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もはや、読書は椅子に座って黙々とやるものではない「即興授業」型読書法

《科学的に正しいとされている学習法を取り入れた読書法(仮)》

学習に重要なのは、「想起(思い出す)」と「精緻化(自己説明)」で、「何度も思い出す事で記憶に定着する」「自分の言葉に置き換えて説明するといい」などが重要らしい。
また、「多感覚理論」(なるべく多くの感覚を取り入れる)を応用すると、身振り手振りを加えながら読書をする事で、より記憶の定着につながると思われる。
現状では「即興の授業のような読書をすれば良いのではないか?」と思っている。

まずは目次や前書きを読んで、メンタルマップ(その書籍に書かれている大まかな流れ)をつくり、本を読む目的を三つほど決めておく。手に書籍を持ち、読みながら、身振り手振りを加えながら10歳の子供に説明するように簡単で分かりやすい言葉に置き換えて具体例を挙げて解説する意識で読書をする。思い出す時は書籍から目を離し、頭の中で見た内容をアウトプットする。
現状、もっとも効率の良い読書法はこのようなものとなる。

《具体的な描写》

自室で、ウロウロしながら、「なるほどね・・・つまり、これはこういう事だね?具体的には〇〇という事だよね?ほら、よくある〇〇みたいなもの・・・」と呟きながら、身振り手振りでぬいぐるみに向かって何か熱心にジェスチャーをしている。それはあたかも、ぬいぐるみを生徒、書籍の内容を使った授業という想定で、行われているかのようである。
ここには、大きく5つの科学的な知見が組み込まれている。
・区切りの良いところまで、読み、書籍から目を話して、「思い出す
・そして、自分の言葉に置き換えて説明する「精緻化」を行っている。
・身振り手振りを加える事で、「多感覚理論」を実践している。
・しかも、説明する時は「新しい事を学習する時は、すでに知っている知識と関連づける事で記憶の定着が良くなる」事を意識している!
・ちなみに、動き回っているのは、「運動した方が脳に送られる血流量が多くなり、脳がベストな状態に保たれ、学習の効率が良くなる」からだ。
素晴らしい!なんて完璧なまでに科学的な読書法なのだろう!ただし、周りの人間から見れば変人にしか見えないという点を除いて!しかし、変人と思われようが、その方法が最も学習に効率の良い読書法なら採用しない手はないだろう。
もはや、読書は椅子に座って黙々とするものではない
立ち上がり、動き回り、教師のように誰か生徒に解説するように、読んだ内容をすぐさまアウトプットする。それをただひたすらに繰り返す。いわば「即興授業」とでも形容すべき方法を採用する事が望ましいのだろう。
というか、椅子という存在がそもそも人類にはいらなかったんじゃないかな。捨てちゃおうよ、椅子(過激)。

《学習のために重要な要素》

運動
よく「アイツ、運動ができて、頭もよくて、容姿が整っていて、性格も良いなんて、『天は二物を与えず』というけど、あれは嘘だよなぁ」と言った話を聞く事がある。しかし、「脳を鍛えるには運動しかない(詳細は参考資料)」という書籍を読むと、運動をするからこそ、それ以外のメリットも得られているかもしれない事を知る事ができる。
・運動によって、脳に行き渡る血流量が増加するので、脳の状態がベストに保たれ、学習の効率が上がる。
・運動によって、当然の事かもしれないが、基礎代謝が上がり、筋肉もつくので、魅力的な身体になる。
・運動によって、メンタルが安定する成分が分泌されるので、人間関係でも過度に恐れたり不安になったりしないので、積極的に話しかける事ができる。また、運動という趣味もあるので会話に使えるなど人間関係も円滑に行える。
このように考える事もできる(これは、書籍を読んで、立てた自分の仮説)。
睡眠
睡眠は、人生の3分の1を占める地味に大きい割合を占めている。これを聞いて、「なんか、人生の3分の1も寝て過ごしているなんて、もったいないな」と思う人もいるかもしれませんが、そんな事はないです。むしろ、この「人生の3分の1」を占めている睡眠は生物にとってとても重要なものだとされています。
大きく3つの役割があります。
・学習内容の整理や定着
学んだ事などが寝ている間に重要なものとそうでないものと分類され、取捨選択されます。
・体の成長や修復
古くなった細胞の入れ替えや損傷を受けた細胞の修復などが行われる。
・自律神経系や内分泌系、免疫系のバランスを保ってくれる
健康に必要なシステムのメンテナンスがされます。
つまり、睡眠で、日頃に行ったアウトプットがより記憶に定着されて、動き回った身体を癒してくれる。

