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漢方

 新型コロナは私の精神、そして身体に大変なダメージを与えてくれているようだ。ことの始まりは4月くらいに遡る。私はもともと自律神経失調気味であり、毎日サウナに入ることでそれをなんとかごまかしている。15年くらい、ほぼ毎日サウナに入る。サウナと水風呂を繰り返し、サウナを出た後が1日で一番元気がいい、そんな具合である。

 ところが、新型コロナのせいで、東京のサウナ施設は営業を自粛することになり、私は二ヶ月、サウナに入ることが出来なかった。熱い湯船で汗を流し、水風呂に入ると言うやり方を試したりして、「まあまあこれもアリかな?」くらいに思っていたが、どうやらそうではなかったようだ。

 まず、胃腸あたりに不具合を感じるようになった。何かを食べると気持ちが悪くなる。特に、夕飯を食べた後、気持ちが悪い。一週間くらい我慢した後、仕方なくクリニックに行った。「胃が荒れているのかもしれないですね」とのことで胃酸を抑える薬を出してもらい、それを飲むようになると症状は軽くなった。しかし、薬が切れるとまた不調は出てくるようになった。症状をネットで調べると不安は募るばかりである。仕方ないので、別のクリニックに行ってみた。「胃腸が荒れているのだと思う」同じ診断である。薬は前と違った。「胃潰瘍治療薬」と書いてある。しかし、それを飲むと症状は治まった。やはり胃潰瘍か何かだったのだろうか。この間、一ヶ月である。だいぶ症状は治まったが、不安は消えない。決意して、私は胃カメラを飲んだ。

 喉に麻酔をして、胃カメラを鼻から入れてもらう。画像はリアルタイムでモニターに映っている。カメラが胃に入る。なんだあのシワは。不安である。カメラは十二指腸に入る。綺麗な気もするが素人には判断できぬ。「特に問題はないようですね」と医者がいい、カメラを引き抜いていった。しかし食道あたりで、「ちょっとここ、組織とっておこうか」と言ってカメラの先についたハサミのようなものでちょっと切った。「あと、ピロリ菌も検査しておきましょう」とのことで血液をとった。「胃と十二指腸は全く問題ありません。食道に若干荒れているあとがあるので、これを調べます。一週間くらいかかります」

一週間、生きた心地はしなかったが、結果、胃腸は全く問題なく、ピロリ菌は皆無とのことである。この胃腸なら2年に一度胃カメラを飲むくらいで良いとのこと。食道の組織も問題はないが、逆流性食道炎の可能性があるので、それ用の薬を飲むといいかもしれないと言われる。特に処方箋は貰えず、ガスター10のようなもので良いとのことだ。

 しかし、今度は喉に違和感を感じる。朝は問題ないのだが、夕方くらいになると、微妙に喉に違和感を感じるのだ。今度はなんだ。耳鼻咽喉科に行った。ファイバーカメラを鼻から入れてもらい、みてもらった。「特に問題はありません。扁桃腺が腫れているのかもしれないので、抗生物質を出しておきましょうか」とのこと。

 とりあえず抗生物質を飲み、うがいもかかさないようにしているが、やはり夕方になると違和感を感じる。ある人から、ヒステリー球という話を聞く。そういうのがあるらしい。心療内科に行くと良いらしい。

 心療内科に行き、ここに至るまでの話を聞いてもらった。「ヒステリー球の可能性はありますね」とのことで、漢方薬を処方してくれるのだという。漢方薬って処方箋で買えるんだ。知らなかった。

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 いずれにしても、漢方薬を処方してもらった。これで治るといいのだが。聞いた話によると、胃腸の不調も、逆流性食道炎も、ヒステリー球も、ストレスと自律神経の失調から起こったりするらしい。困ったものだ。

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