makuuchi

日記とか書いてます。

makuuchi

日記とか書いてます。

最近の記事

男鹿半島へ

旅はまた終わった。 夕方に起きて秋田の男鹿半島を目指す。友達1人と一緒に。 長岡で立川マシマシをすすって、新潟市。友達が住んでいるので、立ち寄って遊ぶ。将棋を1局、ボードゲームをやりながらのんびりと過ごし、寝る。 11時ごろに出発。山形と新潟の県境は、奇岩の宝庫。親鸞聖人の馬鹿でかい像に圧倒され、クラゲミュージアムにてトイレを借りる。酒田市で進学会の事務所を見つけて懐かしむ。くどき上手を購入。シミはミルクケーキなる駄菓子を買っていた。これ美味しい。板のガムみたいな見た目だけど

    • ジョアンドナート

      ジョアンドナートが死んじまったわ。 セロトニーナっていうすげえアルバムを88歳で出して、このジジイすげえ!次も楽しみだなあとか思ってたのに。真夏にはもう。 SpotifyになくてCD買ったケンエケン、大好きな、海辺で聴いたコイサス・タオ・シンプレス、運転中に聴いたセロトニーナが気持ち良すぎて事故りかけたのは2ヶ月前。 どうか安らかに。会うこともできずに終わった人に対して送る言葉ではないかもしれないけど。ミーニャ・サウダージが流れた。音楽は残る

      • ピザ男

        ピザをカッコよく喰いたい。チーズナンでもいいけど。 上手くちぎって、小慣れた手つきで二つに折って、伸びたチーズもスタイリッシュに口に運べるようになりたい。 そしてココアを回したい。底に固まり残さぬように。

        • カエル

          カエル、アパートの隣の田んぼか、裏側の用水路かで育ったのだろう。おたまじゃくしを卒業したばかりのちびガエルが窓に張り付いている。毎日、必ず張り付いている。玄関の外には2、3匹、たまに部屋に入ってくる。 この前はお風呂場の近くで干からびて死んでいた。黒ずんでさらに小さくなって、骨が浮き出ていた。気づかなかった俺も悪いけどさ、と、悲しみと言い訳と一緒に外に投げる。 部屋に入ってきたちびガエルはすばしこくて、子供の頃の虫とりなんか思い出して少し楽しい。大人になってからは虫は大嫌

        男鹿半島へ

          Boat roro

          やばい。海すごい。 誰もいない砂浜でボサノヴァ垂れ流してコーヒーとタバコ。波打ち際に仁王立ち。 遠くのタンカー、砂の感触。 夏になると村上春樹のダンスダンスダンスを読みたくなる。ハワイに行くところだけ。 Boat roroがサブスク解禁されてた!!この時期に解禁するのは有能!!

          サボテンと栗

          目的もなく歩いているはずなのに、右に曲がりたくなる。今度は左、繰り返して見つけた 野生のサボテン。まあ誰かが植えたんだろうけど。線路の脇に、鋭くも老いた針を立たせて、煤けた色であった。 不意に、それはもう完璧に不意に大きくなる雨音で、僕は梅雨の始まりを察知した。 栗の花が咲いた。タラバガニのしゃぶしゃぶのような花。雨でその匂いが強くなる。俗に言う精液の匂い。まあ嫌いではない。

          サボテンと栗

          ピンクフロイドが鳴ってるスマホを枕の横に置いて、2度目の昼寝。 そのせいか知らないが左目のとれる夢を見た。 痛痒いような熱いような左目。目の下のクマのところを親指で強く押すと、ぶりんって感じでとれた。 授業中か何かで、他の人にバレないように左目を手で隠して、保健室に行った。 夢のおかげか、保健室の先生は病院に行けば嵌め込み手術が出来ると言ってくれた。 白目の辺りを、洞窟にのみ生息している、光を知らない魚が泳いでいた。

          マルコスヴァーリ

          マルコスヴァーリの1970年代、最盛期のアルバムがサブスク解禁された。CD持ってるから関係ないけど。 プレヴィサオドゥテンポが世界中のスマートフォンにインストールされることを願う。 にしても寒い。服買わなきゃ。 舞台装置のような、当たり障りのない雪。 バゲットを半分にして、切り込みを入れる。オレガノの効いたトマト・ソースを塗り、よく水を切ったレタス、モッツァレラチーズ、生ハムを挟む。ペールエールの軽いビールを横に置いてかぶりつきたい。

