マガジンのカバー画像

量子重ね合わせの現代詩

8
作風も変化して来ましたので、新しく詩のマガジンを立ち上げます。原則的に無料にしていますので、お気軽にご覧下さい。感想などをコメント欄に書いていただけると嬉しいです。よろしくお願い…
運営しているクリエイター

記事一覧

題名のない悲劇(詩)

非常に個人的だが、 私にとって大きな出来事が起きた その翌日に その事件は起きた さらにその…

自己紹介

私は今、日本の西の地方にいる 私の故郷はもっと東で北である 生まれたのは今住んでいる場所よ…

【現代小ばな詩】てえへんだ!

江戸前寿司と申しましてな、江戸時代から伝統の高級なお寿司がございます。それに倣いまして、…

丸山真の詩法

さまざまな詩人たちが自分の詩法、詩論を書いてきました。古いところではアリストテレスの『詩…

何もしないときを言語にする

一人で生活していますので、無為な時間というものはあります。ぼーっとして何もやっていません…

ダンス・マカーブル

お陽さまのひかりをいっぱいに浴びて 大きく吐息をつく お陽さまの裏を見る わすれていた 亡…

グレート・ジャーニー

おもいおこそう わたくしたちが 初めて二本足で立ち上がった日を ふんわりした草原に寝そべり ながれゆく雲を まっかな太陽を 夜ぞらにまたたく星々を ながめていた いつまでも同じイメージを おもいおこそう わたくしたちが 初めて二本足で立ち上がった日を 眼は太陽だ 天の太陽がそれまで恙なく照らしていた世界を わたくしたちの太陽は 初めて照らした 天の太陽が見ないやりかたで わたくしたちの初めて立ち上がった日の あかしとして わたくしたちは巨大な柱を建てたのでした わたく

空虚の祭り

彷徨(うろつ)く天使のような燦然たる泥棒 秋の日は釣瓶落とし ああ、鐘の鳴る時間だ オルフェ…