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つくり手の思いも味わう 希少なお酒が伊勢丹新宿店に登場

Makuakeは、日本酒ジャンルでは利用する酒蔵が100社を超え、焼酎・ワイン・クラフトビール・クラフトジンなど、新しいお酒造りに挑戦するプロジェクトも多くみられます。

note記事用酒プロジェクト一覧

つくり手の思い、素材や造り方のこだわり、地域や業界が抱える課題など、プロジェクトに挑戦する背景とともに新しいお酒を発表し、応援購入してくれるサポーターを募るMakuakeの仕組みは、様々なお酒造りに関わる方に活用されています。


このたび、新しいお酒が世の中に広がっていくようサポートしてきたMakuakeと、“和酒造りを応援し、来店客に新しい和酒を届けたい”という伊勢丹が共同で、伊勢丹新宿店本館地下1階にある和酒コーナーにおいて、本日3月18日(水)〜3月31日(火)の期間限定で、Makuake発の3種類の和酒(日本酒・焼酎)が販売されることになりました。

これまでの伊勢丹新宿店との取り組みについてなど、詳細はプレスリリースをご覧ください。

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販売されている3種類のお酒は、いずれも首都圏ではなかなか手に入らない希少な銘柄です。

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■ラインナップ
純米酒「宝船 浪の音 閖」(宮城県・佐々木酒造店
奄美黒糖焼酎「巴モワ」(鹿児島県・西平酒造
球磨焼酎「鴨の舞 燦」(熊本県・肥後リカー/那須酒造場


このnoteでは、販売中の3種類のお酒の紹介と、つくり手であり、Makuakeのプロジェクト実行者でもある3名の方へのインタビューをお届けします。


被災地・閖上とともに歩む 佐々木酒造店(宮城県)

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純米酒「宝船 浪の音 閖(ほうせんなみのおと ゆり)」の醸造元である佐々木酒造店は、宮城県名取市にある酒蔵です。港町・閖上地区で1871年から地元の人々に親しまれる日本酒を作り続けてきました。
2011年3月11日、東日本大震災による津波で酒蔵が全壊したものの、翌2012年冬には復興工業団地の一画に仮設蔵を設けて酒造りを再開。2019年秋には創業の地・閖上に新しい酒蔵を構えて復活しました。

Makuakeでは、この復活蔵で最初に搾った3種類の日本酒を、応援購入したサポーターへ届けています。
※佐々木酒造店のMakuakeプロジェクトページはこちら(プロジェクトは終了しています)

写真右:五代目蔵元 佐々木洋さん〈兄〉、写真左:杜氏 佐々木淳平さん〈弟〉

お兄さんの佐々木洋さんが5代目蔵元、弟さんの淳平さんが杜氏をつとめており、今回は蔵元である洋さんにお話を伺いました。
(※写真左:杜氏 佐々木淳平さん、写真右:五代目蔵元 佐々木洋さん)


ー Makuakeを実施された背景や目的を教えてください。

佐々木さん:佐々木酒造店のお酒「宝船浪の音(ほうせんなみのおと)」は、地元でしか飲まれていないものでした。それが東日本大震災で蔵のあった閖上(ゆりあげ)が大きな被害を受けたことで、被災地の蔵としてメディアに取り上げられ、多くの支援をいただくことに繋がりました。
その後、仮設の蔵で酒造りを続けてきましたが、あれから8年半(※Makuake開始時)が経ち、まちの復興整備が進んだことで本格的な酒蔵再建に目処が立ったということから、わたしたちの復興について発信したいと考えました。

今回のMakuakeプロジェクトを通して、沢山の方々からお心寄せをいただいた宮城県・閖上地区、そして佐々木酒造店が震災後どうなったのか、復活した酒蔵のお酒と一緒に「被災地の今」を感謝の気持ちと共に広くお伝えしたい!ということで挑戦いたしました。

ー Makuakeを通して、何か気づきや変化はありましたか?