          マルコスヴァーリ

          富山大橋

          大橋の真ん中で、朝を見た。 富山大橋の中間に、ごまプリンのようなベンチがある。そこに自転車を停めて、振り返ると、遠くの立山に朝が見えた。光は、致命的な爆発の余韻のように山々から漏れていた。 タバコを吸いながら橋の下を見ると、一昨日の大雪が河原を覆っている。 冬の夜明けの、深海のような青さを反射した雪原。早起きの車が、上流の橋を渡る。

          富山大橋

          捨て舟

          降りたことのないバス停で一息つく。生ぬるくて強い春の風に吹かれて、富山の午後を散歩する。 川の土手に捨て舟が1つ。拝借して川下りする計画を立てながら、雪に潰されて黒く枯れた土手を眺める。オールが必要だ。 点在する枯れ木を手折ろうかと思ったが、人の手で折れる強度ではオールの役目を果たせない。 くだらない妄想をしながら散歩をして、でも半ば本気で、あの橋の腹側を見上げてみたいと思った。 商店街でコーヒー豆を買う。酸味が少ないやつを選ぶつもりだったが、閉店間際で店のオリジナルブレ

          捨て舟

          りんご

          りんごの芯の周りにある柔らかくぼけた部分を舐めながら、散歩。干上がったドブ川の匂いとか、山の風の匂いとか、春がはじまってしまう感じがする。 空き地で本を読んだ。架空の世界地図のように生えたクローバー。日差しが強い。 豆のような春宵の匂いに

          りんご

          にぎりめし

          昨日の夜、握り飯が3つあった。俺は腹が空いていて、その握り飯をじっと睨んでいた。 食うか、食わざるか。理性は真夜中の食事なんて、ダイエット2日目の人間のすることじゃ無いとあくまで冷静だ、しかし。握り飯をあっためてニラともやしの味噌汁を作った後、冷や酒をこっぷに並々ついで、一つ目の握り飯は一心不乱に、酒も思うままに、二つ目はゆっくりとコメの甘みと味噌汁を味わって、最後はまた急いで(誰かに見つかることを恐れるように)食べ、残りの酒をぐっと飲む。本能はずっとこのイメージを俺の頭に映

          にぎりめし

          もずとりす

          家を出るときには生ぬるい風が吹いていて、曇りの春も寂しいなとか思う。でもセブンに着いて制服に着替えると雨が降り出していて、ランダムなしみがアスファルトに滲んでいた。帰る頃には霙になっていて、ビニール傘を買う羽目になった。 夜中、子供が絵本をねだるような切実さで、ヘッセの詩集を探す。結局いつかは詩に辿り着くのかもしれない。 炬燵の対面に置いといたはずの詩集は何処へいったのか、仕方なく代わりを探して本棚を触っていると、アルハンブラ宮殿についての本に、一万円が挟まっていた! いつか

          もずとりす

          アルフレッド・シスレー

          美術館へ行く。五年住んでいるけど初めて入った。酒屋で珍しい日本酒を買う時くらいしか駅の反対側に来ることはない。 印象派。 モネ、ゴッホ、ルノワール、セザンヌ、シスレーやらの作品を眺めた。 モネの草原と日傘の絵、シスレーのどっかの村の絵、ゴッホの川と橋の絵、作者忘れたけど黒い服の女の絵、五重奏の夜の絵、ヴェルサイユの庭の鬱蒼、海岸とミモザの絵、私と村。セザンヌのプロヴァンス、オーセールの橋。 2回目に歩いた時に足を止めて見たのは上記の絵。抜けているのもあるかもしれない。 屋上の

          アルフレッド・シスレー

          一夜明けて朝、夜中の風は遠くにいって静かな晴れ。午後からは雨らしいけど雨雲はまだ山の方にある。 久しぶりに赤トンボを見た。空中をマウスのカーソルみたいに飛ぶ。相変わらずホバリングがうまい。 ソフトボールができそうな空き地のベンチでこれを書いている。 山雲に隠れていた太陽が高度を上げて、朝凪が終って空き地の短く刈られた草が揺れる。 眼鏡を外して、イヤホンを外してベンチに寝転ぶ。 目に一杯の青空を染み込ませて、帰る。

          ペイパードライバーズミュージック

          休日の午後、夏休みも終わった。なんとなく広い道を選んで、なんとなく右に曲がって、日本列島に対する自分の角度を頭に浮かべながらロードバイクを走らせる。 たまにこんな無意味な運動をするけど、たどり着くのはいつも海。 コンビニや廃車置き場を飽きるほど見た後に潮の匂いがして、視界が開ける。晩夏の海は人はまばらで、やはり寂しい。 波の音と風の音以外なんにも聞こえない、人気のない午後の海。芝生で寝転んで昼寝。 いつのまにか飛行機雲は拡散していた。

          ペイパードライバーズミュージック