色即是空空即是色

般若心経の言葉であるが、IT技術や表現創作、経済活動に深く根付いている思想で、色即是空は物事や欲望は無に帰して、空即是色は無から物事や欲望は出てくる。
絵画も文章も音楽もスマートフォンというものに写像を一時的に置いて共有できるが、電子書籍やゲームのデジタルデータも写像をデバイスに置いておいて共有できるが所有は出来ない。
色即是空空即是色で直線対立概念に見えるが実はあれは円である。
経済主体全体で円を描いてある経済主体でマイナスでも別の経済主体でプラスでプラスマイナスで0という無に帰している。
スマートフォンというもので写像をマンデルブロ集合の対数で行列演算すると精密な地図も描けて絵画も写像データに出来るし音楽も数値化され、文章もデータとして置いておけて利用が出来る。作家には利用料金が報酬で支払われている。
池上永一がマジックリアリズム小説でカーボン取引で富を得るという表現をしたことを、仮想通貨では高等数学の問題解法の証明で共有を認めるという事柄では実地に行われており、クレジットカードというものは仮想通貨なので認められている金額までは利用を認めて、共有している。
スマートフォンは高等数学で動いている。
紙の本や立体造形も人間と空間をシェアしているので、人間が所有できるものというのはほんの少しのものでしかない。
自分の経済主体と他者の経済主体との間に労働力学などで生じる圧力差に応じて通貨が流通するので、仮想通貨であっても共有することなら流通していく。
色即是空で経済主体で消費された価値が無に帰していく一方で空即是色で経済主体で創造された価値が無から出てくる。信用創造というものも写像の量産でデバイスに一時的に置いておいて共有するのであって、仮想通貨ならばその傾向は顕著となる。その計算に行列演算を用いるのである。
高等数学での演算で写像を計算して取り扱っており、数学というのは数式と数字で哲学を語っているので 、スマートフォンを考案したスティーブ・ジョブズも色即是空空即是色を数学演算で計算する計算機としてスマートフォンを作ったのであり、数学という学問は所有の知識ではなく共有の知識であり、スマートフォンでは何も所有できない代わりに共有はかなりのものが可能であって、スマートフォンでビジネスをしている人間たちはそこに信用創造で富の形をした写像を扱っているようである。
そう考えると人間社会で所有できるものを僅かなものにして大半を共有することにすれば、人間が持っておくものはほんのちょっとのものになっていく。
Googleが素数を用いて演算して写像を扱って共有するという仕組みの基本に色即是空空即是色の思想を用いている様子なので、Googleは共有には寛容だが所有には厳しいのであろう。数学を扱っている人間たちは所有ということをせず、共有をする傾向がもともとあり、世の中の事柄の大半は共有しかできないのかもしれない。