど、なりたい人が多い割に市場としては縮小してきているので単価が低い上に競争率が高いので心の声を聞いた結果スキを仕事にしようとすると思ったようにいかないことがあるかもしれません。

そして、書くということに対してストレスを掛けることによって型が出来、記事を書くための着想を得やすいというメリットもあるのですが、ストレスが掛かりすぎるとプレッシャーによって疲弊して逆効果になることもあります。

今の時代は「心の声を聞く」ということが大事にされているところはありますが、人によってはストレスが力をもたらすこともあります。ストレスに対する向き合い方は適性がありますので、自分にとってストレスをどの程度かけるのが良いのか、どのように向き合うのが良いのかということを見定めていくことが大事です。人によってはストレスを掛けることが良いパフォーマンスを産むこともあるので、一度は試してみると良いと思います。

告知:3月30日 21時開始で生配信やります

Voicyで3月30日 21時から生配信を行います。

私の周りの激レアまでは行かないけど、レアな方にゲストで登場いただくという趣旨のもので、今回は元々ファッション業界で販売戦略を担当していたところから丹波の町おこしへと転身し、その後薬草園(ヒルガルデン)を手掛けているという方にお話を伺いたいと思います。

時間になりましたら以下までご参加いただけると嬉しいです。


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