探求のススメ
今日は『ソーシャル物理学 - 「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学』(著:アレックス・ペントランド)より「探求も可視化で改善できる」を読みました。
情報やアイデアの流れを変えることで、集団としての意思決定や行動をより望ましいものとすることができる。何を伝えるのかよりも、どのように交流しているのか。「交流のパターン」が重要なのでした。
「作業のアウトプットが創造的なものになるかどうかは、探求行為にかかっている」とのことですが、探求にも「外側に向かう探求」と「内面を深掘る探求」の2種類があるように思います。
著者が言及しているのは「外側に向かう探求」であり、自分が所属しているチームやコミュニティを超えて、新しい情報を見つけること。それをチーム内で還元することで、チーム全体が新しい情報にふれることができます。
また、「残念ながら、チーム内でどのような探求パターンが実現されているかを把握することは難しい」とありますが、たとえばオフィスで周囲を観察していると、全体の会話の流れ、誰と誰がどれぐらいの頻度で会話している様子がおぼろげながら見えてきた感覚があります。
「多くの場合、単に外部との流れが行われた数をカウントするだけでも十分である」という発見は興味深いです。会話の内容よりも、誰とどのぐらいの頻度でつながっているかが重要になってくる。
つまり、チームや組織の規模が大きくなったとしても、「回数」という同じモノサシで測り続けることができるわけです。とにかく思い思いに外へ出ていくこと。一人ひとりが越境していくこと。
その意味では、本を読むこともまた、気軽にできる越境なのかもしれない。そのようなことを思ったのでした。
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