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そして、バトンは渡された

手元にあったのに読むのがずっと後回しになってしまってた。
寝る前に少しだけ読もうと思ったら、面白くて次々と読んでしまう。早く読めばよかったと後悔...

読み終わったあとは凄くほっこりした気分になれたし、この世界の人達に会いたくもなった。

学生の時に読んでいたら優子の目線で自分だったらどうだろうとか考えていたのかもしれない。けどこれを読んでいる間、私は優子の親になることがあったらどこまで出来るのかなっていう立場で考えてしまっていた事に驚いた。笑

優子とそれぞれの親との関係が優子の年齢と共に少しずつ違っていて、それぞれが本当の家族では無いはずなのに優子のことを思っているという点では共通していて、そこに優子もきちんと気付けている関係だから成立していたのかな。

本当の家族であっても親子としてお互いへの思いがないと成立しないし、そこにお互いが気付けてないとそれもまた成立出来ない気がする。

自分1人ではここまで育つことは出来ないし、たくさんの人達の助けや見守りがあったからこそこうして、今も楽しく過ごせているんだろうな。と改めて自分の育った環境にも優子みたいに親が変わっていく訳ではないけど、たくさんの大人たちが支えてくれていたことを感じた。

大切にしてまた読み返したくなる一冊でした。

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