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ステークホルダー・エンゲージメントを高める取り組み~男澤社長へプレゼンテーション

※この記事は、神奈川大学経営学部の学生が執筆しています


こんにちは!神奈川大学経営学部2年の河村です。

前回のあらすじ

前回、私たちは男澤社長に向けて「ステークホルダーエンゲージメントを高めるイベント」として、地域の方々を対象にした企画と、従業員の方々を対象とした企画の2つのイベント企画案に関するプレゼンテーションを行いました。

そこで、男澤社長から地域の方々に向けた企画に関して、
ステークホルダーの皆さんにどんな思いを伝えたいのか、どんな気持ちでイベントから帰って欲しいのか、スリーハイの伝えたい感謝とは何か」本来一番の目的であるところが薄く感じるため、イベントの目的を見失わないように整理して、改めて考えてみてほしい
とのご指摘をいただきました。

反省会…

プレゼンテーションが終わった後、私たちは企画案を練るうちに「イベントを実施すること」を意識しすぎて「感謝を伝える」という本来の目的を置き去りにしてしまったのではないかと不安になりました。
 
私たちのプロジェクトは、「これまでお世話になった方に感謝を伝えること」を目的としており、「株式会社スリーハイが日頃お世話になっている方々に向け、恩返しの機会を設け、これまでのお礼と未来につながる新たな活動への協力を仰ぐイベントを開催すること」を活動の基盤としています。
 
そのため、目的に沿った企画になるように アイデア出しの段階から、日頃どのような時に相手からの「感謝」の気持ちを感じるかを皆で話し合ったり、参加者の方全員に感謝が伝わるイベントになるように 企画内容を調整したりするなど、工夫をしていたつもりでした。
 
しかし、「一方的に感謝を伝えられても地元の方々は困惑してしまう」「日頃関わっているわけではないのでスリーハイのことを知らないかもしれない」という男澤社長からのご指摘を受けて、自分たちなりに考えていた「感謝の伝え方」が正しかったのかどうかが分からなくなってしまいました。
 
もし、「感謝を伝えること」に対する私たちとスリーハイさんのイメージが最初から違っていたとなれば、私たちの企画はこれからどう改善していけば良いのでしょうか・・・

原点に帰る


今後の活動をどうすべきか思い悩んだ私たちは、Chatwork(スリーハイさんとの連絡ツールとして利用しているアプリ)で、「地域の方々への感謝の伝え方は具体的にどのように行えば良いのか」について一度相談してみることに。
 
すると社員の鈴木さんから、「感謝の伝え方は“イベント”という形式で既に決まっているが、男澤社長的には、なんで地域の人にスリーハイが感謝をしたいと思ったのかがプレゼンの中で見えなかったのではないか」とのご意見をいただきました。

さらに、スリーハイと地域の人との関係を恋愛相関図のようなものでイメージしてみることや、アニュアルレポートの「OMOU」を読んで、スリーハイの感謝への理解を深めることを提案していただきました。
 
鈴木さんのアドバイスを聞き、「確かに私たちの企画案ではスリーハイが感謝をしたい理由を伝えることが出来ないな」と納得しました。
 
しかし、男澤社長への企画案プレゼンを終えた今 企画を別のものに変更するわけにもいかず、どうしようか…と考えていると、

経営企画室長の徳江さんから、改めてスリーハイチームで話し合いを行い、今回のプロジェクトの目的についてシートにまとめてくださったという連絡が!!

それがこちらのシートです

 私たちは頂いたシートを読んで、今回の取り組みの背景については理解できていましたが、目標をきちんと理解できていなかった事に気づきました。
 
このままでは、双方の認識に違いがあるまま今後企画を進める事になってしまうのではないか と感じ、「感謝を伝えること」についてどう考えていくのか、話をすり合わせる必要があると思いました。
 
ということで第8回目となる7月9日は 徳江さんにお時間をいただき、企画の目的について、改めてZoomでお話をすることになりました。

Zoom打ち合わせ 7/9

打ち合わせでは、初めにスリーハイチームが考える企画の目的について共有していただきました。

まずは、背景について改めてお話を伺いました。

お話の中には、かつて関わり合いがなかった東山田準工業地域の約80社の工場が、東日本大震災をきっかけに「もう少しお互いに協力した方が良いのでは?」と気づき、関わりを増やすことになったことで、こどもまち探検を始めることにつながった という今まで聞いたことの無かったエピソードもありました。

次に企画の目的と目標についてお話を伺いました。

お話を聞いて、地域住民の方々と長期的に良い関係性づくりをしていくには、まずは住民の方々に、自分たちが住んでいる地域が準工業地域であることを認識してもらい、工場と顔見知りになることで安心を感じてもらった上で、事業について理解してもらうことが大切だと分かりました。

ここで私たちが驚いたのは、ここで私たちが驚いたのは、東山田準工業地域に住む方々の中には自分たちが準工業地域に住んでいるということを知らない人もいるということでした。

私たちは、住民の方々が 自分たちが準工業地域に住んでいることを理解しており、そのことが事業の継続につながっているという認識があるため、イベントを開催することで 準工業地域の会社であるスリーハイから感謝を伝えられることに納得してもらえると考えていました。

そしてイベントを通して、まだスリーハイという会社を詳しく知らない人向けに事業や取り組みを知ってもらえる機会になるといいなと考えていました。

しかし、住民の方々が 自分たちが準工業地域に住んでいることを認識していないのであれば、突然イベントを開催して「日頃の感謝です」と言われても困惑してしまうということにも納得できます。

地域住民の方々はスリーハイを支えているという認識がないため、イベントで感謝を伝えるだけでなく、どうして感謝しているのかということも伝える必要があるのです。
 
今回の打ち合わせでは、今後のプロジェクトの目標をこれまでの企画を軸にしてスリーハイを知らない人に知ってもらうことに決め、企画内容にスリーハイの商品や活動の紹介を加えることになりました!

~打ち合わせ後~

授業後、お昼休みの時間を使って話し合いを行うことになりました。
スリーハイを知ってもらうことが新たな目標として追加されたため、私たちは地域の方々にアンケートを取ることを考えました。

アンケートの内容として、街頭アンケートや、町内会などの地域の集まりを利用したもの、アンケート付きのチラシ配り、スリーハイで働くパートの方々に協力していただく など様々な意見が出ました。

また、ただのアンケートでは協力してくれない可能性があるため、二択シールのような簡単なアンケートにするという意見や、「OMOU」をどうにか利用してスリーハイのことを伝えられないだろうか といった意見もありました。
 
意見を出し合ううちに、「イベントのターゲットは地域の子供たちとその親御さんにあたるため、アンケートをとる年齢層も、主婦の方や子供連れの方にするなど考えた方がいい」などといった経営学部の私たちならではと言える視点からの考えもありました。

一度話を始めると、次々とアイデアが出てくるのが私たちのチームの長所だと思います!
 
次回は中間報告会です。
全体のスケジュール予定では、前期で企画の詳細決め、後期で実施に向けて取り組んでいくという形になっていたので、なんとか予定通りに進めているのではないかという実感です。
 
今後はスケジュール管理を徹底し、今回決まった目標を軸にしながら無事にイベントが開催できるように全力を尽くします!!

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