sasaki makoto

主に監督業。映画『ナイトクルージング』『マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画…

sasaki makoto

主に監督業。映画『ナイトクルージング』『マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画』など/フジテレビNONFIX、『バイオハザード』シリーズBTS、けもの「ただの夏」MV、など/「キネマ旬報」「TRANSIT」等に寄稿。http://sasaki-makoto.com

最近の記事

森達也監督が『愛について語るときにイケダの語ること』評で書かれた大きな不満、「死者は監督になれるのか?」ということについて。

現在発売中の「週刊金曜日」で森達也監督が、私が共同プロデューサー・構成・編集を担当している『愛について語るときにイケダの語ること』についてコラムを書いてくださっています! 私は映画制作者になる前から森監督作品を観ていて、特にフジテレビNONFIXで作られた『職業欄はエスパー』には衝撃を受け、後に自分もNONFIXを目指し、『バリアフリーコミュニケーション』を作ったということもあり、とても光栄です。。 このコラムの表題にある森監督の「大きな不満」というのは読まれる方もいると思

    • プラハでの不条理体験

      現在発売中の「キネマ旬報」4月上旬号に以下の作品の星取り映画評を寄稿しました。 「クイーンズ・オブ・フィールド」 「SLEEP マックス・リヒターからの招待状」 「テスラ エジソンが恐れた天才」 「モンスターハンター」 ちなみに私は10数年前ゲーム版「モンスターハンター3」の特典映像用にチェコ・プラハでの楽曲制作のドキュメントを撮りに行きました。 仕事後、旧市街広場で「ミッション・インポッシブル」ごっこをしたり、フランツ・カフカ記念館(最高!)に行ったりした楽しい思い出があ

      • 最近、松田優作さんと会った

        野外の大衆酒場。 優作さんは「徹子の部屋」に出た時と同じ格好で焼酎ロックを、向かい側に座る私も同じものを飲んでいた。 「最近観た『破壊の日』って映画の龍平くん、すごい良かったですよ」 と私が言う。 「そうなんだ」 と表情を変えず、一口焼酎をすする優作さん。 「あれ、観てないんですか?俺、ドラマの『カルテット』も好きだし、黒沢清さんの映画に出た時も良かったです。デビューから観てきていますが、最近色々幅が出てきてほんと良い俳優さんになりましたよね」 「黒沢・・清って誰だ?」 「い

        • 人は誰でも矛盾を抱えて生きている。

          人は誰でも矛盾を抱えて生きている。 当たり前のことだが、あえて。 最近、アート関係の仕事をしている日本人の知人が、かつてニューヨークで自分以外全員白人の食事会の席にて、目の前に座った初対面の年配の人に最初から最後までまるでいないかのように無視された体験をどこかに書いていた。 その年配の人が、SNSでこの数ヶ月、連日「#Black Lives Matter」をつけて差別反対の投稿をしているということも。 (一回読んだだけなので、詳細はちょっと違っているかも知れないが) だい

        森達也監督が『愛について語るときにイケダの語ること』評で書かれた大きな不満、「死者は監督になれるのか?」ということについて。