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アイデアの出し方~我流が良い、そう思っていた時期がボクにもありました~

『アイデア・バイブル(マイケル・マハルコ)』


・読むための本ではなく、使うための本
・発想を方法や手段で考える事を信じられない人もいる
「発想とは、型にハマっていては生まれない」という人がいる。しかし、その人の我流の発想法で生まれたアイデアなど、それほど大した事はない。だいたい、誰でも思いつく事を思いついているだけで終わってしまう。(まあ、ボクも子供の頃はそうでした。「我流で考えるボク、カッコいい・・・」そんな時期もありました)
アイデアを出す時に、発想法を使わずにやろうとする人は、野菜を斬る時に、素手で折ったり砕いたりしているのと同じ事です。火をつける時も、木を切って乾燥させて火打ち石で発火させて、調理しようとしている。そんなワイルドな方法を愛している人には、発想法はいらないでしょう
まあ、多くの人は、野菜は包丁で切って、火はガスコンロやIHコンロなどで火をつけると思うので、アイデア出しの時も発想法を上手く駆使して実践するのが良いのではないかな、と思います。
この著書には、「38個の発想法」が載っています。発想法は、大きく分けると、「右脳で発想する」方法と「左脳で発想する」方法に分かれており、合わせて38個あります。
また、最初の方に、アイデア出しの実践(ワークアウト)について、11個の項目をあげて書かれていました。ここでは、その内の5個だけ挙げておきます。
・毎日5個考える
・狙いをつける
・細部を記憶する
・習慣を打ち破る
・素早くメモを取る


ザ・マインドマップ(トニー・ブザン)

退屈なノートの三つの特徴
「話そうとする事を一語一語書かれている」
「話そうとする事を順番に箇条書きにされている」
「話そうとする事をメインテーマとサブテーマに分け、階層化したもの」
すなわち、多くの人がよく行っているノートの使い方は、退屈である、と著者は言います。最初に見た時には思わず笑ってしまいました。「あなたが子供の頃にやっていたノートの取り方は、退屈だ!」と言われているようなものですから。
でも、確かに言われてみればそうだと思いました。板書をひたすら写し取り、教科書の内容を要約してまとめたり、時間や労力をかけた割には、それが成果につながっている感覚はいまいちしていませんでした。
しかし、教師は、そのやり方を推奨していたので、当時の純粋な自分は、教師が言っているのなら、間違いないだろう、と思って続けました。まあ、今思えば「ふざけんな!」と叫びたい一心ですけど。
話が逸れました。「じゃあ、どんなノートの取り方が良いの?」という疑問が浮かぶと思いますが、タイトルの通り、「マインドマップ」だと著者は言います。
マインドマップの5つのメリット
「記憶力が良くなる」
「たくさんの本を読めるようになる」
「時間管理が上手になる」
「プレゼンが上手になる」
「会議が効果的に行えるようになる」
マインドマップの具体的なやり方は、この著書で解説されているので、ぜひ手に取ってみてください。
ちなみに、その書籍は最初の方は、脳科学の知見から解説されていますが、手っ取り早くマインドマップを実践したい方は、マインドマップの描き方の項目から読むと良いと思います。なんで、これで上手くいくのか?という理由を知りたい人だけ、読めばいいと思います。


年収1000万円を超えたい人にオススメのノートがこちら


メンタリストDaiGoさんの動画。ここでマインドマップについて語られている。「年収1000万円なんて興味ない」という人にはまったく役立たないと思います。どうやらマインドマップは科学的に役立つ事が分かっているとの事です(詳細は動画)。
・ノートを取る目的
・ノートを取る時に必要な「3つの要素」
・なぜマインドマップが良いのか?
・マインドマップにおいて大事なもの
などが主に語られています。

アイデアマラソン研究所


15分から30分の間、自分の考えを書き続けるという思考のトレーニング。アイデアマラソンによって創造性が高まるのは、トーランス創造性思考テストでも実証されているらしい。

トーマス・エジソンの発明の秘密12章(樋口健夫)


エジソンといえば、発明の天才として知られている。
「天才とは、1パーセントのひらめきと99%の努力である」という言葉は有名だろう。(ちなみにこれに対して、電気の魔術師として知られるニコラ・テスラは、「私ならエジソンの努力の90%を節約できる」と言ったそうな)
他にも「人生における失敗者の多くは、諦めた時にどれだけ成功に近づいていたか?に気づかなかった人々である」
「最大の弱点は諦める事にある。もっとも確実な成功の秘訣は、常にもう一度だけ試してみる事である」
これらの言葉で共通しているのは、努力と試行錯誤を重視している事だ。
また、エジソンは、小学校に3か月しか通っておらず、その他は独学で学んでおり、読書や実験などを通して知識を得ていたとされている。
そんなエジソンの発明について書かれている記事なので、参考になる。


日本創造学会


非常に面白い学会も存在するものだと思った。「日本創造学会に所属しています」と誰かに言えば、高確率で「という事は、あなたの創造性は高いという事ですか?」と聞かれるだろう。はたして、そう聞かれたら何と答えるのか?非常に気になるところだ。
このホームページの「主要な創造技法」と書かれた項目には、よく使われるアイデア出しの手法が羅列されているので、それを試してみるのも良いかもしれない。
たとえば、よく意識高い系が言う「ブレストしていきましょう」の「ブレスト(ブレインストーミング)」も紹介されている。
また、大学の講義やセミナーなどでも、4人のチームをつくって、5分間の間に、あるテーマについての考えを付箋に書いて、書いたもののうち、近いアイデアのものを集めてグループ化して発表するものとして知られている「KJ法」などが集められており、全部で15個の方法があるので、試してみて合うものを使っていけばいいのではないだろうか?

『KJ法と川喜田二郎~最も知られ、最も誤解されているアイデア出しの方法~』


ちなみに、「KJ法」は、よくセミナーや講義などで用いられる手法であるが、多くの場合、KJ法の真価は発揮されていない。KJ法は、単なるアイデア出しの道具ではない。そして、ただ似たアイデアを集めて整理して発表する道具でもない
つまり、何が言いたいか?多くのセミナーがやっている「KJ法」の使い方は、完全なる誤解でしかない。マジで「KJ法もどき」は滅びよ(個人的見解)。
「氷山の一角」という言葉がありますが、この「KJ法」にはまさしくこの言葉が相応しいです。
単なるアイデア出しの道具ではなく、システムであり文化です。
元々、KJ法は、野外でのフィールドワークで集めた様々なデータから何かを導き出すために編み出された手法です。
「問題提起→観察→得た情報から発想→仮設を立てる→仮説の検証」という一連の流れが編み出された手法の中の一つです。詳しくは「W型問題解決モデル」と調べれば出てきます。
詳しくは「知の探検学:取材から創造へ」や「発想法」など、川喜田二郎(かわきたじろう)の書籍を参照。ちなみに、この川喜田二郎が、「KJ法」の生みの親。川喜多のKと二郎のJを取って命名されています。

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