佐々木さん:広く全国に発信されたことで、結果としてこれまで閖上や佐々木酒造店と関わりのなかった方々から「復活をお祝いして応援します」とメッセージをいただいたり、実際にお酒を買ってサポーターになってくださったりする方が多くいらっしゃいました。改めて、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
まず、おいしいお酒を造らなければ!という気持ちがさらに高まりましたし、佐々木酒造店への期待が全国の方々に広がっているのが実感できてうれしかったですね。

「また飲みたいのですが、どこで買えますか?」とお問い合わせをいただいたり、遠方からわざわざ閖上の蔵まで買いに来られたりする方もいらっしゃいました。

ー 今回、伊勢丹で販売される純米酒「宝船 浪の音 閖」はどんなお酒ですか?

佐々木さん:純米酒「閖」は佐々木酒造店が被災した後、震災復興酒として最初に世に出たお酒です。このお酒を飲みながら、閖上の海の幸を味わい、また震災や被災地に思いを馳せてもらいたいという気持ちで造りました。

震災の記憶を風化させないという意味合いでも、閖上の文字を入れた地元銘柄を、今回の伊勢丹新宿店をはじめ様々な所で発信していきたいと思っています。


曽祖母の思いを受け継ぐ 西平酒造(鹿児島県)

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奄美黒糖焼酎「巴モワ(ともえもわ)」は、奄美大島にある西平酒造の若手女性杜氏・西平せれなさんが醸す焼酎です。
奄美黒糖焼酎は全国でも奄美群島でしか造ることが許されていない貴重な焼酎で、初代杜氏である曽祖母への感謝とリスペクトの気持ちを込めて造られました。

Makuakeでは、約50年ぶりに発表された新作焼酎である「巴モワ」をサポーターへいち早く届けています。
※「巴モワ」のMakuakeプロジェクトページはこちら(プロジェクトは終了しています)

杜氏であり、アーティストとしても活動されている西平せれなさんにお話を伺いました。

ー Makuakeを実施された背景や目的を教えてください。

西平さん:レギュラー商品としては約50年ぶりとなる新作を発表するタイミングで、これまでのお客さまだけでなく広くいろんな方に知っていただきたい、全国の方へPRしたい、と考え実施しました。
もう一つの理由としては、「作り手としてのこだわりや思いを、お客さまに直接伝えられる場所を作りたい」という思いから、奄美市の商店街に自社のアンテナショップを開くことにしたんです。その店舗オープンのための費用の一部に充てたい、ということもありました。もともとSNSなどで見ていてMakuakeのことは知っていたので、挑戦してみようと思ったんです。

西平酒造


ー 初めてMakuakeでプロジェクトに挑戦されて、いかがでしたか?

西平さん:初めてで不安でしたが、担当の方がしっかりフォローしてくれて、このプロジェクトに限らず、商品の見せ方や伝え方など、今後商品を販売していく上で活きることがあり勉強になりました。準備段階のページでは、アンテナショップの話や「巴モワ」そのものの紹介を中心とした構成にしていたのですが、お話ししていく中で、私自身を表に出した方がより「巴モワ」の魅力が伝わるのでは、となりガラッと変えたんです。
自分では全然思いつかなかったことでしたが、商品だけでなくつくり手が見えたほうがその商品ならではのストーリーもより伝わるので、結果的にすごくよかったなと。

また、これまでは自分たちで伝えたいことを伝えきれない部分もありました。今回は今までと違い、SNSなどを中心に広く、情報が確実に伝わっていると感じました。TV番組で取り上げられたり、いまお店(アンテナショップ)に来てくれるお客さまも「巴モワ」をご存知の方が多くいらっしゃったりと、島外の人にも伝わっている実感があります。

ー 今回販売される「巴モワ」は、どのように楽しんでもらいたいですか?

