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枕五味 makuragomi
2018年8月5日 15:58
残業を終えた俺は、疲れた足を引きずり、アスファルトの地面を眺めながら帰路についていた。仕事をまだ覚えていない新人の失敗を補うために、無駄な時間と労力をとられるのにうんざりだというのに、今から家に帰らねばならない。先日、娘が彼氏を連れてきた。結婚するのだと既に決まったことのように話していたが、髪を染めて、耳にピアスを空けて、禁煙に成功した俺の家でタバコをスパスパ吸っていたのが”彼氏”というのを、