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振り返りは嫌いだけど、目標ならある。

2019年も明日で終わりですね。私は、ほとんど引きこもっているので、年末という実感はありません。「振り返り」という私が一番嫌いな作業もしたくないのですが、この1年で変化したことや学んだことは、文末に書き留めておきます。

では、最近読んだ本の感想です。

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80、『眼球譚(初稿)』 ジョルジュ バタイユ(著)

オーシュ卿(ロード・オーシュ:便所にしゃがんだ神)という匿名で書いたバタイユ最初の小説。異端文学の代表作といわれている。
内容は官能的であり、グロテスク。ジョルジュのこの作品を最初に読むと、ただの官能小説に捉えられてしまうが、『エロティシズム』を知っていると、死と愛についての理解が深まると思う。

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81、『はじめてのマルクス』  鎌倉 孝夫(著), 佐藤 優(著)

マルクスの『資本論』について対談形式で解説されている。本文の下部に単語の説明も詳しく載っていて、知らない言葉ばかりでも読み進めやすい。資本主義の根本的な理論から、今後の社会についても知ることができる。

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82、『紛争地の看護師』 白川 優子(著)

同じ看護師でも、志や働き方は全く私自身と異なるので、手に取ってみたドキュメンタリー。白川さんは、「国境なき医師団」に憧れて看護師になり、戦場で働いている。写真を見るだけでも過酷さが伝わってくる。幼いころから夢を持って看護師になり、世界で人々を救っていて、純粋にかっこいいと思った。紛争地で死と隣り合わせになること、自分の命をかけてまで働くのは怖いのか、それとも生きがいになるのか。どんな感情なんだろう。

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83、『スクロール版 オン・ザ・ロード』 ジャック・ケルアック (著), 青山 南 (翻訳)

ヒッピーのビートジェネレーションを代表するジャック・ケルアックの代表作『路上』の原稿。巻物(スクロール)のようにつなぎ合わせている。『路上』はまだ読んだことがないのに、よく分からぬままスクロール版を選んでしまった。原稿なので登場人物は本名で出てたり、文庫本では削除されてしまった部分もそのままになっているらしく、ファンからしたら興奮するんだと思う。改行や章などもなく本文400ページ以上にわたり、さらに解説も130ページもある。オンザロード入門としては読みにくい。

内容は、主人公らがヒッチハイクをして自由に人間らしく生きていくストーリー。文庫本を読んでみようと思う。

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84、『その悩みが哲学者がすでに答えを出しています』 小林 昌平(著)

読書会でオススメしてもらった本。たくさんの哲学者が登場する。誰でも1度は悩んだことがありそうな悩みを、簡潔に解決してくれる。それぞれの哲学者の思想や著書についても、わかりやすく説明されているので、読みたい本や深めたい内容も自分で見つけやすい。

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85、『愛するということ』 エーリッヒ・フロム(著)

資本主義の中で生かされているこの社会において、愛というものも洗脳されていることに人々は気づいていない。資本主義社会において「愛する」という技術を獲得するためには、洗脳から解放されなければならない。洗脳から解放され、孤立すること。孤立して1人の人間として狂人となる。
聖書にある「汝自身を愛するように、汝の隣人を愛せ」という公平を意味する言葉。自分自身を愛せなければ、他人を愛することはできない。

“現代社会において、国民は大衆操作によって操られている。人々の目的は、もっと多く生産し、もっと多く消費すること。経済上の手段が目的となってしまっている。自分のきわめて人間的な特質や機能にたいする究極的な関心をもっていない。

単に利益を分配するだけでなく、経験や仕事も分配できるようにならなければいけない。社会的な本性と、社会的生活とが、分離するのではなく、一体化するような社会をつくりあげなければならない。”

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最後に、1年の変化と今後の目標


まず、看護師を辞め、初めての一人暮らしを始めた。

住む場所が変わり、だんだんと関わる周囲の人も変化する。

ひたすら乗り物にのって国内外を飛び回り、色んな空気に触れる。距離にすると地球2周以上。

朝活読書会をきっかけに読書の魅力に取り憑かれ、引きこもり人間になる。今まで年間で1冊も読まなかったのに、3ヶ月で100冊ほど読むまでに成長。


昨年までは、看護師として感情を失くしたロボットのように働き続けました。その結果、自分のことも、やりたいことも何も分からず路頭に迷いました。

しかし、この1年弱、読書をしたりドキュメンタリー映画を観ていく中で、対象は明確ではないですが、鳥肌が立ち、心を動かされる時があります。やっと感情が回復してきたようです。

私は今後、全てにおける環境のせいで不幸になってしまう、子供や動物、植物など生命が宿っているもの全てを救い、笑顔で溢れる平和な世界を作りたい。という目標を持つことができました。

大きな目標をすぐに叶えることは難しいかもしれないですが、今できることは沢山あります。

この私の夢である目標は、「これから沢山の人に持論を述べていくためにも、幅広く知識をつけていこう」という活力の源にもなります。

もしかしたら看護師という立場で、世界の平和を目指すことになるかもしれないですし、全く異なる形で関わっていくかもしれない。どんな形であれ、世のため、社会のために少しでも役に立つ人間でいたいです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

2020年もよろしくお願い致します!


MAKO

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