焼酎としてのこだわりはもちろんですが、ボトルやパッケージデザインもこだわってつくったお酒なので、大切な人へのプレゼントとして広まるといいなと思っています。実際、結婚祝いや何かのお返しに贈ると喜ばれるという声もいただいていて、特別な日やお祝いに贈って、大切な人と飲んでもらえるとうれしいです。
伊勢丹新宿店に置いてもらう機会はなかなかないので、お客さまにどういう反応をしてもらえるか、とても楽しみです。


球磨焼酎の魅力を広めたい 肥後リカー(熊本県)

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熊本県の肥後リカーが手がける「鴨の舞 燦(かものまい さん)」は、じっくりと木樽で貯蔵された焼酎に、10年以上寝かせた厳選した古酒を絶妙なブレンドにて味を整えた琥珀色に透き通る球磨焼酎です。
合鴨農法によって育てられた米を使い、創業来、小規模の家族経営で酒造りを続けている那須酒造場にて委託醸造しており、地元・熊本県を中心に展開されています。

今回の取り組みでは、「鴨の舞」シリーズの最高傑作である「鴨の舞 燦」を販売されます。
※「鴨の舞 燦」のMakuakeプロジェクトページはこちら(プロジェクトは終了しています)

プロジェクトを実施された肥後リカーの花木さんにお話を伺いました。


ー Makuakeを実施された背景や目的を教えてください。 

花木さん:球磨焼酎は、良質な米の産地として知られる熊本県内の米を使い、人吉球磨地域の水で仕込む焼酎です。
熊本県内では知られているのですが、本州では、そもそも焼酎というと芋や麦のイメージが強く、「米焼酎」というジャンル自体が飲食店のメニューに載っていない場合もあり、あまり浸透していないと感じていました。
全国の方に米焼酎を知ってもらい、その中でも球磨焼酎の魅力を伝えて広まるきっかけになればと思い、挑戦しました。


那須酒造場

(※写真は、委託醸造先の那須酒造場にて「鴨の舞」を仕込んでいる様子)

ー プロジェクトを通して、何か気づきはありましたか?

約1万円という高価な焼酎ですが、北海道から九州まで幅広い地域の方がサポーターになってくれて、好きな方は求めてくれるんだと感じることができました。
飲んでみたいと実際に買ってくれる方が全国にいらっしゃるとわかったことが、私自身の背中を押してくれたんです。

ー 今回伊勢丹で販売される「鴨の舞 燦」は、今後どのように展開されていきたいですか?

価値が伝わり、求めてくれる人たちにもっと広げていきたいと思っています。現在は熊本県内が中心ですが、他地域でもこだわりをもったお酒を扱われていたり、いいお酒を適正価格で買っていただけるお客さまに届けていきたいですね。
今回の伊勢丹新宿店での取り組みは、私たちとしても願ってもない機会で大変楽しみです。


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つくり手のみなさんそれぞれの思いが詰まった、3種類のお酒。

地元以外ではまだあまり取り扱われていないため、現在、都内で手にできるのはほぼこの機会だけです。

今月末までの期間限定の取り組みなので、お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいね。

■期間限定販売概要
【販売期間】 2020年3月18日(水)〜2020年3月31日(火)
【販売場所】 伊勢丹新宿店本館地下1階  粋の座(和特選)・和酒コーナー
https://www.isetan.mistore.jp/shinjuku/shops/foods/suinoza.html
【Makuake発の和酒】
<日本酒>
純米酒「宝船 浪の音 閖」(宮城県・佐々木酒造店)
https://www.makuake.com/project/sasakishuzouten/
<焼酎>
奄美黒糖焼酎「巴モワ」(鹿児島県・西平酒造)
https://www.makuake.com/project/tomoemore/
球磨焼酎「鴨の舞 燦」(熊本県・肥後リカー/那須酒造場)
https://www.makuake.com/project/kamonomai_san/


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