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ネガティブを『企画』に変えろ。

静岡県のご当地銘菓といえば、浜松市の「うなぎパイ」。

・静岡を代表する人気のお土産・うなぎパイを大手通販サイトで検索すると、多くの出品が。

・実は、ネットで売られているこれらの品は、多くが転売業者による“転売品”。

・春華堂・手嶋千恵主任「割れやすいものなので、弊社では通販等はやっておりません」

・定価962円の12枚入りは1,778円と、2倍前後の値がつけられていた。

そもそも、問題の本質はなにか?

これは私見ですが、「春華堂がECをやってない」ことだと思います。

割れやすいから配送に不向きであるなら、EC向けに商品開発したり、配送を工夫すればいい。それを「転売は買わないで欲しい」「浜松に来て欲しい」ではユーザーは動かない。

なぜなら企業努力の余地があると思っているからです。さらに言うと、転売商品を買わざる得ない「消費者」を結果、不幸にしていることを自責と捉えるべきだと思います。

じゃあどうすればいいのか?

今回の件、客観的な事実を並べるとこうなります。

・うなぎパイは店頭でしか買えない
・それゆえ、ネットでは買えず、困っている人がいる
・結果、定価以上の価格で転売した商品を購入している
・春華堂:浜松に来て、買って召し上がっていただければと思います

では転売を購入した方を仮説で考えてみます。

「ECで欲しい人はどんな人?」
 └うなぎパイを店頭で買えない人(東海・東京に住んでいない人)

「どこに住んでいるのか?なぜ食べたいのか?」
 └静岡・東京以外に住んでいて、以前もらったうなぎパイがおいしく、再度食べたいと思っている

うなぎパイは贈答用が多いはずなので、静岡県のユーザーからもらい、その後、静岡県外ユーザーが独自で購入している気がします。

そして、受け手が「おいしい」と感じてもらい、リピーターになってくれるかもしれないユーザーの次のアクション(=購入)が分断されている、ということになります。

じゃあどうすればいいのか?ですが、

ECに合わせた商品開発(割れにくくする)・流通体制変更(割れないように配送できないか)、を考えたいところですが、短期スパンでは現実的ではないため、以下のように考えました。

仮タイトル
「うなぎパイを全国で食べよう!PJT」

概要
全国でうなぎパイを食べたくても食べられない人たちに、春華堂のスタッフがうなぎパイを届けに行く、という企画

以前似たような企画があったな、、と思ったら、カルピスが「カルピス蛇口」というイベントをやってました。

子どもたちをお祝いする「カルピス」じゃぐち

「『カルピス』ひなまつりACTION」では、2月22日(金)より、“「カルピス」じゃぐち”を展開します。 特設WEBサイトから子どもたちへのお祝いのメッセージを送ると、1通のメッセージ送信が1杯の「カルピス」にかわります。イベント会場で子どもたちが蛇口をひねると、お祝いの「カルピス」が出てくるとともに、全国から集まったメッセージが届くという仕組みです。2月22日からひなまつりの3月3日まで実施する東京ドームシティ アトラクションズでの展開を皮切りに、 5月5日のこどもの日周辺まで、全国9箇所で展開します。

※Webより抜粋

ネガティブなニュースをポジティブな企画にすることで、ユーザーの「不」を解消する一手となるはず。

ネガティブを正論で終わらせるのではなく、エンタメにしていきたい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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