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病気はあなた自身の中で 作られている

「病は気から」という言葉があります。

学校や仕事に行きたくないなと思うと、本当にどこか具合が悪くなったり、逆に体調が悪かったはずなのに楽しいことがあると一気に治ってしまうなどという時に使われる言葉です。

このことは、おそらく実体験として経験している方が多いことと思います。

私も同じく、これまでの人生の中で何度となくそれを経験してきました。

体調がものすごく悪くて、仕事などできる状態でない時でも、患者さんの病室に入ればシャキッとして、痛みは頭の片隅に追いやることができました。

ですが不思議と、病室から出たとたんに再び強烈な痛みに襲われて、立っているのがやっとという状態に戻るのです。

また逆に、原因不明の無気力な状態に陥り、仕事をしていても家にいても焦燥感に付きまとわれてしまい、職場に行く足が動かなくなるという状態の時に、足を骨折して歩けなくなってしまった途端に、その気分が吹き飛んで何とかして仕事に行こうと努力するようになったということもありました。

結局、病気は自分の中から湧いてくるものであって、その湧いてくる部分にフタをしたり掃除をしたりすることで、ある程度コントロールすることが可能だということだと思います。

あるいは、具合が悪いという事実から視点をずらして、別のことに意識を集中させることによって、その症状が軽くなるというメカニズムを利用することもできると思います。

昨今話題になっているマインドフルネスによって症状を軽減させるやり方は、このメカニズムを利用したものだということができます。

マインドフルネスについてはこちらをご参照ください(マインドフルネスって何?効果と実践法

そうは言っても、病気になりたい人なんていないし、自分で病気をコントロールできるなんてありえない!と思う方がほとんどでしょう。

私も実は、ずーーーっとそう思ってました。

仕事柄、学生時代は西洋医学を学び、それに基づいた看護のノウハウを長年実践してきたわけですので、病気の発生メカニズムを考えると、ある程度生活習慣を変えることで予防できる疾患はあれど、ほとんどの病気は不可抗力だと考えてきました。

でも、最近その概念が、もしかしたら間違っているかも・・?と思うに至りました。

それはなぜか。

現代の日本は西洋医学偏重で、それ以外のものを受け入れる姿勢が薄いことが問題なのではないかと思い始めたからなんです。

もちろん、このことはずっと以前から感じてはいました。

西洋医学だけでなく、針やツボなどの東洋医学は昔から社会に取り入れられていて、ある程度の市民権を獲得しているにも関わらず、保険が効かなかったり治療のメインストリームに取り入れられないままいるのは、東洋医学がエビデンスの薄いものだと認識されているからだと思います。

研究を重ねて、その結果としてエビデンス(根拠)が取れていて、効果があると科学的に認められている方法のみが、今の医療のシステムではお金が取れる治療法なわけです。

科学的に効果があると認められたものにしか国がお金を出さないのは、ある意味当たり前のことです。

そうでなければ明確な基準が設定できず、本当に胡散臭い、効果の程が明確でないものが蔓延してしまい、医療費もかかりすぎてしまいます。

だから東洋医学や民間療法といわれるようなものは、やりたい人だけが自己責任で取り入れなさいよ、ただし自費でねということになっているわけです。

このシステム自体は、日本が国民皆保険制度を取り入れている以上、至極全うなことだと思います。

でも、だからと言って、保険制度でフォローされていない治療法を「効果がない」と断罪するのは違うと思うのです。

この世にはまだ科学で解明されていないことがたくさんあって、目に見えないものもたくさんあります。

人間の現在の科学力で解明できないだけのそれらを、科学で解明できないから「無いもの」だと決めつけてしまうのは、人間の傲慢です。

病気の発生メカニズムも、すべて解明されているわけではありません。

発症原因がわからない病気もたくさんあります。

医療が太刀打ちできない領域があるということなんです。

現在の西洋医学偏重の風潮が危険だと思うのは、このあたりに理由があります。

私たちは、心と体、そして魂という3つの部分で構成されている人間です。

医療用語で「スピリチュアルペイン」というものがありますが、これは「霊的な痛み」と訳されます。

心や体の痛み以外に、人生の終末期に感じる、後悔や自分の存在意義などを自問自答するところから発生する痛みのことをそう呼びます。

このように、西洋医療の世界でも、スピリット(魂・霊)というものが認められるようになっては来ています。

魂というものは、心とはまた別に存在するものなわけです。

私たちはその存在に気づかず、普段は生活しています。

魂の行くべき方向を知らずにいるわけです。

だから死ぬ直前に、魂の目的を果たせなかったことを悔やんで、スピリチュアルペインに苦しむのです。

なので魂に従って生きた人は、おそらくスピリチュアルペインを感じる度合いが低いことと思います。

そしてそういう人は、病気にかかる率も低いだろうとも思います。

魂の赴くままに生きることができると、心身にかかる負担が少なくなるので、おのずと健康でいられるからです。

生きることが辛いと、一時的にそこから逃れようと、気晴らしや息抜きといった方法で、人は様々なことをしたがります。

暴飲暴食や酒タバコ、カフェイン摂取や夜更かし、など、体に悪いと言われていることを続けることを止めることができません。

まさに、「わかっちゃいるけどやめられない」状態です。

こういった生活を続けていると、やがて心身にひずみが生じて、病気が作られてしまうのだと、最近私は思うのです。

病を引き寄せているのは自分自身であり、自分自身が病の種を作り出し、育てているのだと。

ストレスをなくそうと一口に言っても、現代社会に生きる私たちからストレスを完全に取り去ることはできません。

職場でストレスチェックを実施することが義務付けられていますが、それだけでは病気を食い止めることはできないのです。

多くの人が、魂の声を聴くことが上手になって、自分に正直に人生を歩むことができれば、病気は激減すると考えられます。

そして、西洋医学のみでなく、ホリスティックに自分の身体をみて、アロマテラピーなどに代表される代替医療なども活用して、健康で若い心身を保つことを心がければ、健康寿命はもっと伸びると思うのです。

これからは、病気になったら病院で治療を受けるというマインドではなく、病気にならないように自分自身を守るマインドが必要な時代だと感じます。

認知症などの社会的問題となる病気も、ホリスティック医療によって予防が可能なはずです。

健康な時は考えもしないこのことについて、一度しっかり向き合ってみることをお勧めしたいと思います。

次回は、自分の中で病気を作らないためにはどうしたらいいかについてお話しする予定です^^

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