《参考資料など》

脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方(ジョン J. レイティ)』

使える脳の鍛え方 成功する学習の科学(ピーター・ブラウン)』

スタンフォード式 最高の睡眠(西野精治 )』

読んだら忘れない読書術(樺沢紫苑)』
「『読んでもすぐに忘れてしまう読書』はやめなさい」
この書籍を手に取り、開いた最初のページに書かれていた一文です。正直、この文章は個人的にかなり印象に残っています。胸を丸太で叩かれたような衝撃ですね。その頃の自分は読書はするが、まっっったく内容を覚えていませんでした。本当に痛いところを突かれたなぁ、と。
「君、それは何のための読書なんだ?後に活用できない読書に何の意味があるんだ?」そんな感じに問い詰められ、首元にナイフを突きつけられた時のようにドキッとしましたね。
図書館で、何となくの興味で本に手を伸ばし、ダラダラと読みふけり、ブツブツとつぶやき、閉館の時間が来たら、帰宅して「あれ?そういえば、今日は何の本を読んだんだったか?まあいいか・・・」そんな甘い自分を叱咤されたような感じた本です。
この本も突き詰めると「アウトプット大全」と同様で、「アウトプット」の重要性を訴えています。アウトプットをするから記憶に定着するのだと、著者は言います。
「アウトプット大全」は、話し方や書き方、行動の方法などかなり広い範囲でアウトプットについて語っています。対して、この「読んだら忘れない読書術」は、読書に関するアウトプットの方法だけが凝縮しているので、「『アウトプット大全』はやる事が多すぎて分からない!もっとコンパクトに教えて!」といった方には、たぶんこちらの方が分かりやすいのではないかな?と思います。
・読書の「8個のメリット」
・読書術の「三原則」
・読書術の「二つのキーワード」
などについて書かれています。興味が出た方はぜひ手に取ってみてください。個人的にはこの著書が「ホームラン本」です。ホームラン本の意味は、この著書に書かれているので、ぜひ確認してみてください。

学びを結果に変える アウトプット大全(樺沢紫苑)』
・メルマガ毎日発行13年
・フェイスブック毎日更新8年
・Youtube毎日更新5年
年2~3冊の出版10年連続
など様々なアウトプットを行っている「アウトプットモンスター」と表現するのが適切じゃないですかね。
「でもどうせ、睡眠時間や食事の時間、他の趣味にかける時間も削ってるんでしょ?そんな生活なんて楽しくないよ・・・もっと、ゆとりのある生活じゃないと・・・」そう思うかもしれません。
しかし、著者は言います「睡眠時間は毎日7時間以上取ってます」
さらに続けます。
・基本、18時以後は働かない。
・月10本以上の映画鑑賞
・月20冊以上の読書
・週4~5回のジム通い
などなど、普通の人よりも、むしろ遊んでいるよ、そう言います。
もうとんでもない事をしていますね。なんでそんな事ができるのか?
その答えは「アウトプット」にあると言います。アウトプットとは、簡単にいえば、日々得た情報をしっかりと活用してみる事です。「情報をインプット→自分の頭で考える→アウトプットする」このアウトプットの過程まで行かない人が多いと指摘します。
たとえば、「読書は確かにするけど、読みっぱなし・・・もし他人に『その本のオススメの部分を教えてよ』と聞かれても、答えられない・・・」
せっかく学んでも、それを自分が活かせる形で使えなければ意味がない
じゃあ、どうすれば良いのか?その答えがこの著書に書かれています。この本に書かれているのは
・「4個」の基本法則
・アウトプットを上手くするための「80個」のテクニック
・アウトプットを高める「7個」のトレーニング
などです。
個人的には、「4個の基本法則→7個のトレーニング→80個のテクニック」と読んだ後に、とりあえず出来るところからはじめる事が重要だと思います。80個のテクニックはすべて取り入れる必要はないと思います。とりあえず1個でも使えるものがあればラッキーというスタンスの方が精神衛生上良いんじゃないですかね?
なぜなら、この本は、知識を身につける本ではなく、実践するための本だといえるからです。実践しなければ、宝の持ち腐れとなってしまうのが、この書籍。

『知識を操る超読書術(メンタリストDaiGo)』
主に書かれている中で面白かった部分
・三つの非科学的な読書術を斬る
・読書の質を高める3個の準備(読む前にする事)
・理解力と記憶力を高める5個の読み方(読んでいる時にする事)
・知識を自在に操る3つのアウトプット(読んだ後にする事)
まず最初に、「非科学的な読書術を斬る」というのが面白かったです。よく書店でも平台(棚の近くにある台で、書籍の表紙を上にして積み上げているところ)という一番目立つところに置かれている今注目されている「読書術」に関する書籍が実は科学的に全く根拠がないかもしれない。(というか、この本を読んで、ほぼ間違いなく、デタラメ書いてあるんだろうなぁ、と個人的に思ってます)
この書籍は、「読む前にする事→読んでいる時にする事→読んだ後にする事」という読書の基本的な流れの順に書かれているので、最初から最後まで素直に読むだけで理解できます。
本の中には、「ここで、マイケルの例を出してみよう。彼は〇〇大学に通うごく普通の学生だった。しかし、彼には一つ悩みがあった・・・」みたいな感じで、具体例だけで軽く短編小説になりそうな勢いで書かれてて「結論・・・どこ・・・?ここ・・・?」と自分で探さないとダメな時があるが、基本的にDaiGoさんの本はそのような読みずらさがないのでオススメ。本当に、どの本も非常に参考になると思うので、気になったものはぜひ手に取ってほしい。
少なくとも、どこかの一個人が自分の経験を長々と語ったサンプル数1でしかない書籍に惑わされるぐらいなら、科学的な根拠から書かれた書籍の方がまだ信憑性がある。もちろん、科学だって万能ではないので、覆る事もあるかもしれない。しかし、科学的に検証されたものは真逆に覆る事は非常に稀だ。それこそ、宝くじでも当てるような確率だと個人的に思っている(いや、それ以上に低いか)。


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