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コラム集2

171
コラム徒然
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2016年11月の記事一覧

表現は誰のものか

 作品を発表するというのは表現して伝えるためにするんじゃないのかね。売るために表現したいことが大体は引っ込むと思うがね。表現したいことが売れるようになる時など個人差があって、自分が死んでから話題になるっつうたら、宮沢賢治とかそうですがな。

 食べるために表現を商売にするのならそらあビジネスなので常に他者の存在がでんと横たわっております。人が興味を示すものを提供して対価を得て食べていくんですよ。そ

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賛辞を送る

わしなどより、皆才能が溢れている人ばかりで、凄いとか素晴らしいと口にすることが多くなった。
のんという女優がいるが、あの人はとても実力がある。
声の演技だけで存在感が溢れているというのは、魂が大きいのである。
この世界の片隅にというこうの史代のまんがをアニメ映画にするという話をネットで見たときに、観に行こうと決めていた。
この映画を制作するときにとてもたくさんの人が制作費を寄付して、のんが主役の北

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きっとどうやら最後はどうなるかなど誰にもわからないから面白い

宮崎駿がドワンゴの実験を見せられて凄く怒っている理由をテレビで見ていると、AIの研究というものが思想もなく現実でやるから人間の水準を突破できないのかなあとふと思った。
いい人は正直なので時には嫌われて、そういうことをその身の内に引き受けられるからいい人という。
いろいろ言うということはできるけど、ジジイになった宮崎駿は中年のときより明らかに面白い人間になっている。遺作になるのはどんなものかはよくわ

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君子は豹変する

トランプ候補の勝利演説の日本語訳がネットに上がっていたので読みました。それを読む限り、あのトランプという人物も彼の政治を支える人々も平和路線で世の中を悪くするつもりもそんなにないんじゃなかろうかと思います。
翻訳せねば理解しないことというのは同じ言語を話していても存在します。世代だったり生活環境だったりが異なれば同じことを伝えるのに相手が理解する事柄で翻訳が必要になるのです。
言語文化にアニメがで

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